入れ替わり転生〜生まれ変わったら、私を殺した婚約者の最愛になっていました〜

みおな

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一体どういうことでしょうか

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 私の贈り物は、家族にとても喜んでもらえました。

 サンディは、ガラスペンがよほど嬉しいのか、お勉強を頑張っているようです。

 ふふっ。良かったですわ。

 お父様に差し上げたカフスも、お母様に差し上げた髪飾りも、公爵家当主や公爵夫人の持ち物にしては安価です。

 三人分を買おうとすると、どうしてもそうなってしまうのですわ。

 かといって、いつまで文官の方のお仕事をお手伝いできるか分かりません。

 ですから、どうしても家族全員分を買いたかったのです。

「・・・あの方、妹様も喜んでくださったでしょうか」

 何故、あの方のことを思い出してしまうのかしら。

 ほんの少し、お話しただけなのに。

「お嬢様、旦那様がお呼びです」

「お父様は執務室?すぐに行くわ」

 ララナに頷き返すと、私はお父様が執務室へと向かいました。

 何かあったのかしら?

 コンコン!

「お父様、ウェンディです」

「入りなさい」

 お父様の執務室には、お母様もいらしていました。

「お父様?お母様?」

 お父様もお母様も、お顔が強張っていらっしゃいます。

 一体なにがあったのでしょうか。

「ウェンディ・・・王太子殿下との婚約が王命で解消された」

「あら」

「国王陛下はどうしても、聖女様を王太子妃にしたいらしい。王妃様も反対されたのだが・・・」

 あら、まぁ。
国王陛下は、本当に聖女様をお求めなのですね。

 私がもし、王太子殿下のことをお慕いしていたなら、こんな王命を出されならショックだったでしょう。

 ですが、王太子殿下のお気持ちは嬉しいですが、どうしても前回のことを忘れることができないため、逆にありがたいと思ってしまいますわ。

 王命ならば、王太子殿下も従わずにはいられないでしょう。

 聖女様も、最近は淑女教育をちゃんと受けていらっしゃるようですから、時間はかかるかもしれませんが、立派な王太子妃になられるでしょう。

 問題があるとするなら、聖女様がいつこの世界からいなくなるか分からないというところですが、国王陛下もその点は納得の上なのでしょう。

「私はかまいませんわ。以前も言いました通り、聖女様が王太子妃になられることに不満はありません」

「・・・そうか。それでだな・・・」

 どうされたのでしょうか?
何か歯切れが悪いですわ。

「ウェンディ、嫌ならもういっそ亡命してもいいわ。領民には申し訳ないけど、新たな領主もすぐに決まるだろうし」

「そうだな。ラミリス公爵も力になってくれるだろう」

「どうされたのですか?一体、なにがあったのですか?」

「ウェンディ、お前に王命で新たな婚約者が決まった」

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