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私の婚約を何故?
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「・・・お父様、今なんて?」
私、耳がおかしくなったのでしょうか?
私の婚約を、王命で決めたと聞こえたのですけど。
「気持ちはわかる。私も言われた時にとうとう陛下の頭はおかしくなったのだと思ったからな。だが、現実だ。明日、その婚約者が挨拶に来る」
「何故、私の婚約に王家が口を挟んで来ますの?王太子殿下との婚約解消は理解りますけど」
「その王太子殿下のことがあるからだ。殿下は、聖女とは婚約しない。ウェンディと婚約解消させると言うのなら、平民になると言っていたらしい。だが当のウェンディが婚約していたら、何なら婚姻すれば殿下も諦めるだろうという考えに至ったらしい」
「・・・」
なんて、迷惑な思い付きなのでしょうか。
確かに、王命での聖女様との婚約を拒むのなら、王籍から抜けるしかないでしょう。
貴族である限り、王命に逆らうことは出来ません。
でもだからって、勝手に婚約解消して勝手に新たな婚約を結ぶなんて。
私のことを何だと思っていらっしゃるのでしょうか。
「その婚約者の方は、納得されていますの?」
「分からん。お相手は、ウィンストン侯爵家の長男で、他国に留学していたのだが現在帰国しているそうだ」
「ウィンストン侯爵家、ですか?確か、後継は長女のパトリシア様ですよね?」
パトリシア様は私より二歳年下ですけど、侯爵家の後継の方ですのでお名前は存じ上げています。
長男の方って、パトリシア様よりも年下なのでしょうか?
「どんな方、ですの?」
「ウェンディより四歳年上だから、現在二十歳だな。十三歳の頃から留学していて、何ヶ国も留学を繰り返していて、今回帰国したのは妹君の婚約者が決まったので、その挨拶のためだと聞いている」
「その方には婚約者はいませんでしたの?」
「それを拒んで留学していたという噂だ」
あら。
それなら、パトリシア様の婚約の挨拶のために帰国して、避けていた婚約を王命で決められたことになりますわよね。
なんだかとても申し訳ないですわ。
いえ。私が悪いわけではないのですけど。
そもそも、他国で暮らしていらっしゃるのですよね。
しかも、家を継ぐことを嫡男でありながら拒んで?
どのような方なのかしら。
我が家もサンディがおりますから、レンブラン公爵家を継いでいただくわけにはいきませんし、パトリシア様の婚約もウィンストン侯爵家を継ぐに相応しい方を婚約者になさったのでしょう。
騎士か何か、なさっている方なのかしら。
いえ。私も修道院に行こうと考えていたくらいですから、身分が平民になるのはかまいませんけど、残念なくらい何もできませんわ。
断られるのではないかしら?
私、耳がおかしくなったのでしょうか?
私の婚約を、王命で決めたと聞こえたのですけど。
「気持ちはわかる。私も言われた時にとうとう陛下の頭はおかしくなったのだと思ったからな。だが、現実だ。明日、その婚約者が挨拶に来る」
「何故、私の婚約に王家が口を挟んで来ますの?王太子殿下との婚約解消は理解りますけど」
「その王太子殿下のことがあるからだ。殿下は、聖女とは婚約しない。ウェンディと婚約解消させると言うのなら、平民になると言っていたらしい。だが当のウェンディが婚約していたら、何なら婚姻すれば殿下も諦めるだろうという考えに至ったらしい」
「・・・」
なんて、迷惑な思い付きなのでしょうか。
確かに、王命での聖女様との婚約を拒むのなら、王籍から抜けるしかないでしょう。
貴族である限り、王命に逆らうことは出来ません。
でもだからって、勝手に婚約解消して勝手に新たな婚約を結ぶなんて。
私のことを何だと思っていらっしゃるのでしょうか。
「その婚約者の方は、納得されていますの?」
「分からん。お相手は、ウィンストン侯爵家の長男で、他国に留学していたのだが現在帰国しているそうだ」
「ウィンストン侯爵家、ですか?確か、後継は長女のパトリシア様ですよね?」
パトリシア様は私より二歳年下ですけど、侯爵家の後継の方ですのでお名前は存じ上げています。
長男の方って、パトリシア様よりも年下なのでしょうか?
「どんな方、ですの?」
「ウェンディより四歳年上だから、現在二十歳だな。十三歳の頃から留学していて、何ヶ国も留学を繰り返していて、今回帰国したのは妹君の婚約者が決まったので、その挨拶のためだと聞いている」
「その方には婚約者はいませんでしたの?」
「それを拒んで留学していたという噂だ」
あら。
それなら、パトリシア様の婚約の挨拶のために帰国して、避けていた婚約を王命で決められたことになりますわよね。
なんだかとても申し訳ないですわ。
いえ。私が悪いわけではないのですけど。
そもそも、他国で暮らしていらっしゃるのですよね。
しかも、家を継ぐことを嫡男でありながら拒んで?
どのような方なのかしら。
我が家もサンディがおりますから、レンブラン公爵家を継いでいただくわけにはいきませんし、パトリシア様の婚約もウィンストン侯爵家を継ぐに相応しい方を婚約者になさったのでしょう。
騎士か何か、なさっている方なのかしら。
いえ。私も修道院に行こうと考えていたくらいですから、身分が平民になるのはかまいませんけど、残念なくらい何もできませんわ。
断られるのではないかしら?
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