嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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退場

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 私とルージュ様のイライラ指数が爆上がりした時点で、ダニエル王太子殿下が出動となった。

 殿下は自分がまとわりつかれるのが鬱陶しかったのか、教師を呼んでリエナイ様を捕縛?させる。

 ちなみにその先生はお姉様の親衛隊の方だったから、満面の笑みで私に会釈してリエナイ様を引きずって行った。

 なんだか猛獣使いみたい。
もう二度としないように、檻に入れておいてくれないかしら?

「あの方の精神力の強さだけは、尊敬しますわ。あれだけ物事をポジティブに考えれたら、ある意味幸せでしょうね」

 なりたいとは思わないけど、あれだけの強さがあったなら、シリウス殿下のことで傷付かずに済んだでしょうね。

「ルイス様も大変な方に好かれましたわね」

「アレは、ルイスを好きなのか?僕にも擦り寄ってくるし、下位貴族の令息をはべらしているし。単にアバズレなだけなんじゃないか」

「本当にはしたない。あれで貴族だなんて嘆かわしいですわ」

 私たちの会話が聞こえているのか、周囲の人たちもウンウン、と頷いている。

 確かにあれじゃあ、婚約者も難しいんじゃないかしらね。

 人気があるのと阿婆擦れなのは、全くの別物だもの。

 リエナイ男爵や夫人って、娘のことをどう考えているのかしら。

「ルイス様、お食事もゆっくりとれずに大変ですわね」

「最近は、ウィングバード公爵家で弁当を作ってもらって、教員用の部屋の片隅を借りて食べているらしいよ」

「あの方を見るのはうんざりですし、私たちもどこかお部屋を借りてお食事できれば良いですね」

「「それだ(ですわ)!」」

 最初から、下位の貴族が入れない場所を作っておけば良くない?

 ローゼン王国だと、王族専用のサロンがあった。

 警備も付いてるし、鍵も教員が持っていて、勝手に持ち出して入ることは出来ないようになっていた。

 国によっては、王族も高位貴族も下位貴族も、申請することによって使える部屋があるところもある。

 マクラーレン王国では、交流のために食堂は全員利用になっているみたいだけど、高位貴族が申請を出して使える部屋があると良いのかもしれないわ。

 王太子殿下に公爵令嬢もいるのだもの、学園長にお話してみたら良いんじゃないかしら?

 ああ。でも、王族の我儘とか言われる?

 なら、お姉様にした方が早いかな。

 私なら他国の令嬢だし、権力を使ったとか言われないわよね。

 私に権力なんてないし。

 今日帰ったら、お姉様にお願いしてみなきゃ。

 別にリエナイ様がルイス様をお好きなのは自由だけど、やっぱり身分差があると大変だし、それ以前にお互いが好き同士でないとね。
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