73 / 130
無謀な正義の味方。
「貴女!誰に向かってものを言っているのか分かってるのっ!」
「そうよ!そうよ!」
「そこで土下座してマリエッタ様に謝罪しなさいよっ!」
案の定、侯爵令嬢とその取り巻き?らしき令嬢たちが喚き出した。
「自分の手に負えないことをするから」
「クロエは冷静ね。腹立たしくはないの?それに、一応あの子もクロエを庇うというか、味方になろうとしてるのではないの?」
「腹立たしく?ならないわ。彼女たちがそう思うのは彼女たちの自由だし、気に入らないなら、シリルに直接言えばいいのよ。シリルが彼女たちを選んでも、私は文句を言うつもりはないわ。私たちの身分では、政略結婚は当たり前だもの。もちろん、ちゃんと私に話をして婚約解消してからにして欲しいけど」
もし私がシリルのことを異性として好きになっていたとしても、シリルの立場は理解しているもの。
彼が政略結婚を選ばなければならなくなったとしたら、それを受け入れるべきだと思うわ。
だって私が同じ立場になったなら、私も政略結婚を受け入れるもの。
受け入れたくないなら、政略結婚以上の利を差し出すしかないわ。
「彼女が言ってることは正論だけど、それを相手に納得させる力がなければ、結局は彼女自身が傷つけられるだけよ。相手は侯爵家のご令嬢なのでしょう?男爵令嬢なのだから、格上のご令嬢に歯向かうなら相手以上の味方を連れた上で歯向かわなきゃ」
「冷静ねぇ」
「私が何のために皇女の身分を隠して、留学してると思ってるの?ああいうのを炙り出すためよ。シリルと婚姻しても王族に残るとは限らないけど、社交界で問題を起こしそうな家は把握しておかなきゃ、マキシミリオン王国では暮らせないもの。それに、早めに芽は摘んでおかないと、うちの家族が出て来たら国際問題になってしまうわ」
ルーファスお兄様がマキシミリオン王国の第二王子だったとはいえ、お母様やお姉様がマキシミリオン王国の貴族に手出ししたら問題になるわ。
そんなことを話しているうちに、侯爵令嬢たちは男爵令嬢を無理矢理に土下座させようとしていた。
「やり過ぎね。止めてくるわ」
「ちょっ・・・クロエ!」
さすがにやり過ぎだわ。
不敬だと言われればその通りだけど、その前に人を悪き様に言ってたのはアチラだもの。
他国の、伯爵に対して不敬だと思うわ。
いくら彼女が侯爵令嬢だとしても、爵位を継いでいるわけじゃない。
伯爵令嬢なら彼女の方が上だけど、領地なしでも爵位をいただいている私の方が身分は上よ。
「そうよ!そうよ!」
「そこで土下座してマリエッタ様に謝罪しなさいよっ!」
案の定、侯爵令嬢とその取り巻き?らしき令嬢たちが喚き出した。
「自分の手に負えないことをするから」
「クロエは冷静ね。腹立たしくはないの?それに、一応あの子もクロエを庇うというか、味方になろうとしてるのではないの?」
「腹立たしく?ならないわ。彼女たちがそう思うのは彼女たちの自由だし、気に入らないなら、シリルに直接言えばいいのよ。シリルが彼女たちを選んでも、私は文句を言うつもりはないわ。私たちの身分では、政略結婚は当たり前だもの。もちろん、ちゃんと私に話をして婚約解消してからにして欲しいけど」
もし私がシリルのことを異性として好きになっていたとしても、シリルの立場は理解しているもの。
彼が政略結婚を選ばなければならなくなったとしたら、それを受け入れるべきだと思うわ。
だって私が同じ立場になったなら、私も政略結婚を受け入れるもの。
受け入れたくないなら、政略結婚以上の利を差し出すしかないわ。
「彼女が言ってることは正論だけど、それを相手に納得させる力がなければ、結局は彼女自身が傷つけられるだけよ。相手は侯爵家のご令嬢なのでしょう?男爵令嬢なのだから、格上のご令嬢に歯向かうなら相手以上の味方を連れた上で歯向かわなきゃ」
「冷静ねぇ」
「私が何のために皇女の身分を隠して、留学してると思ってるの?ああいうのを炙り出すためよ。シリルと婚姻しても王族に残るとは限らないけど、社交界で問題を起こしそうな家は把握しておかなきゃ、マキシミリオン王国では暮らせないもの。それに、早めに芽は摘んでおかないと、うちの家族が出て来たら国際問題になってしまうわ」
ルーファスお兄様がマキシミリオン王国の第二王子だったとはいえ、お母様やお姉様がマキシミリオン王国の貴族に手出ししたら問題になるわ。
そんなことを話しているうちに、侯爵令嬢たちは男爵令嬢を無理矢理に土下座させようとしていた。
「やり過ぎね。止めてくるわ」
「ちょっ・・・クロエ!」
さすがにやり過ぎだわ。
不敬だと言われればその通りだけど、その前に人を悪き様に言ってたのはアチラだもの。
他国の、伯爵に対して不敬だと思うわ。
いくら彼女が侯爵令嬢だとしても、爵位を継いでいるわけじゃない。
伯爵令嬢なら彼女の方が上だけど、領地なしでも爵位をいただいている私の方が身分は上よ。
あなたにおすすめの小説
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
【完結】愛とは呼ばせない
野村にれ
恋愛
リール王太子殿下とサリー・ペルガメント侯爵令嬢は六歳の時からの婚約者である。
二人はお互いを励まし、未来に向かっていた。
しかし、王太子殿下は最近ある子爵令嬢に御執心で、サリーを蔑ろにしていた。
サリーは幾度となく、王太子殿下に問うも、答えは得られなかった。
二人は身分差はあるものの、子爵令嬢は男装をしても似合いそうな顔立ちで、長身で美しく、
まるで対の様だと言われるようになっていた。二人を見つめるファンもいるほどである。
サリーは婚約解消なのだろうと受け止め、承知するつもりであった。
しかし、そうはならなかった。
(完結)婚約破棄から始まる真実の愛
青空一夏
恋愛
私は、幼い頃からの婚約者の公爵様から、『つまらない女性なのは罪だ。妹のアリッサ王女と婚約する』と言われた。私は、そんなにつまらない人間なのだろうか?お父様もお母様も、砂糖菓子のようなかわいい雰囲気のアリッサだけをかわいがる。
女王であったお婆さまのお気に入りだった私は、一年前にお婆さまが亡くなってから虐げられる日々をおくっていた。婚約者を奪われ、妹の代わりに隣国の老王に嫁がされる私はどうなってしまうの?
美しく聡明な王女が、両親や妹に酷い仕打ちを受けながらも、結局は一番幸せになっているという内容になる(予定です)
【完結】恋は、終わったのです
楽歩
恋愛
幼い頃に決められた婚約者、セオドアと共に歩む未来。それは決定事項だった。しかし、いつしか冷たい現実が訪れ、彼の隣には別の令嬢の笑顔が輝くようになる。
今のような関係になったのは、いつからだったのだろう。
『分からないだろうな、お前のようなでかくて、エマのように可愛げのない女には』
身長を追い越してしまった時からだろうか。
それとも、特進クラスに私だけが入った時だろうか。
あるいは――あの子に出会った時からだろうか。
――それでも、リディアは平然を装い続ける。胸に秘めた思いを隠しながら。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
(完)貴女は私の全てを奪う妹のふりをする他人ですよね?
青空一夏
恋愛
公爵令嬢の私は婚約者の王太子殿下と優しい家族に、気の合う親友に囲まれ充実した生活を送っていた。それは完璧なバランスがとれた幸せな世界。
けれど、それは一人の女のせいで歪んだ世界になっていくのだった。なぜ私がこんな思いをしなければならないの?
中世ヨーロッパ風異世界。魔道具使用により現代文明のような便利さが普通仕様になっている異世界です。