死に戻りの魔女は溺愛幼女に生まれ変わります

みおな

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第2章

愚かな王家《宰相視点》

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 アルバム皇国からの使者の言葉に、もう言葉が出なかった。

 我が国の王族はどれだけ愚かなんだ?
この国を滅ぼしたいのか?

 アルバム皇国の皇太子殿下と、皇女の婚約は正式に公表されている。

 その皇太子に第2王女を婚約者にしろ?皇女をブラシールの王太子妃にしろ?
 何を考えているんだ!
それを一国の国王陛下が書いただと?

 この国の王族のことは、愚かだとは思っていた。
 いや、愚かなのは現国王陛下と王太子、王女だ。

 前国王陛下は賢王と呼ぶに相応しい方だった。あの方に頼まれていなければ、宰相なんてやりたくなかった。
 あの国王陛下の息子が、あんな愚かになったのは、前王妃様がひとり息子の王太子を甘やかせた結果だろう。

 その結果、前国王陛下がお亡くなりになって即位された国王陛下は愚策をしく方となった。

 それでも、なんとか他国と揉めずにやって来れたのは、王妃様が聡明な方だったからだ。
 だが、あの聡明な王妃様は、王太子と王女が生まれたあと、儚くなられてしまった。

 前国王陛下や王妃様が生きていらしたら、王太子殿下や王女殿下は、少なくとももう少しまともに育っただろう。

 だが、愚王に育てられた王太子殿下と王女殿下は、我儘で自分本位の、王族とは思えないような方に育った。

 前国王陛下の頼みだったが、次世代の、自分の子供たちには無理をさせたくない。
 あの愚かな王家に仕えるのは、自分たちだけで十分だと思った。

 それでも、他国と何とか揉めずにやっていけていたら、国を揺るがすようなことはなかっただろう。

 しかし、今回のことで決断しなくてはならなくなった。

 相手が悪い。
アルバム皇国は建国して僅かだが、その権力は膨大だ。

 魔法の研究に優れたアルバム皇国。
しかも、他国ともうまく付き合っていて、アルバム皇国を敵に回せば、周囲の帝国や王国も敵に回ることは、周知の事実だ。

 そのアルバム皇国の皇太子殿下の怒りをかった。
 密偵という形で使者を送って下さったのは、愚かなのは王族だけだと判断して下さったのだろう。
 
 戦争になれば、民も傷つく。
あの愚かな王族はそんなことも考えずに戦争を始めるだろう。勝てると思い込んで。

 勝てるわけがないだろう。
アルバム皇国相手だけでも勝てるわけがない。
 しかも、帝国をはじめとしたアルバム皇国の友好国も攻めてくるだろう。

 一瞬で、ブラシール王国は滅びる。
アルバム皇国が罪のない民を傷つけるとは思わないが、あの愚か者たちが民を盾にすることは目に見えている。
 それに、騎士団などはどうしても矢面に立つことになる。

 騎士団長と話してみる必要があるな。

 
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