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第3章
元婚約者の結末《メリッサ視点》
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あの、婚約解消の話し合いの後ー
ラナナ・オットン子爵令嬢様は、テレンス公爵家預かりで貴族としての振る舞いなどを徹底的に教え込まれているそうです。
逃げることが出来ないように、アプローズ伯爵家発案の魔道具が付けられているとか。
チョーカー型のそれは、ルシアン様から一定距離が離れると締まるようになっているらしいです。
同じ学園内くらいなら大丈夫なのかとイリーナ様にお聞きしたら、学園内ではイリーナ様が定期的に解除することで締まるのを防ぐのだとか。
アプローズ伯爵家発案の魔道具、恐るべしですわ。でも、これで頑張れば公爵夫人になれるんですから、ラナナ様も頑張って下さるのではないでしょうか。
ルシアン様も、公爵であるお父様から随分と絞られたみたいですけど、お好きになった方と一緒になれるんですもの。よかったのではないかしら。
時々、何か言いたそうに私を見つめられますけど、あの婚約解消の際に、お父様が私に一切近寄ることを禁じられましたから、話しかけてくることはありません。
私は、あの後に国王陛下と皇妃様から謝罪をされました。
皇妃様主催のお茶会でルシアン様と知り合って婚約しましたので、申し訳なかったと言われましたわ。
恐れ多いことです。
それに、出会った頃のルシアン様は誠実な方と思えましたもの。
他に好きな方ができてしまうことは仕方ないことですわ。少々やり方が悪かったとは思いますけど。
もう終わったことですのでと、謝罪をお受けしました。
テレンス公爵家から賠償金は受け取りませんでしたので、皇妃様が支払われるとおっしゃられて、お断りするのが大変でした。
私は現在、ケイト様のお兄様、カイト様と仲良くさせていただいています。
カイト様は、皇太子殿下とご友人で私より10歳も年上です。本来ならもうご成婚されていてもおかしくないのですが、ご本人は全くその気がなかったそうなのです。
皇太子殿下にお願いされて、学園の理事長をされていますが、セレスティーナ様が卒業されたら理事もお辞めになるのだとか。
だから、その時にもしも好意を持ってくれていたなら婚約して欲しい。そう言って下さっています。
ずっと、婚約関係だったルシアン様と婚約解消したばかりだから、自分のことはゆっくりと好意を持てるか見極めてくれて構わないと、カイト様はおっしゃいます。
私はそのお言葉に甘えて、今はお友達以上婚約者未満の関係のままでいさせていただいています。
カイト様は、ゆっくりで構わないとおっしゃいながらも、私への愛情をすごく示して下さいますので、私が婚約者となるのもそう先のことではないかもしれません。
ラナナ・オットン子爵令嬢様は、テレンス公爵家預かりで貴族としての振る舞いなどを徹底的に教え込まれているそうです。
逃げることが出来ないように、アプローズ伯爵家発案の魔道具が付けられているとか。
チョーカー型のそれは、ルシアン様から一定距離が離れると締まるようになっているらしいです。
同じ学園内くらいなら大丈夫なのかとイリーナ様にお聞きしたら、学園内ではイリーナ様が定期的に解除することで締まるのを防ぐのだとか。
アプローズ伯爵家発案の魔道具、恐るべしですわ。でも、これで頑張れば公爵夫人になれるんですから、ラナナ様も頑張って下さるのではないでしょうか。
ルシアン様も、公爵であるお父様から随分と絞られたみたいですけど、お好きになった方と一緒になれるんですもの。よかったのではないかしら。
時々、何か言いたそうに私を見つめられますけど、あの婚約解消の際に、お父様が私に一切近寄ることを禁じられましたから、話しかけてくることはありません。
私は、あの後に国王陛下と皇妃様から謝罪をされました。
皇妃様主催のお茶会でルシアン様と知り合って婚約しましたので、申し訳なかったと言われましたわ。
恐れ多いことです。
それに、出会った頃のルシアン様は誠実な方と思えましたもの。
他に好きな方ができてしまうことは仕方ないことですわ。少々やり方が悪かったとは思いますけど。
もう終わったことですのでと、謝罪をお受けしました。
テレンス公爵家から賠償金は受け取りませんでしたので、皇妃様が支払われるとおっしゃられて、お断りするのが大変でした。
私は現在、ケイト様のお兄様、カイト様と仲良くさせていただいています。
カイト様は、皇太子殿下とご友人で私より10歳も年上です。本来ならもうご成婚されていてもおかしくないのですが、ご本人は全くその気がなかったそうなのです。
皇太子殿下にお願いされて、学園の理事長をされていますが、セレスティーナ様が卒業されたら理事もお辞めになるのだとか。
だから、その時にもしも好意を持ってくれていたなら婚約して欲しい。そう言って下さっています。
ずっと、婚約関係だったルシアン様と婚約解消したばかりだから、自分のことはゆっくりと好意を持てるか見極めてくれて構わないと、カイト様はおっしゃいます。
私はそのお言葉に甘えて、今はお友達以上婚約者未満の関係のままでいさせていただいています。
カイト様は、ゆっくりで構わないとおっしゃいながらも、私への愛情をすごく示して下さいますので、私が婚約者となるのもそう先のことではないかもしれません。
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