気弱令嬢は死に戻ったら何故か幼女化したので、人生やり直すことにしました

みおな

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「ふん!まだ気付かないのか?お前のような取り柄もないヤツが王太子である僕の婚約者になれたのは、アンブロシア帝国への賠償として婚約者を差し出すためだ。このことは、父上である国王陛下はもちろん、カルミア公爵夫妻も了承している」

 グーズベリー王国王太子殿下のダミアン・グーズベリー様は、私に冷たく言い放ちました。

 私、ルディア・カルミアが王太子殿下の婚約者になったのは、三ヶ月前です。

 突然、王家から打診があり、王太子殿下と同い年の私が婚約者に決まりました。

 婚約の打診があった時・・・
私はとても嬉しく思いました。

 王太子殿下のことを好きだったからではありません。

 私は、カルミア公爵家でのように扱われていたので、初めて自分が役に立つことができると、初めて必要とされる、初めて褒めてもらえるかもしれないと・・・

 だから、一生懸命頑張ったのです。

 私を選んで良かったと言ってもらえるように。

 家族に、さすがルディアだと褒めてもらえるように。

 そんな浅はかな考えを持っていたから、バチが当たったのでしょうか。

 私はその場に崩れ落ちました。

 アンブロシア帝国は、冷酷皇帝が治める国です。

 とても冷酷な人で、ご自身の父親を殺して帝位に就いたという噂もあります。

 三ヶ月前、そのアンブロシア帝国相手に王太子殿下が問題を起こしました。

 外交でアンブロシア帝国を訪れていた王太子殿下が、帝国で皇帝陛下の婚約について不敬な発言をしたらしいのです。

 帝国から、カルミア公爵令嬢のスティファニーお姉様を婚約者として求められ、それに対して王太子殿下が異議を唱えたと聞きました。

 私の二歳年上の姉であるスティファニーお姉様は、グーズベリー王国の女神と呼ばれている才女です。

 お姉様を妻にと求める釣書は、全令息から届いたと思えるほどの量で、お姉様が歩けば老若男女全員が振り返りうっとりと見惚れると言います。

 そんなお姉様の妹として生まれた私は、お姉様のような輝く金色の髪も、澄み渡った青空のようなサファイア色の瞳もなく、蜂蜜色の髪と瞳の、極々平凡な容姿でした。

 私が生まれた二年後に、今度は蜂蜜色の髪に青い瞳の男の子と金髪に蜂蜜色の瞳の女の子の双子が生まれました。

 エリクとエリンは、とても愛嬌があり可愛らしくて・・・

 貴族の両親が直接子供を育てるわけではありませんが、手のかからない姉と手のかかる双子に挟まれた私は、自然に両親から放置される存在となっていました。

 蜂蜜色の髪と瞳はお父様のお色なので、私がお父様の子供なのは間違いないのですが、私はカルミア公爵家では存在しないみたいでした。
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