悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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魔法測定発魔王が三人?行き

「すごいですわ、姫様。全魔法使いだなんて。きっと成長されたら、陛下のように素敵な魔王になられるのではないでしょうか」

 カレン様の言葉に首を傾げます。

 どうして私が魔王になるのですか?魔王なら、ジルベールお兄様がいらっしゃるのに。

「私は、お兄様の妹なだけでいいです」

「・・・あ、ああ!何か誤解されていますね?ローズ姫様。魔王様はおひとりではありませんよ?」

「ふぇ?」

 驚きのあまり、変な声が出てしまいました。

 え?魔王様は一人じゃないってどういうことですか?

 カレン様は持っていた鞄から何やら分厚い本を出すと、私の前の机に開きました。

「これが、魔国の歴史です。先に教えておくべきでしたね。私の不手際でした。申し訳ございません」

「え、いえ・・・ううん、大丈夫」

 頭を下げるカレン様に、両手を振って気にしていないと告げます。

 実際、気にしていませんし、教えて欲しいなら自分から言えば良かったのですし。

「ありがとうございます。ローズ姫様のお心遣いに感謝いたします。では、説明いたしますね。現在、このエデルヴェス大陸を治めているのが魔国サフィラスの魔王ジルベール様です。そして、この世界には魔王の治める国があと二つあります。エデルヴェス大陸から北東にあるペリウィンクルを治めるのが魔王ユスタフ様。そして南東にあるボトルゴードを治めるのが魔王アグニス様です。人間の国はこの魔国三国に囲まれた場所にあるのですよ」

 まさか、三人も魔王がいるとは思いませんでした。

 魔王がジルベールお兄様だけでないのは理解しましたが、でもだからといって私が・・・というかローズが魔王になるというのはどういうことでしょうか。

「魔王が三人いるのは分かり・・・分かったけど、私が魔王になるというのは何故?」

「魔族というのは、実力主義なのです。力ある者が国の頂点に立つのが当たり前とされます。ローズ姫様が成人される頃には、ユスタフ様やアグニス様よりも力を持たれていると思いますよ」

「・・・そうなんだ。でも私は、お兄様と一緒にこの国に居たいから、魔王にはならないと思う」

 それに、他の魔王様を押し除けてまでなりたくもないですし。

 人と争うのは・・・心が疲弊します。

 誰かに、憎まれたり恨まれたりしながら生きていくのは辛いです。

 ウッド様に憎まれ恨まれ、冤罪をかけられて、あの時本当に辛かったです。

 だから、ローズには同じような思いをして欲しくありません。

 それに・・・
私はここサフィラスに住むエセルやロイン、エラルドやリカルド、もちろんカレン様にジルベールお兄様が大好きだから、離れたくないんです。
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