悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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魔王が三人?発可愛い妹行き

「私はお兄様と一緒に居たいから、魔王にはならないと思う」

 私がそう言うと、カレン様は感動したように私の顔をウルウルとした目で見ました。

「なんてお優しいのでしょう。きっと陛下もお喜びになりますわ」

「そう、かな。お兄様が喜んでくれるなら、いいかな」

「もちろんです!陛下はローズ姫様のことをとてもとてもとてもとてもとても!大切に思っていらっしゃいますし、大好きですから。あ!もちろん、私たちもローズ姫様のことが大好きですよ」

「うん、ありがとう。私もカレン様やみんなのこと、大好き」

 ちょっと、とてもが多くて・・・え?そんなに?と思いましたけど、ジルベールお兄様が私、ローズのことを大切にしてくれてることも大好きに思ってくれてることも疑っていません。

 それにこの国に、ジルベールお兄様のそばに居たいと思っているのは、みんなのことが大好きだということも、理由のひとつです。

 ヴァイオレットだった頃・・・
両親や国王陛下、王妃様にも嫌われてはいなかったと思います。

 ですが、五歳からは甘やかされた記憶はありません。

 未来の王太子妃として、正しく凛としてあるようにと、厳しく教育をされて来ました。

 ですから六歳の今、ジルベールお兄様やみんなに甘やかされて過ごせる現在が幸せで・・・

 本当に、幸せで・・・

 どうしてローズとして生きていられるのか理由は分かりませんけど、今この一瞬一瞬を大切に生きていたいと思うのです。

「ローズ」

「あ。ジルベールお兄様。お仕事は終わったのですか?」

「ああ。ローズと一緒にお茶を飲みたくて頑張った。ローズは勉強は終わったのか?」

「えと・・・」

「大丈夫ですよ、ローズ姫様。陛下、今日のお勉強は終わりましたので、どうぞ姫様とごゆっくりなさってください」

 勝手に終わったと言っていいのか迷っていたら、カレン様に今日は終わりだと言っていただきました、

 ヴァイオレットの時、幼い頃からほぼ一日中教育を受けていたので、一日二時間程度のお勉強でいいのかと不安になりましたが、お兄様も皆んなも、子供は子供らしくいればいいと、お勉強なんてやりたくなった時にすればいいとおっしゃるのです。

「お兄様、お茶をご一緒したいです」

「よし。今日はローズの好きなお菓子だといいな」

「ふふっ。楽しみです」

 ジルベールお兄様を手を繋いで、お城の中を歩きます。

 途中ですれ違ったロインやリカルドとエラルドが、ニコニコと手を振ってくれたので、私も手を振り返しました。

 ヴァイオレットだった頃なら、こんな子供らしい挨拶は許されませんでしたわ。

感想 9

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