悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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大切な存在発きっと大丈夫行き

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「姫様、交流会に出る必要はありませんよ。私たちと宿で待ってましょう」

 エセルの言葉に、思わず苦笑いしてしまいます。

 確かに、モンクスフード王国の人たちに会いたくはありませんが、は私がヴァイオレットだと分からないわけですし・・・

「お兄様」

「ローズ・・・ローズと呼んでいいよな?」

「はい」

 もし、ヴァイオレットとローズの魂が混じったのが今の私だとするのなら、私はヴァイオレットではなく、お兄様やみんなに愛されているローズとして生きたいです。

「ローズの好きなようにすればいい。俺はそばにいるから」

「ありがとうございます、お兄様。なら、私は・・・交流会に出たいです。ヴァイオレットを殺し、ヴァイオレットを見殺しにしたあの人たちがどうしているのか、知りたいです」

 ウッド様の姿を見るだけで、あの時の恐怖心が湧き上がってきます。

 でも、ヴァイオレットが死んだ後どうなったのか知りたい気持ちはあるのです。

「そうか。実家のことやその王太子のことなどは、魔法を使えば調べることはできる。リカルドたちにやらせよう。その上で、参加したいか?」

「はい」

「分かった。リカルド、エラルド、ナーシサス公爵家のことを調べろ」

「「はっ」」

 今さら、両親に何の思いもありません。

 だけど、ナーシサス公爵家が潰れればいいとか、両親が死ねばいいとは思っていません。

 ヴァイオレットが死んだことを、少しは悲しんでくれていればいい。

 それは、国王陛下や王妃様に対しても同じ気持ち。

 さすがに、ヴァイオレットを直接殺したウッド様に対しては思うところがあるけれど、フローラ様のことは恨んだりしていないわ。

 交流会に出たいと思ったのは、実際に自分の目で彼らを見て、過去と決別したいから。

 決別しなければ、この先ローズとして生きていても、交流会のたびに恐怖でうずくまってしまいそうだから。

「姫様、ご無理はなさらないでくださいね?何かあれば、すぐにエセルがお迎えにあがります」

「ありがとう、エセル。大丈夫、お兄様が隣にいてくれるから」

「ああ。ずっとそばにいる。だが、我慢はするな。嫌だと思ったらすぐに言うんだ。交流会は来年も再来年もある。今年、無理をする必要はない」

「はい。駄目だと思ったら、すぐに言います」

 怖さはあるけど、みんながいてくれるからきっと大丈夫。
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