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新しくお客様が来るらしい
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「え?」
シンクレア王国に王太子と教皇を送り返したと聞いた翌日、新しく客が来ると言われた。
いや。皇帝であるシキに客が来る分には別にいいんだけど、どうして私に会いたいとかなの?
しかもアーバンラマ帝国の第二皇子殿下と、ラプラスの王太子殿下が。
シンクレア王国への対応で、協力体制だとは聞いたけど。
シンクレア王国のことに関しては、確かに私が当事者だけど。
私に会いたいとか、なんで~?
そしてそれを告げたシキが、ずぅーーーっと機嫌が悪い。
アルヴァン様は苦笑いしてるから、怒ってるのとは違うっぽいけど。
正直、機嫌悪いのはあんまり気分良くない。
「どうしてそんなに機嫌悪いんです?なんだかやな感じなんですけど。私、何かしました?」
「・・・」
「陛下。そんな態度を取っていて、ティア様に国を出て行かれても知りませんよ」
アルヴァン様の言葉に、シキはハッとした顔で私を見て、しばらく迷った後に口を開いた。
「すまない。ティアが何かしたというわけじゃない。あいつらがティアに興味を持っているのが腹立たしかったのだ」
「あいつら?」
「ラプラスの王太子であるクラウドと、アーバンラマの第二皇子のグレンだ」
「そういえば、ラプラスの王太子殿下は幼馴染でしたっけ。アーバンラマの皇子ともご友人で?」
反乱軍の制圧の時に、力を借りたって言ってたっけ。
確か、ラプラスの王太子殿下も、アーバンラマの皇子殿下も、シキと同い年だとアルヴァン様がおっしゃってた。
仲良いんだ。
家族も失って、皇帝になって、アルヴァン様はいるけど、きっと孤独だったシキにとって、二人は大切な友人なのかもしれない。
で、なんで私に興味を持ってるのが腹立たしいわけ?
「別に勧誘されても、アーバンラマやラプラスに行く予定は今はありませんよ」
シンクレア王国の件が片付いたら、行ってみたいとは思うけど。
美味しいご飯とか、あるかもしれないし。
「・・・分かっている。アイツらは僕を揶揄いたいだけなんだ。それは分かっているんだが」
「揶揄う?よくわかんないですけど、仲良いんですね」
「腐れ縁なだけだ。まぁ、そのおかげで今回の件は上手く片付けられそうだが」
確かに、グレイ王国はともかく、アーバンラマとラプラス、そしてカルディアが手を結んだら、シンクレア王国には勝ち目はないだろう。
そもそも、魔物の襲撃に慣れていないあの国に他国に喧嘩売る余力はないと思うけど。
「グレイ王国はどう動くでしょう?」
「そのあたりもクラウドが調べてくる。現国王夫妻は、会った感じではマトモな人間の印象だったがな」
なるほど。
そういえば私、王妃様とはほとんど面識がなかったっけ。
シンクレア王国に王太子と教皇を送り返したと聞いた翌日、新しく客が来ると言われた。
いや。皇帝であるシキに客が来る分には別にいいんだけど、どうして私に会いたいとかなの?
しかもアーバンラマ帝国の第二皇子殿下と、ラプラスの王太子殿下が。
シンクレア王国への対応で、協力体制だとは聞いたけど。
シンクレア王国のことに関しては、確かに私が当事者だけど。
私に会いたいとか、なんで~?
そしてそれを告げたシキが、ずぅーーーっと機嫌が悪い。
アルヴァン様は苦笑いしてるから、怒ってるのとは違うっぽいけど。
正直、機嫌悪いのはあんまり気分良くない。
「どうしてそんなに機嫌悪いんです?なんだかやな感じなんですけど。私、何かしました?」
「・・・」
「陛下。そんな態度を取っていて、ティア様に国を出て行かれても知りませんよ」
アルヴァン様の言葉に、シキはハッとした顔で私を見て、しばらく迷った後に口を開いた。
「すまない。ティアが何かしたというわけじゃない。あいつらがティアに興味を持っているのが腹立たしかったのだ」
「あいつら?」
「ラプラスの王太子であるクラウドと、アーバンラマの第二皇子のグレンだ」
「そういえば、ラプラスの王太子殿下は幼馴染でしたっけ。アーバンラマの皇子ともご友人で?」
反乱軍の制圧の時に、力を借りたって言ってたっけ。
確か、ラプラスの王太子殿下も、アーバンラマの皇子殿下も、シキと同い年だとアルヴァン様がおっしゃってた。
仲良いんだ。
家族も失って、皇帝になって、アルヴァン様はいるけど、きっと孤独だったシキにとって、二人は大切な友人なのかもしれない。
で、なんで私に興味を持ってるのが腹立たしいわけ?
「別に勧誘されても、アーバンラマやラプラスに行く予定は今はありませんよ」
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