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婚約破棄の後に
結局、ジョエル様は何も発言されないまま、第2王子殿下に連れられて帰って行かれました。
きっと帰れば国王陛下に叱られるのでしょうが、わたくしのお話を理解されたのなら、真摯に謝罪されるでしょう。
そうしたら、第2王子殿下がわたくしのお願いをお伝え下さると思います。
わたくしはジョエル様のことを助けたいわけではありませんが、愛情を持っていないからとはいえ、元婚約者に死んでほしいわけでもありませんから。
「お嬢様はお優し過ぎます」
部屋に戻る途中、呟かれた言葉に、わたくしは足を止めて振り返ります。
「なあに?ラス。何か不満?」
「婚約破棄などという馬鹿なことをした不誠実な男に温情など」
「あら?わたくしはジョエル様が婚約破棄してくれて嬉しかったのよ?それに、あんな方でも陛下や王妃様にとっては可愛い子供ですもの」
わたくしは、国王陛下と王妃様にとても大切にしていただいていました。
それは、ジョエル様の身請け先だからというだけではなく、本当に娘のように可愛がっていただきましたわ。
ですから、国王陛下と王妃様の憂いが晴れるなら、この程度のこと何でもありませんわ。
むしろ今回のことは、ジョエル様のやり直せる最初で最後のチャンスなのだと思います。
それを生かすか殺すかはジョエル様次第ですけれど。
「しかし、やり直さないかもしれませんよ。ああいう思い上がった人間が早々改心するとは思いません」
「ラス。わたくしはね、ジョエル様が改心しても改心しなくても構わないのよ。国王陛下と王妃様にお世話になった恩返しを、ほんの少ししたかっただけなの」
だから、ジョエル様がどうしようとどちらでも構わない。
「それにね、わたくしはこれでアルベーヌ公爵家に相応しい婚約者を迎えられると思って、喜んでいるのよ?ジョエル様が馬鹿なことをしてくれたおかげで、優秀な侍女も迎えれたし。本当に良かったわ」
「ああ。あの少女ですか」
「ええ。本当にジュリさんは優秀だわ。もうほとんど侍女教育は終わったそうなのよ。もう少し、ジョエル様の様子を伺ってから学園にも戻そうと思ってるわ」
ジョエル様が改心されているようなら、学園に戻しても大丈夫でしょうし、変わっていないようなら王族から廃籍されるでしょうから、それを待ってから戻すことにしましょう。
あとは、婚約者を決めなくてはいけませんわね。
わたくしは、アルベーヌ公爵家を継がなくてはいけませんから、相応しい方をお迎えしたいですわ。
きっと帰れば国王陛下に叱られるのでしょうが、わたくしのお話を理解されたのなら、真摯に謝罪されるでしょう。
そうしたら、第2王子殿下がわたくしのお願いをお伝え下さると思います。
わたくしはジョエル様のことを助けたいわけではありませんが、愛情を持っていないからとはいえ、元婚約者に死んでほしいわけでもありませんから。
「お嬢様はお優し過ぎます」
部屋に戻る途中、呟かれた言葉に、わたくしは足を止めて振り返ります。
「なあに?ラス。何か不満?」
「婚約破棄などという馬鹿なことをした不誠実な男に温情など」
「あら?わたくしはジョエル様が婚約破棄してくれて嬉しかったのよ?それに、あんな方でも陛下や王妃様にとっては可愛い子供ですもの」
わたくしは、国王陛下と王妃様にとても大切にしていただいていました。
それは、ジョエル様の身請け先だからというだけではなく、本当に娘のように可愛がっていただきましたわ。
ですから、国王陛下と王妃様の憂いが晴れるなら、この程度のこと何でもありませんわ。
むしろ今回のことは、ジョエル様のやり直せる最初で最後のチャンスなのだと思います。
それを生かすか殺すかはジョエル様次第ですけれど。
「しかし、やり直さないかもしれませんよ。ああいう思い上がった人間が早々改心するとは思いません」
「ラス。わたくしはね、ジョエル様が改心しても改心しなくても構わないのよ。国王陛下と王妃様にお世話になった恩返しを、ほんの少ししたかっただけなの」
だから、ジョエル様がどうしようとどちらでも構わない。
「それにね、わたくしはこれでアルベーヌ公爵家に相応しい婚約者を迎えられると思って、喜んでいるのよ?ジョエル様が馬鹿なことをしてくれたおかげで、優秀な侍女も迎えれたし。本当に良かったわ」
「ああ。あの少女ですか」
「ええ。本当にジュリさんは優秀だわ。もうほとんど侍女教育は終わったそうなのよ。もう少し、ジョエル様の様子を伺ってから学園にも戻そうと思ってるわ」
ジョエル様が改心されているようなら、学園に戻しても大丈夫でしょうし、変わっていないようなら王族から廃籍されるでしょうから、それを待ってから戻すことにしましょう。
あとは、婚約者を決めなくてはいけませんわね。
わたくしは、アルベーヌ公爵家を継がなくてはいけませんから、相応しい方をお迎えしたいですわ。
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