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あの方の愛とはあの程度のもの
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「あら?お兄様、王太子殿下が現れましたわ」
せかせかと歩くルド・・・王太子殿下が見えます。
もう、関係のない人ですから、名前で呼ぶべきではありませんわね。
アイラ様を探されているのかしら?
あの部屋、窓が少し開いてましたから、あのまま窓の下を通れば、アイラ様のお声、聞こえてしまうのではないかしら。
「ふん。どうやらあの阿婆擦れを探しているようだ。声が聞こえたみたいだぞ」
あら、あら。やっぱり聞こえてしまいましたのね。
王太子殿下は、どうなさるのかしら。
愛しいとおっしゃっていた方が、他の男の方と体を重ねているのを見ても、その愛を貫くことができるのかしら。
部屋の様子を見るために、お兄様が再び窓の近くへと近づきます。
ですが、その中を見れないように、私の顔はお兄様の胸に押し付けられたままですわ。
「お兄様。見えませんわ」
「見なくていい。ミアが穢れる」
私も確かに、アイラ様のそういうことをなさっている場面を見たいわけではありませんから、構いませんけど。
ちょうどその時、王太子殿下の声が部屋の中に響きました。
「アイ・・・ラ?アイラっ!!お前、何をっ」
「えっ?ルドルフ様?どうして、ここに・・・ち、違うのです。これは、その・・・」
「何が違うというのだ!!この、売女めっ!」
「っ!!うっさいわね!アンタのド下手な閨に付き合ってたら、こっちは欲求不満になったのよ!独りよがりの行為しかできないくせに、偉そうにしないでよ!」
ええと・・・
何だか聞くに耐えない会話ですわ。
欲求不満って、アイラ様は私と同い年ですわよね?
どれだけ、殿方と懇意にされていましたの?
しかも、ド下手・・・独りよがり・・・
王太子殿下、ご愁傷様ですわ。
「なっ、ゔっ、うぐっ・・・」
「アンタなんか王太子でなければ、なんの価値もないわよっ!王太子妃になれば贅沢できるかと思えば、勉強勉強勉強!もうウンザリ!!」
「きっ、貴様!俺を愛していると言ったではないかっ!」
「はぁ?ばっかじゃないの?アンタなんて、お金がなきゃなんの価値もないわよ!それに、罪もない婚約者を殺させた人殺しじゃない!」
罪もない婚約者・・・私のことですわよね?
アイラ様のおっしゃりようはともかくとして、本当に王太子殿下は愚かな方ですこと。
上辺しか見ていないから、そういうことになるのです。
アイラ様の奔放な振る舞いは、学園内でも噂になっていましたのに。
「アイラ、貴様!王太子であるこの俺に・・・!!」
「なっ・・・?ちょっ、ぎゃああー!痛い。痛い!痛い!!人殺し!人殺しぃ!!」
私は視界を塞がれたままですから、会話が聞こえてくるだけですけど、あの方まさか・・・
「ふん。あの阿婆擦れは、王太子とやらの剣のサビになったぞ。一緒にいた男は、いつのまにか逃げていたようだが・・・今の悲鳴で、人が集まって来るようだ」
お兄様の説明に、ため息が漏れます。
たとえ王族といえど、人を手にかけたら罪に問われます。問われるからこそ、王太子殿下は私を殺したことを隠蔽しているのです。
しかし、あれほど愛していたと言っていた方を、あっさり手にかけるなんて。
結局、あの方の愛とはその程度のものだったのですね。
せかせかと歩くルド・・・王太子殿下が見えます。
もう、関係のない人ですから、名前で呼ぶべきではありませんわね。
アイラ様を探されているのかしら?
あの部屋、窓が少し開いてましたから、あのまま窓の下を通れば、アイラ様のお声、聞こえてしまうのではないかしら。
「ふん。どうやらあの阿婆擦れを探しているようだ。声が聞こえたみたいだぞ」
あら、あら。やっぱり聞こえてしまいましたのね。
王太子殿下は、どうなさるのかしら。
愛しいとおっしゃっていた方が、他の男の方と体を重ねているのを見ても、その愛を貫くことができるのかしら。
部屋の様子を見るために、お兄様が再び窓の近くへと近づきます。
ですが、その中を見れないように、私の顔はお兄様の胸に押し付けられたままですわ。
「お兄様。見えませんわ」
「見なくていい。ミアが穢れる」
私も確かに、アイラ様のそういうことをなさっている場面を見たいわけではありませんから、構いませんけど。
ちょうどその時、王太子殿下の声が部屋の中に響きました。
「アイ・・・ラ?アイラっ!!お前、何をっ」
「えっ?ルドルフ様?どうして、ここに・・・ち、違うのです。これは、その・・・」
「何が違うというのだ!!この、売女めっ!」
「っ!!うっさいわね!アンタのド下手な閨に付き合ってたら、こっちは欲求不満になったのよ!独りよがりの行為しかできないくせに、偉そうにしないでよ!」
ええと・・・
何だか聞くに耐えない会話ですわ。
欲求不満って、アイラ様は私と同い年ですわよね?
どれだけ、殿方と懇意にされていましたの?
しかも、ド下手・・・独りよがり・・・
王太子殿下、ご愁傷様ですわ。
「なっ、ゔっ、うぐっ・・・」
「アンタなんか王太子でなければ、なんの価値もないわよっ!王太子妃になれば贅沢できるかと思えば、勉強勉強勉強!もうウンザリ!!」
「きっ、貴様!俺を愛していると言ったではないかっ!」
「はぁ?ばっかじゃないの?アンタなんて、お金がなきゃなんの価値もないわよ!それに、罪もない婚約者を殺させた人殺しじゃない!」
罪もない婚約者・・・私のことですわよね?
アイラ様のおっしゃりようはともかくとして、本当に王太子殿下は愚かな方ですこと。
上辺しか見ていないから、そういうことになるのです。
アイラ様の奔放な振る舞いは、学園内でも噂になっていましたのに。
「アイラ、貴様!王太子であるこの俺に・・・!!」
「なっ・・・?ちょっ、ぎゃああー!痛い。痛い!痛い!!人殺し!人殺しぃ!!」
私は視界を塞がれたままですから、会話が聞こえてくるだけですけど、あの方まさか・・・
「ふん。あの阿婆擦れは、王太子とやらの剣のサビになったぞ。一緒にいた男は、いつのまにか逃げていたようだが・・・今の悲鳴で、人が集まって来るようだ」
お兄様の説明に、ため息が漏れます。
たとえ王族といえど、人を手にかけたら罪に問われます。問われるからこそ、王太子殿下は私を殺したことを隠蔽しているのです。
しかし、あれほど愛していたと言っていた方を、あっさり手にかけるなんて。
結局、あの方の愛とはその程度のものだったのですね。
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