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番外編:レイの忙しい日々
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私、魔国宰相レイ・シャンドルは忙しく働いていた。
宰相と言えば聞こえはいいが、つまるところ魔王陛下の尻拭い役である。
フェンリル族の頭領の息子である私は、それなりの実力を持つ。
だが、次期頭領の座を弟に任せ、魔国宰相となったのは、魔王陛下の圧倒的な強さと、それと反比例する不安定さ故だった。
魔族は、同一族間での婚姻が主だ。近親での婚姻も多い。
そして、王家ティターニアは、決して他家と婚姻を結ぶことはない。
王の血は、ティターニアのみで引き継がれ、必ず長子は男児で次期魔王となるのだ。
だが、近親婚故の弊害がある。
繰り返される近親婚のせいで、決してかかることのないはずの病にかかる者が生まれることがあるのだ。
それを防ぐために、前魔王陛下と魔王妃様は人間の血を入れることを決断された。
何故、今だったのかはわからない。
だが、病にかかる子供が生まれる周期が来てしまったということなのだろう。
まぁ、病のことは王家だけの問題ではない。我が一族も、他の種族も同じ宿命を背負っているのだ。
そんな中、まぁ紆余曲折はあったが、人間とのお子である妹姫様との婚姻が無事に終わったことは、喜ばしい限りだ。
ジルベルト様は、ミア様と睦月を過ごすために、執務を前倒しで終わらせて下さったので、あとは火急の用件ができない限り、差し迫っての執務はない。
陛下の執務はないのだが、私の机の上には、山のように書類が積み重なっている。
オベウス王国の後始末に手を割いてしまったのと、その後に陛下の婚姻の準備を行ったために、その分の雑務が溜まりに溜まってしまったのだ。
オベウス王国は、ラーミア様の中の魂、シャーミア様の故郷だ。
だが、あの国は、愚かにも魔王陛下の逆鱗に触れた。
それゆえに、罪のない平民は他国へ逃がし、王家を滅ぼした。
国王夫妻は、魔物と化した実の息子に喰われ、その息子は、陛下の命を受けた私が切り刻んでやった。
できるなら、生きているのが辛いと思えるほどの苦痛を味合わせてやりたかったのだが、アレを生かしておくとミア様の憂いになると陛下に言われ、まぁ、生かしてずっと見張っておくのも面倒だったために、殺すしかなかった。
始末するのは簡単だったのだが、国としての後処理が手間取ってしまった。
オベウスの隣国に侵攻させて、支配下に置かせる。
手こそ下さなかったが、あの王家に与していた貴族も同罪だ。
その旨も知らせたことで、ほとんどの貴族は爵位を剥奪された。
民には罪がないので、彼らが戻ってきても、苦労することのないように根回しするのに、随分と時間がかかった。
しかし、それを終えたことで、安心して陛下の婚儀に向けての準備に取りかかれたのだから、結果オーライというやつだろう。
目の前の書類に、大きく息を吐く。
仕方ない。陛下がご機嫌麗しくいて下さるのだ。
数日の徹夜程度で片付くだろう。
私は一番上の書類に手を伸ばしたー
宰相と言えば聞こえはいいが、つまるところ魔王陛下の尻拭い役である。
フェンリル族の頭領の息子である私は、それなりの実力を持つ。
だが、次期頭領の座を弟に任せ、魔国宰相となったのは、魔王陛下の圧倒的な強さと、それと反比例する不安定さ故だった。
魔族は、同一族間での婚姻が主だ。近親での婚姻も多い。
そして、王家ティターニアは、決して他家と婚姻を結ぶことはない。
王の血は、ティターニアのみで引き継がれ、必ず長子は男児で次期魔王となるのだ。
だが、近親婚故の弊害がある。
繰り返される近親婚のせいで、決してかかることのないはずの病にかかる者が生まれることがあるのだ。
それを防ぐために、前魔王陛下と魔王妃様は人間の血を入れることを決断された。
何故、今だったのかはわからない。
だが、病にかかる子供が生まれる周期が来てしまったということなのだろう。
まぁ、病のことは王家だけの問題ではない。我が一族も、他の種族も同じ宿命を背負っているのだ。
そんな中、まぁ紆余曲折はあったが、人間とのお子である妹姫様との婚姻が無事に終わったことは、喜ばしい限りだ。
ジルベルト様は、ミア様と睦月を過ごすために、執務を前倒しで終わらせて下さったので、あとは火急の用件ができない限り、差し迫っての執務はない。
陛下の執務はないのだが、私の机の上には、山のように書類が積み重なっている。
オベウス王国の後始末に手を割いてしまったのと、その後に陛下の婚姻の準備を行ったために、その分の雑務が溜まりに溜まってしまったのだ。
オベウス王国は、ラーミア様の中の魂、シャーミア様の故郷だ。
だが、あの国は、愚かにも魔王陛下の逆鱗に触れた。
それゆえに、罪のない平民は他国へ逃がし、王家を滅ぼした。
国王夫妻は、魔物と化した実の息子に喰われ、その息子は、陛下の命を受けた私が切り刻んでやった。
できるなら、生きているのが辛いと思えるほどの苦痛を味合わせてやりたかったのだが、アレを生かしておくとミア様の憂いになると陛下に言われ、まぁ、生かしてずっと見張っておくのも面倒だったために、殺すしかなかった。
始末するのは簡単だったのだが、国としての後処理が手間取ってしまった。
オベウスの隣国に侵攻させて、支配下に置かせる。
手こそ下さなかったが、あの王家に与していた貴族も同罪だ。
その旨も知らせたことで、ほとんどの貴族は爵位を剥奪された。
民には罪がないので、彼らが戻ってきても、苦労することのないように根回しするのに、随分と時間がかかった。
しかし、それを終えたことで、安心して陛下の婚儀に向けての準備に取りかかれたのだから、結果オーライというやつだろう。
目の前の書類に、大きく息を吐く。
仕方ない。陛下がご機嫌麗しくいて下さるのだ。
数日の徹夜程度で片付くだろう。
私は一番上の書類に手を伸ばしたー
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