暴君陛下の溺愛妻になります〜悪女だと言われたので、それなら本当に悪女になりますね〜

みおな

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令嬢、歓迎される。

「リルローズ!会いたかったわ!まぁ!まぁ!綺麗になって!」

 馬車を下りた途端に、大叔母様に抱きしめられました。

 大叔母様、つまりお祖母様の妹様は、銀髪に銀の瞳をされたとても品のいいご夫人ですわ。

 銀髪銀目は、お祖母様の血筋の色ですの。

 ですから、お祖母様も大叔母様もお母様も、そしてわたくしも銀髪銀目ですのよ。

「大叔母様、お久しぶりですわ。お元気そうでなによりです」

「ええ!ええ!リルローズと暮らせるのですもの!元気にもなるわ」

 お祖母様の妹である大叔母様は、現在五十二歳ですが、本当にお元気そうで良かったです。

 わたくしは、多くの貴族の令息令嬢だけでなく、貴族家当主たちの前で公爵家除籍を宣言されましたから、大叔母様のサンダルフォン侯爵家の養女になるのに何の問題もありません。

 今のわたくしは、ただのリルローズ。
リルローズ・ラファエルではありませんもの。

 除籍されたので、お父様に養子縁組の書類にサインしていただく必要もないので、わたくしがジブリール帝国に来ていることはしばらくは知られないでしょう。

 大体お父様とお母様は、大叔母様と仲が悪いので、連絡もして来ないでしょうしね。

「じゃあ、俺は城に戻る」

「ええ。ラルク様、ありがとうございました」

「俺がしたくてしたことだ。落ち着いたらお茶でもしよう」

「はい。ご連絡、お待ちしておりますわ」

 ラルク様の乗った馬車が去っていくのを見送ります。

 本当に、今回は彼のおかげで助かりましたわ。

 あの情報がなければ、わたくしは断罪された上、彼らの良いように扱われていたでしょう。

「さ、リルローズとりあえず湯浴みをして着替えていらっしゃい」

「はい、大叔母様」

「後で、息子夫婦を紹介するわね」

「はい」

 サンダルフォン侯爵家の侍女の方に案内してもらい、水色で統一された綺麗なお部屋に足を踏み入れます。

「素敵なお部屋」

「お嬢様のお部屋になります。奥様がお嬢様に似合うようにとお考えになりましたが、好きなように模様替えしてくれて良いとおっしゃっておられます」

「いいえ、とても素敵だわ」

 わたくしは、華美なデザインや可愛らしすぎるデザインは好みません。

 シンプルで、でも可愛らしさをほんのりと感じるようなデザインが好きなのです。

 このお部屋は、正しく好みドンピシャですわ。

「侯爵夫人はセンスがとてもよろしいのね。嬉しいわ、そのような方が家族になってくださるなんて」

「大奥様からお嬢様のことをたくさん教えていただいて、ものすごく悩んでいらっしゃいましたよ。そしてお嬢様がいらっしゃるのを指折り数えてお待ちでした」

 嬉しいわ。歓迎してくださるのね。
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