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シリル・イグリットの場合②
小国の伯爵令嬢
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スティーブンは母の助言に従い、王妃、当時は王太子妃だったがシャナルアと何度も話し合い、スティーブンの子を産んでくれる人間を探すことにした。
カナーバ公爵を訪ねると、公爵は離れた小国に住む伯爵令嬢の情報を教えてくれた。
両親に迫害されているその令嬢は、一ヶ月後には親以上に歳の離れた男の第二夫人として結婚させられるらしい。
どうやら、その伯爵家は事業に失敗して、娘を金で売るつもりだったようだ。
そこで、その男の身内を装い伯爵令嬢と接触した。
令嬢に子を二人産んでもらいたいこと。
ただし、妻にはできないから、平民にはなるが商人の家の妻にならできること。
その際、親とは絶縁してもらうことになることなどを話した。
令嬢が了承したことで、伯爵に約束の金に少し色をつけて渡し、このまま令嬢を連れて行くこと、それからこれで伯爵家とは縁を切ることを伝えた。
金に目が眩んだ伯爵夫妻はそれを了承し、絶縁状にサインをした。
もちろん、この時点でスティーブンは自分の身分を明かしてはいない。
髪も染め、念の為にカツラも付け、瞳の色が分からないような魔道具の眼鏡もかけた。
着膨れするように下に服を着込み、体格も隠した。
声も意識して変え、姿勢も悪くして歩き方も変えた。
事情を知る人間は、一人でも少ない方がいい。
母に言われた通り、スティーブンは自分の我儘で王妃の挿げ替えをしないのだから、自分の手でやり遂げる決意をもってこの国にやって来ていた。
絶縁状と令嬢を連れ、スティングレイ王国に戻る。
母の元に令嬢を連れて行き、匿ってもらうことにした。
スティーブンの身分と元の姿に、伯爵令嬢だった女性は驚いていたが、スティーブンは女性に正直に事情を話した。
王妃を廃妃にしたくないこと。
だけど、王族として子を三人は儲けなくてはならないこと。
スティングレイ王国では、側妃も愛妾も認められていないこと。
そして女性が産む子供は、あくまでも万が一の時のためのスペアであり、そのときになるまでは子供にも事情は話してはならないこと。
その分、子供たちには裕福な暮らしを保証すること。
子供を貴族にするなら、女性とは別に暮らしてもらうこと。
これは、貴族は純潔性を求める傾向にあるからだ。
子が二人もいれば、再婚は難しくなり、それこそ歳の離れた男の後妻になるしかない。
子が平民でいいなら、再婚でも受け入れてくれる相手をスティーブンが責任を持って探すこと。
スティーブンは、女性と閨行為を行い、次の月のものが来る頃にまた訪れることを告げて、母の離宮を去った。
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ただし、妻にはできないから、平民にはなるが商人の家の妻にならできること。
その際、親とは絶縁してもらうことになることなどを話した。
令嬢が了承したことで、伯爵に約束の金に少し色をつけて渡し、このまま令嬢を連れて行くこと、それからこれで伯爵家とは縁を切ることを伝えた。
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もちろん、この時点でスティーブンは自分の身分を明かしてはいない。
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着膨れするように下に服を着込み、体格も隠した。
声も意識して変え、姿勢も悪くして歩き方も変えた。
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絶縁状と令嬢を連れ、スティングレイ王国に戻る。
母の元に令嬢を連れて行き、匿ってもらうことにした。
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だけど、王族として子を三人は儲けなくてはならないこと。
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そして女性が産む子供は、あくまでも万が一の時のためのスペアであり、そのときになるまでは子供にも事情は話してはならないこと。
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これは、貴族は純潔性を求める傾向にあるからだ。
子が二人もいれば、再婚は難しくなり、それこそ歳の離れた男の後妻になるしかない。
子が平民でいいなら、再婚でも受け入れてくれる相手をスティーブンが責任を持って探すこと。
スティーブンは、女性と閨行為を行い、次の月のものが来る頃にまた訪れることを告げて、母の離宮を去った。
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