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お出かけ
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「あ」
店先に並んだ小物に、思わず声が漏れた。
すぐに、クリス様が反応する。
「見てみようか、ルミィ」
「よろしいのですか?クリス様」
「もちろん」
頷いて、私の手を引いて店先に歩み寄る。
今日は待望の街歩きの日だ。
私は、良いところの商家のお嬢さんに見えるように、青色のワンピースに、髪は編み上げて帽子に隠し、編み上げのブーツを履いている。
クリス様は、シンプルな白のシャツに黒のパンツ姿。
もちろん、王太子殿下であるクリストフ様が1人はわけはない。離れた位置に護衛はいる。
それでも、こんな風に街を歩けることがなかったから、楽しくて仕方ない。
「可愛い・・・」
琥珀色のブローチを手に取る。
可愛らしい猫のブローチ。どこかレイラを彷彿させるのは、その色がレイラの瞳の色だからか。
「気に入った?買おうか」
「いえ。これは私が自分で買います。レイラ・・・侍女にあげたいので」
実はレイラは猫好きなのである。それほど高いものではないけど、きっと、喜んでくれるはず。
「そう。じゃあ、他の物も見てみようか」
クリス様は、無理に自分が払うとは言わなかった。クリス様のこういうところ好きだと思う。
私のことをすごく甘やかすし、色々プレゼントもしてくるし、膝抱っこするし、今だって恋人繋ぎというか手も繋いでるけど。
私がしたいことを、危ないこと以外は駄目って言わないし、そういう時でも頭ごなしに駄目と言わない。
ちゃんと話を聞いてくれて、私が納得するまで、何で駄目なのか話してくれる。
こういうとこ、大人だなって思う。
7歳差だから今19歳。前世の感覚だと、まだまだ子供な気がしたから、王太子って立場のせいかもしれない。
「レイラ、猫好きなんです」
「そうなんだね。ルミィは?」
「私も猫が好き。クリス様は?」
「僕は犬も猫も、あんまり接したことがないからな。でも、馬は好きだよ。僕の愛馬のヴェラは黒毛でね、とても賢いんだ」
馬!
あー、でもそうか。乗馬とかするよね。
黒毛の賢い子なんだ。馬は、前世も今も接点ないなぁ。
「今度、会わせてください」
「もちろん。暖かくなったら、ヴェラに乗って少し遠出に行こうか」
「私、乗馬できません。習えば、乗れますか?」
「乗れるだろうけど、ヴェラに一緒に乗ろう。大丈夫。ヴェラは賢いから、ルミィを落としたりしないよ」
店内で、小物を見ながらそんな話を交わした。
なんだか不思議。
第2王子と婚約するはずが、顔合わせの日に王子は来なくて、そのまま気を失った私に、王太子殿下が婚約申し込んできて・・・
そんな、接点もなかった人なのに、こんな風に過ごせてる。
私、この人のこと好きになってるのかな・・・
店先に並んだ小物に、思わず声が漏れた。
すぐに、クリス様が反応する。
「見てみようか、ルミィ」
「よろしいのですか?クリス様」
「もちろん」
頷いて、私の手を引いて店先に歩み寄る。
今日は待望の街歩きの日だ。
私は、良いところの商家のお嬢さんに見えるように、青色のワンピースに、髪は編み上げて帽子に隠し、編み上げのブーツを履いている。
クリス様は、シンプルな白のシャツに黒のパンツ姿。
もちろん、王太子殿下であるクリストフ様が1人はわけはない。離れた位置に護衛はいる。
それでも、こんな風に街を歩けることがなかったから、楽しくて仕方ない。
「可愛い・・・」
琥珀色のブローチを手に取る。
可愛らしい猫のブローチ。どこかレイラを彷彿させるのは、その色がレイラの瞳の色だからか。
「気に入った?買おうか」
「いえ。これは私が自分で買います。レイラ・・・侍女にあげたいので」
実はレイラは猫好きなのである。それほど高いものではないけど、きっと、喜んでくれるはず。
「そう。じゃあ、他の物も見てみようか」
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私のことをすごく甘やかすし、色々プレゼントもしてくるし、膝抱っこするし、今だって恋人繋ぎというか手も繋いでるけど。
私がしたいことを、危ないこと以外は駄目って言わないし、そういう時でも頭ごなしに駄目と言わない。
ちゃんと話を聞いてくれて、私が納得するまで、何で駄目なのか話してくれる。
こういうとこ、大人だなって思う。
7歳差だから今19歳。前世の感覚だと、まだまだ子供な気がしたから、王太子って立場のせいかもしれない。
「レイラ、猫好きなんです」
「そうなんだね。ルミィは?」
「私も猫が好き。クリス様は?」
「僕は犬も猫も、あんまり接したことがないからな。でも、馬は好きだよ。僕の愛馬のヴェラは黒毛でね、とても賢いんだ」
馬!
あー、でもそうか。乗馬とかするよね。
黒毛の賢い子なんだ。馬は、前世も今も接点ないなぁ。
「今度、会わせてください」
「もちろん。暖かくなったら、ヴェラに乗って少し遠出に行こうか」
「私、乗馬できません。習えば、乗れますか?」
「乗れるだろうけど、ヴェラに一緒に乗ろう。大丈夫。ヴェラは賢いから、ルミィを落としたりしないよ」
店内で、小物を見ながらそんな話を交わした。
なんだか不思議。
第2王子と婚約するはずが、顔合わせの日に王子は来なくて、そのまま気を失った私に、王太子殿下が婚約申し込んできて・・・
そんな、接点もなかった人なのに、こんな風に過ごせてる。
私、この人のこと好きになってるのかな・・・
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