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はじめての
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「ルミィ。今度、街に出かけないかい?」
定番の膝の上(人とは慣れる生き物である。恥ずかしいとは思うけど、何だか落ち着くというか馴染んだ)で、クッキーを餌付け(これまた定番である)をされていた時、クリス様がそう言ってきた。
クリス様呼びも定番になった。
というかクリストフって言いにくいんだもん。
そんなことよりも、街!
公爵令嬢なんかに転生してしまったために、気軽に街歩きが出来なかった。
欲しいものがあれば侍女が買ってくるし、なんならお店の人を公爵家に呼ばれてしまう。
ぶらぶらとあてもなく店を回って、気に入ったものを見つけるなんてできない。
お洒落なカフェに行くのも、可愛い小物を見つけるのも、ままならない。
「行きたいですっ!」
というわけで、ちょっと食い気味に応えてしまった。
普段はあんまり感情を出さない私(最初の頃は膝から下ろしてと恥ずかしがってたけど)の、珍しい様子に、クリス様はちょっと驚いた顔の後、うっとりとした表情をした。
「キラキラした瞳をして・・・可愛い。食べちゃいたい」
「街歩き、いつですか?」
クリス様の、可愛い発言も定番である。
むしろ聞き飽きた感がある。
あんまり毎回言われると、感動というかドキドキしなくなるもんなんだ。
嬉しくないわけじゃないんだけど。
それでも、うっとりとした表情の破壊力は相変わらずだ。
公爵家の、ちゃんと教育されていて何事にも動じない侍女たちが、ほんの少し顔を赤らめているくらいだから。
あ。
でも、私の専属侍女の、レイラは無表情だわ。
レイラは、私が目覚めた時こそ涙ぐんでくれて、感情をあらわにしていたけど、基本的に無表情だ。
もっとも、怒ってるとかではなくて、感情を出すのが苦手らしい。
私も今では、なんとなく機嫌が悪いかな、とか嬉しそうかな、って分かるようになってきたので、支障はない。
それに、私には絶対なのよね、レイラ。
むしろ、私が本気で嫌がれば、王太子殿下であるクリス様にすら敵意を抱きそうな感じがする。
私が全く照れる様子がないので諦めたように(クリス様は私の恥ずかしがるのを見るのが好きだ。変態さんである)話を続けた。
「今週末くらいはどうかな?」
ちなみにこの世界、1週間は7日で前世と同じである。
会社勤めというわけじゃないから、王宮に仕事に行くお父様が週末は休みというわけでもないんだけど、学園とかは普通に週5日通う、とかみたい。
ちなみにクリス様は、すでに学園は卒業されている。学園は、13歳から3年間通う。
私と、第2王子のラクトウェル殿下は春からだ。
そういえば、まだ第2王子とは会っていない。
ヒロインとの攻略、進んでいるのだろうか。
定番の膝の上(人とは慣れる生き物である。恥ずかしいとは思うけど、何だか落ち着くというか馴染んだ)で、クッキーを餌付け(これまた定番である)をされていた時、クリス様がそう言ってきた。
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そんなことよりも、街!
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ぶらぶらとあてもなく店を回って、気に入ったものを見つけるなんてできない。
お洒落なカフェに行くのも、可愛い小物を見つけるのも、ままならない。
「行きたいですっ!」
というわけで、ちょっと食い気味に応えてしまった。
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「キラキラした瞳をして・・・可愛い。食べちゃいたい」
「街歩き、いつですか?」
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むしろ聞き飽きた感がある。
あんまり毎回言われると、感動というかドキドキしなくなるもんなんだ。
嬉しくないわけじゃないんだけど。
それでも、うっとりとした表情の破壊力は相変わらずだ。
公爵家の、ちゃんと教育されていて何事にも動じない侍女たちが、ほんの少し顔を赤らめているくらいだから。
あ。
でも、私の専属侍女の、レイラは無表情だわ。
レイラは、私が目覚めた時こそ涙ぐんでくれて、感情をあらわにしていたけど、基本的に無表情だ。
もっとも、怒ってるとかではなくて、感情を出すのが苦手らしい。
私も今では、なんとなく機嫌が悪いかな、とか嬉しそうかな、って分かるようになってきたので、支障はない。
それに、私には絶対なのよね、レイラ。
むしろ、私が本気で嫌がれば、王太子殿下であるクリス様にすら敵意を抱きそうな感じがする。
私が全く照れる様子がないので諦めたように(クリス様は私の恥ずかしがるのを見るのが好きだ。変態さんである)話を続けた。
「今週末くらいはどうかな?」
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