転生ガチャで悪役令嬢になりました

みおな

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黒炎の魔女

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「そうなんですね」

 どうしても、乙女ゲームのタイトルと悪役令嬢ということから、悪いイメージだったけど、そうでもないみたいだ。

 クリス様は、私を膝の上に座らせると、ゆっくりと話し始めた。

「呪法も禁呪だけど、黒炎の魔女の魔法に呪法はないはずだよ。主だったものは、空間魔法だね」

「空間魔法ですか?」

「その最たるものが転移魔法だけど、あと収納魔法なんてのもある、らしい」

 おお!収納魔法!
よくファンタジーな物語で出てくるやつだ。
 空間の中にいくらでも物が収納出来たり、温かいものがそのまま温かいまま出せたりするやつ!

 え?それ使えたりするわけ?
いや、私は冒険に行くわけじゃないけど、旅とかに行く時にめっちゃ便利だったりするんじゃ・・・

「ルミィ?禁忌魔法だからね?他の人に知られたらダメなやつだよ?」

 ワクワクしてたのを、クリス様にバレてしまった。
 だって、収納魔法。
転移魔法も便利そうだし、大っぴらに使えたら、滅茶苦茶便利なのに。

 クリス様が苦笑しながら、私の額をツン!と指で突いた。

「ルミィ、便利でも駄目」

「で、でも、もし誰かに攫われそうになった時に、転移魔法使えたら逃げられるんじゃないかな~とか」

 嘘ではない。
本当に攫われたりしたら、転移魔法が使えたなら逃げれるんじゃないかな~とか。
 あ。でも、魔法が使えないような魔封じの魔道具とかあるかもしれない。

 魔力を封じられても、逃げられるような道具って作れないかな。

 よくファンタジーであるような、転移陣とかが発動する的なの。

 むうぅって考え込んでたら、クリス様に眉間を指で撫でられた。なにゆえ?

「眉間に皺が寄ってる。ルミィ。とにかく今は制御を覚えることを考えて?収納魔法のことも、コンフェルト公爵たちにも今は言わないようにね。公爵たちのことは信じてるけど、秘密を知る人間は少なければ少ないほどいいんだ」

「・・・はい」

 私もお父様とお母様のことは信用してる。
 けど、もしお母様を盾に取られたら?お父様は私のことを大切にしてくれているけど、お母様のことをとてもとても愛している。

 どちらかを選ばなければならない時、お父様はきっと苦しむだろう。

 そうだ。
興味本位に何かをして、お父様たちを苦しめることになったら、私は絶対後悔する。

 大人しく魔力制御のことだけ考えよう。
こんなことになるくらいなら、チートでなくて良かったのに。

 いや。でも、どちらにしろ悪役令嬢だから、黒炎の魔女にはなったということなのかな?




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