転生ガチャで悪役令嬢になりました

みおな

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第2王子との遭遇

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「あ」

 王妃様とのお茶会という名の王太子妃教育を終え、クリス様のところへと向かう途中、廊下で第2王子とばったり顔をあわせた。

 声を出したのは、あちら。
いくら中身が前世持ちでも、王太子妃教育の賜物で、驚いた顔すらしない。

 クリス様は、私に会わせようとしなかったけど、一応顔くらいは知っている。

 前世で、やってはいないけど見たことはあるかな程度の、乙女ゲームのパッケージにあった顔を、少し幼くした感じ。

 挨拶くらいした方がいいかな?
私は王太子殿下の婚約者ではあるけど、立場は公爵令嬢。
 相手は王族。このまま無視してすれ違うのは駄目よね。

 カーテシーを取ろうとした私は、後ろからやって来た誰かに抱き止められた。

 その、嗅ぎ慣れた香りに、ホッとして身を任せる。

「クリス様。どちらからいらしたの?」

「迎えに母上のところに行ったら、もういないから。待っててくれたら良かったのに」

「ふふっ。お迎えのお約束はしてませんでしたでしょう?」

 確かにお茶会が終わる前には、毎回クリス様が乱入してきてたけど、今日は来ないから忙しいのかなと思っていたのだ。

 クリス様は王太子殿下なのだから、ずっと私にばかり構っているわけにはいかない。

 私が王太子妃教育をしている時間は、クリス様は王太子としての仕事をされているのだ。

「あ、の・・・兄上」

「ラクトウェル。今日はずいぶんと帰りが早いね。学園はどうした?」

「え、あ、あの、今日は体調が少し悪くて、それで・・・あの、兄上。何故彼女はすでに王宮にいるのですか?まだ学園にいる時間ですよね?」

 クリス様は、すっぽりと私を抱き込み、第2王子に顔が見えないようにしてしまった。

 んー。さっき顔を合わせたから、今更な気もするけど。
 私は別に抵抗もせず、クリス様たちの会話を聞いていた。

 そうか。
本来なら学園にいる時間帯なのに、王宮にいたのは早退したのか。

 うん?学園にいる時間って・・・
え?学園に通ってないの気づいてない?

 あー。まぁ、第2王子からしたらヒロイン以外はどうでもいいのかもしれないけど。

 一応、私は筆頭公爵家の令嬢で、王太子殿下の婚約者なんだけどね。

「それがお前に関係あるのか?」

「で、ですが、別に体調も悪くなさそうなのに学園を休むなど、高位貴族として示しが・・・」

「あら?体調が悪い程度で早退することの、王族としての示しは?早退するほど具合が悪いのなら、さっさと王宮医師のところへ行きなさい」

「え、母上?」

 私たちの後ろから現れた王妃様の言葉に、第2王子は戸惑いを隠せない。

 うーん。
随分とクリス様も王妃様も、第2王子に冷たいわ。
 クリス様のは嫉妬というか私への執着故だろうけど、王妃様は第2王子をお嫌いなのかしら?

 

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