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許可を取ります
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「え?学園の女生徒を全員?どうして?」
クリス様にお茶会についてお願いしてみると、案の定びっくりした顔をされた。
それはそうだ。
元々、うちで開くのなら私が接するに相応しい相手しか招かなくて良いから安心だって言っていたもの。
それが、いきなり学園の女子生徒を全員と来た。
平民も下位貴族も全員。
男子生徒がいないだけマシだろうけど。
「会ってみたいというか。学園に通ってたらお会いするわけですから、1度だけ・・・駄目ですか?」
ヒロインに会いたいなどとは言えない。
第2王子の好きな子に興味がある、なんて思われたくない。
ただ・・・
私が虹色の聖女の力も宿してしまってるから、本来の持ち主のヒロインってどうなんだろ?って思ったというか。
この世界が乙女ゲームの世界なら、ヒロインに近づかないのが正しい選択だと思う。
だって、私は悪役令嬢のルミナスに転生したんだから。
でも、それならどうして私に虹色の聖女の力まで宿ってしまったんだろう。
私が転生者で、あのおネエさんの言った特典が原因かもしれない。
だから、会ってみたいと思った。
いや、会ったからといって聖女の力を返してあげられるとかじゃないけど。
もしかしたら会うことで、私が悪役令嬢になるルートが発生するのかもしれない。
今の私は、第2王子とは婚約していないんだから、このまま学園に通わず距離を取っていれば、悪役令嬢にならずに済むのかもしれない。
だけど、私が転生したせいで、もしかしたらヒロインはヒロインでいられなくなるかもしれない。
だって、第2王子は王族だ。
そしてヒロインは平民。
2人が結ばれるには、虹色の聖女であることは必須なはず。
せめて良い子なら、クリス様にお願いして第2王子と結ばれる道を模索してあげたい。
この考えって・・・
偽善なのかな。
でも、おネエさんは言ってた。私の行動次第で悪役令嬢にならない道があるって。
それなら。他人から偽善だと言われても、私は自分の納得するように行動したい。
そしたら、例え悪役令嬢になったとしても後悔しないと思う。
「全員・・・か」
「お願い、クリス様」
「わかったよ。ただし、僕付きの護衛を同席させること」
クリス様付きの護衛?
でも、女性だけのお茶会なのに。
「ああ。女性だから大丈夫だよ。いずれ、ルミィ付きになるから顔合わせしようと思ってたんだ」
「そう・・・なのですね」
侍女はレイラがいるけれど、王太子妃になれば護衛も付くのはやむ得ないわよね。
「わかりました。その方の同席をお願いできますか?」
「ああ。明日にでも顔合わせをしようか。あとは日時が決まったら僕にも教えて」
「もちろんです」
こうしてクリス様の許可はいただけたのだった。
クリス様にお茶会についてお願いしてみると、案の定びっくりした顔をされた。
それはそうだ。
元々、うちで開くのなら私が接するに相応しい相手しか招かなくて良いから安心だって言っていたもの。
それが、いきなり学園の女子生徒を全員と来た。
平民も下位貴族も全員。
男子生徒がいないだけマシだろうけど。
「会ってみたいというか。学園に通ってたらお会いするわけですから、1度だけ・・・駄目ですか?」
ヒロインに会いたいなどとは言えない。
第2王子の好きな子に興味がある、なんて思われたくない。
ただ・・・
私が虹色の聖女の力も宿してしまってるから、本来の持ち主のヒロインってどうなんだろ?って思ったというか。
この世界が乙女ゲームの世界なら、ヒロインに近づかないのが正しい選択だと思う。
だって、私は悪役令嬢のルミナスに転生したんだから。
でも、それならどうして私に虹色の聖女の力まで宿ってしまったんだろう。
私が転生者で、あのおネエさんの言った特典が原因かもしれない。
だから、会ってみたいと思った。
いや、会ったからといって聖女の力を返してあげられるとかじゃないけど。
もしかしたら会うことで、私が悪役令嬢になるルートが発生するのかもしれない。
今の私は、第2王子とは婚約していないんだから、このまま学園に通わず距離を取っていれば、悪役令嬢にならずに済むのかもしれない。
だけど、私が転生したせいで、もしかしたらヒロインはヒロインでいられなくなるかもしれない。
だって、第2王子は王族だ。
そしてヒロインは平民。
2人が結ばれるには、虹色の聖女であることは必須なはず。
せめて良い子なら、クリス様にお願いして第2王子と結ばれる道を模索してあげたい。
この考えって・・・
偽善なのかな。
でも、おネエさんは言ってた。私の行動次第で悪役令嬢にならない道があるって。
それなら。他人から偽善だと言われても、私は自分の納得するように行動したい。
そしたら、例え悪役令嬢になったとしても後悔しないと思う。
「全員・・・か」
「お願い、クリス様」
「わかったよ。ただし、僕付きの護衛を同席させること」
クリス様付きの護衛?
でも、女性だけのお茶会なのに。
「ああ。女性だから大丈夫だよ。いずれ、ルミィ付きになるから顔合わせしようと思ってたんだ」
「そう・・・なのですね」
侍女はレイラがいるけれど、王太子妃になれば護衛も付くのはやむ得ないわよね。
「わかりました。その方の同席をお願いできますか?」
「ああ。明日にでも顔合わせをしようか。あとは日時が決まったら僕にも教えて」
「もちろんです」
こうしてクリス様の許可はいただけたのだった。
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