2度目の人生は好きにやらせていただきます

みおな

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どうなってるの〜男爵令嬢ユリア視点〜

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 覚えてたより早くエリック様と出会い、何故か私が婚約者にされた。

 婚約者にはなるけど、それはもっと先よ。
 悪役令嬢のアリスティアを断罪して、私は王太子妃になるの。

 なのに、どうして?

 毎日毎日毎日、王宮でお勉強ばっかり。

 そりゃ王太子妃が綺麗なドレス着て、美味しいお菓子ばっかり食べてるわけじゃないことくらい知ってるわ。

 これでも色んなラノベを読んだもの。

 でも!
これはいくらなんでも酷いと思うの。

 お茶のマナーを教えてくれながら「アリスティアならこれくらい出来た」

 他国語の勉強をしたら「アリスティアなら七ヶ国は話せた」

 王家の歴史を学べば「アリスティアなら歴代国王だけでなく王妃の名前も覚えていた」

 口を開けば「アリスティアなら」「アリスティアなら」ばっかり。

 知らないわよ。
公爵令嬢で生まれた時からエリック様の婚約者だった人と比べないでよ。

 できるわけないじゃない!私は男爵家の娘なのよ!

 なんてこと思っても、口にできるわけがない。
 だって相手は王妃様なんだもの。

 嫁姑問題に発展しちゃうわ。
エリック様は私のことを愛してくれてるけど、やっぱり母親とは仲良くしてもらいたいと思ってるはず。

 だから心の中では舌を出してるけど、顔も何だったらひきつるけど、ごめんなさいと言いながら今日も授業を受けた。

「あ!エリック様ぁ」

 最近は、エリック様とお茶を飲むことすらない。

 毎日毎日、お勉強とお小言ばっかりでうんざりしちゃうわ。

 でも帰り間際にエリック様を見かけて、私は駆け寄った。

「あ、ああ。ユリア」

「エリック様ぁ。お会いできなくてユリア寂しかったですぅ」

「ああ。僕も公務が忙しくて・・・すまない、ユリア。これから用があるんだ」

 え?なんで?
いつもなら、満面の笑顔で抱きしめてくれるはずのエリック様が、私と目も合わせてくれない。

 しかも逃げるように護衛の人たちと立ち去っちゃったんだけど!

 どうして?
もしかしてエリック様って、釣った魚には餌をやらないタイプなの?

 婚約者になったから、つれなくしても大丈夫とか思ってるの?

 信じらんない。
こんなのなら、やっぱり『姫巫女2』の方に転生出来てたら良かったのに!

 ジークハルトだったら、そんな態度取らなかったはず!

 ジークハルトは最初はツンが目立つし、周囲からも氷の王太子とか言われてるけど、ヒロインにはデレるのよ。

 ジークハルトはローゼンタール王国って大国の王太子だから、そこもエリック様とは雲泥の差なんだから!

 いっそこのまま、ローゼンタール王国に行こうかな。
 そしたらジークハルトと運命の出会いってやつをするかも!

 
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