105 / 122
アチラは片付いたみたい
しおりを挟む
「アチラは片付いたみたいですわね」
シャルロット様たちの前からコストナー様・・・いえ、エリサさんが連れて行かれるのを眺めます。
すでにコストナー男爵家からは勘当され、平民となったエリサさん。
隣国の奴隷商に売る件は、すでに国王陛下である伯父様の許可も出ています。
奴隷だなんてかわいそうだと思いますが、ああまで会話が通じないんですもの。
それにシャルロット様は、国内の修道院に入れても改心するように見えないとおっしゃって。
それと、これが一番の理由なのですが、厳しい処分にしないとエリサさんは不慮の事故にあってしまう可能性が高いのだそうです。
仕方ありませんわよね。命があるだけマシだと思っていただくしかありません。
「ああ。こちらは他国の王族と貴族だ。奴隷商というわけにはいかない」
まぁ、セオドア王家の許可が出れば奴隷商でもかまいませんけど、少なくとも王太子殿下に関しては王妃様がうるさそうですわね。
「さて、セオドア王国王太子殿下。ローゼンタール王国王太子の婚約者に危害を加えようとした罪、どうやって償う?」
「き、危害など・・・そちらの騎士の方が」
「王太子妃になる彼女を守るために、騎士が動くのは当たり前だろう?そうでなくとも彼女は王姪だ。彼女の兄君の次になるが、王位継承権はあると考えなかったのか?」
「はぁ?アリスティアが?その女は母上の指示がなければ何もできない役立たずだぞ。王位なんか・・・ぎゃああ!」
セオドアの王太子殿下の言葉は、最後まで言うことができませんでした。
護衛の剣を受け取ったジーク様が、その手のひらを剣で突き抜いたのです。
「僕の婚約者を貶す言葉を言ったら、次はその口がきけないようにする」
「ヒッ!」
あの方、学習能力はないのかしら?
まず、他国の貴族を名前で、しかも呼び捨てで呼ぶなんて、どれだけ礼儀がなっていませんの?
仮にも王太子殿下ですのよ?
あのまま婚約を継続しなくて、本当に良かったですわ。
外交の場で、こんな醜態を晒されたら大問題ですもの。
それもこれも、王妃様がとことん甘やかした結果ですわね。
国王陛下はまだ常識がお有りになったようですけど、王妃様に頭が上がりませんでしたものね。
お義姉様のご実家と我が家がいなくなって、きっと政務も滞っていることでしょう。
王太子殿下とその婚約者の失態の罪は、償っていただかないと。
やはり打ち合わせ通り、セオドア王家は取り潰すしかなさそうですわね。
ああ。
ユリア様、貴女も他人事ではございませんわよ?
シャルロット様たちの前からコストナー様・・・いえ、エリサさんが連れて行かれるのを眺めます。
すでにコストナー男爵家からは勘当され、平民となったエリサさん。
隣国の奴隷商に売る件は、すでに国王陛下である伯父様の許可も出ています。
奴隷だなんてかわいそうだと思いますが、ああまで会話が通じないんですもの。
それにシャルロット様は、国内の修道院に入れても改心するように見えないとおっしゃって。
それと、これが一番の理由なのですが、厳しい処分にしないとエリサさんは不慮の事故にあってしまう可能性が高いのだそうです。
仕方ありませんわよね。命があるだけマシだと思っていただくしかありません。
「ああ。こちらは他国の王族と貴族だ。奴隷商というわけにはいかない」
まぁ、セオドア王家の許可が出れば奴隷商でもかまいませんけど、少なくとも王太子殿下に関しては王妃様がうるさそうですわね。
「さて、セオドア王国王太子殿下。ローゼンタール王国王太子の婚約者に危害を加えようとした罪、どうやって償う?」
「き、危害など・・・そちらの騎士の方が」
「王太子妃になる彼女を守るために、騎士が動くのは当たり前だろう?そうでなくとも彼女は王姪だ。彼女の兄君の次になるが、王位継承権はあると考えなかったのか?」
「はぁ?アリスティアが?その女は母上の指示がなければ何もできない役立たずだぞ。王位なんか・・・ぎゃああ!」
セオドアの王太子殿下の言葉は、最後まで言うことができませんでした。
護衛の剣を受け取ったジーク様が、その手のひらを剣で突き抜いたのです。
「僕の婚約者を貶す言葉を言ったら、次はその口がきけないようにする」
「ヒッ!」
あの方、学習能力はないのかしら?
まず、他国の貴族を名前で、しかも呼び捨てで呼ぶなんて、どれだけ礼儀がなっていませんの?
仮にも王太子殿下ですのよ?
あのまま婚約を継続しなくて、本当に良かったですわ。
外交の場で、こんな醜態を晒されたら大問題ですもの。
それもこれも、王妃様がとことん甘やかした結果ですわね。
国王陛下はまだ常識がお有りになったようですけど、王妃様に頭が上がりませんでしたものね。
お義姉様のご実家と我が家がいなくなって、きっと政務も滞っていることでしょう。
王太子殿下とその婚約者の失態の罪は、償っていただかないと。
やはり打ち合わせ通り、セオドア王家は取り潰すしかなさそうですわね。
ああ。
ユリア様、貴女も他人事ではございませんわよ?
205
あなたにおすすめの小説
【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに
おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇全56話完結予定
真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください
LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。
伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。
真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。
(他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…)
(1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】
白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語
※他サイトでも投稿中
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました
masato
恋愛
アリーチェ・エストリアはエスト王国の筆頭伯爵家の嫡女である。
エストリア家は、建国に携わった五家の一つで、エストの名を冠する名家である。
エストの名を冠する五家は、公爵家、侯爵家、伯爵家、子爵家、男爵家に別れ、それぞれの爵位の家々を束ねる筆頭とされていた。
それ故に、エストの名を冠する五家は、爵位の壁を越える特別な家門とされていた。
エストリア家には姉妹しかおらず、長女であるアリーチェは幼い頃から跡取りとして厳しく教育を受けて来た。
妹のキャサリンは母似の器量良しで可愛がられていたにも関わらず。
そんな折、侯爵家の次男デヴィッドからの婿養子への打診が来る。
父はアリーチェではなくデヴィッドに爵位を継がせると言い出した。
釈然としないながらもデヴィッドに歩み寄ろうとするアリーチェだったが、デヴィッドの態度は最悪。
その内、デヴィッドとキャサリンの恋の噂が立ち始め、何故かアリーチェは2人の仲を邪魔する悪役にされていた。
学園内で嫌がらせを受ける日々の中、隣国からの留学生リディアムと出会った事で、
アリーチェは家と国を捨てて、隣国で新しい人生を送ることを決める。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる