え?後悔している?それで?

みおな

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愚か者たちのその後②

 この採石場に来てから、ダミアンはジェニッタとアネッタ母娘の姿を見ていなかった。

 というのも、ダミアンが採石場に送られたのは、ジェニッタ母娘より二ヶ月も後のことだったからだ。

 王籍を剥奪されたダミアンだが、しばらく王宮の貴族牢で捕えられたままだった。

 それは、男性としての機能を奪う処置をされたからだ。

 廃籍されても、ダミアンはベネツィオ王家の血を引いている。

 ダミアンの子供が出来れば、それが争いの元になる可能性があるのだ。

 だから採石場に送る前に、その処置が行われることになった。

 さすがに王妃も、そこを切り落とせとまでは言わなかった。

 もっともその意見もあったらしいが。

 薬を使うことで、機能を失わせることが出来るということで、処置は薬ということになった。

 切断すると、傷が癒えるまで数ヶ月以上は採石場に送れないということもあった。

 その薬は、薬という名の毒であり、ダミアンは処方されてから一ヶ月、痛みと吐き気に苦しめられた。

 そして、間違いなく男性機能が機能しないことを確認された上で採石場に送られたのだ。

 ダミアンに使われた毒は、子が成せないだけではなく、男性としてそれが機能しない代物だ。

 欲は湧いても、機能しないのだから女性を抱くことは出来ない。

 採石場でも、そういう行為は非公認だが認められている。

 ただし、子を成すことは認められていないから、避妊剤を飲むことが条件だ。

 あくまでもその女性たちも罪人で労働者のため、妊娠などして石を運ぶことができなくなるのを防ぐためだ。

 若い女性が多くいるわけではないから、アネッタはもちろん、ジェニッタもそういう欲の捌け口となっているかもしれない。

 ダミアンはそう思ったが、自分がこんな目にあったのはあの母娘のせいだから、もしそうだったとしても自業自得だと思っていた。

 毎日毎日、慣れない肉体労働だ。
ダミアンにはそういう欲も湧く元気がない。

 それに、もし機能が失われていなくても、アネッタを抱きたいなどとは思わない。

 ダミアンが欲しかったのはルーナであって、あくまでもアネッタはルーナを悲しませるためだけの道具だったからだ。

 ルーナのことを思い出すと、体に欲が湧いてくる。

 蛙を投げつけた時の涙を堪えた顔。

 思い出すだけで、胸が締め付けられて熱くなる。

 だが欲は湧くのに、ダミアンの男としての機能はピクリとも反応しない。

 疲れ果てて大部屋で雑魚寝するダミアンは、熱い息を吐いて欲を逃す。

 それは、じわじわとダミアンの心を蝕んでいくことになった。
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