転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜

みおな

文字の大きさ
1 / 88
前章

転生

 目が覚めたら、0歳だった。
って何それ?私は現在29歳。悲しいかな、独り身のアラサーなんだけど?

 でも、どう見ても赤ん坊なのよね。だって、目の前にかざした手は、めちゃくちゃちっさいし、声もあぶあぶとしか出ないし。

 それに何より、私には記憶が2つあった。

 1つは29歳アラサーの社畜としての記憶。本当に、髪振り乱して仕事してたという悲しい記憶があるわぁ。
 そして、まぁとりあえず好意を持っていた、私的には恋人と思ってた男に「お前は友達以外の何者でもない」と言われたわ。
 そのくせ、飲食代は出せ?ふざけんなって店を飛び出した私から、駅のホームで追いついたそいつはお金を奪おうとして揉みあいになって・・・
 あー。アレ落ちたんだ、私。
殺人だよね?アレ。電車停めちゃったし、すっごい賠償金求められたんじゃないかな。ザマアミロ。

 もう1つの記憶は、この身体の持ち主の記憶だと思う。
 私も結構悲惨な最後だと思うけど、彼女もかわいそうな最後だった。
 この身体の持ち主はアリス・ビスクランド伯爵令嬢。享年15歳。
 銀色の髪と紫色の瞳のおとなしそうな女の子だ。
 私の生きていた日本ではあり得ない髪と瞳の色だけど、私には彼女に見覚えがあった。
 乙女ゲーム『最後の恋をあなたと』に登場する悪役令嬢、それがアリス・ビスクランドだった。

 ええと?
どうしてそうライトノベル定番な展開なのかな?
 悪役令嬢に転生とか定番すぎるでしょ?というか、彼女が悪役令嬢って無理すぎる。大人しくて、婚約者に反論ひとつできない彼女が、どうやってヒロイン虐めるのよ?

 あの婚約者、屑なのよね。攻略対象だから、顔は一応いいけど、私は好みじゃなかったわ。
 ちなみにアリスも好みじゃなかったみたい。公爵家からの申し入れだったから断れなかったってだけだったみたいだし。

 それなのに、自分はヒロインと浮気しといて、アリスを冤罪で責めるのよね、あのクズ。挙句に処刑って、王家は何やってんのよ?ちゃんと調べたら冤罪って分かるでしょ?
 王子も攻略対象だったから、攻略されちゃってたってことかなぁ。

 ゲームでは、王子ルートをちょっとだけして飽きちゃったから、あんまり覚えてないのよね。

 だけど。
好きだった男に殺されて転生したら、婚約者に殺されるって、私どれだけ前世に徳がなかったの?何か悪いことしたのかなぁ?

 うん。0歳に生まれ変わったってことは、1から全部やり直し可能ってことだよね?
 それなら大人しい令嬢なんかやめて、言いたいことははっきり言おう。ついでに公爵家からの婚約も拒否するし、「私」を貶めたあの屑とヒロインにはざまあをしてやる!

 とりあえずは、お腹空いたからミルク下さい。
感想 61

あなたにおすすめの小説

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。 ※不定期更新

婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。

パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。

不器量令嬢は、婚約破棄の断罪が面倒くさい

あんど もあ
ファンタジー
不器量なマルグリットは、婚約者の美しい第一王子からずっと容姿を貶められる日々。とうとう王立学園の卒業パーティーで王子に婚約破棄を宣言され、「王子から解放される! それいいかも!」となったが、続く断罪が面倒くさくて他の人に丸投げする事にする。

もう何も奪わせない。私が悪役令嬢になったとしても。

パリパリかぷちーの
恋愛
侯爵令嬢エレノアは、長年の婚約者であった第一王子エドワードから、公衆の面前で突然婚約破棄を言い渡される。エドワードが選んだのは、エレノアが妹のように可愛がっていた隣国の王女リリアンだった。 全てを失い絶望したエレノアは、この婚約破棄によって実家であるヴァルガス侯爵家までもが王家から冷遇され、窮地に立たされたことを知る。

どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ
恋愛
公爵家の家系に生まれたジェシカは一人娘でもあり我が儘に育ちなんでも思い通りに成らないと気がすまない性格だがそんな彼女をイヤだと言う者は居なかった。彼氏を作るにも慎重に選び一人の男性に目を向けた。 同じ公爵家の男性グレスには婚約を約束をした伯爵家の娘シャーロットがいた。 ジェシカはグレスに強制にシャーロットと婚約破棄を言うがしっこいと追い返されてしまう毎日、それでも諦めないジェシカは貴族で集まった披露宴でもグレスに迫りベランダに出ていたグレスとシャーロットを見つけ寄り添う二人を引き離そうとグレスの手を握った時グレスは手を払い退けジェシカは体ごと手摺をすり抜け落下した… 誤字脱字がありますが気にしないと言っていただけたら幸いです…更新は不定期ですがよろしくお願いします。

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました

masato
恋愛
アリーチェ・エストリアはエスト王国の筆頭伯爵家の嫡女である。 エストリア家は、建国に携わった五家の一つで、エストの名を冠する名家である。 エストの名を冠する五家は、公爵家、侯爵家、伯爵家、子爵家、男爵家に別れ、それぞれの爵位の家々を束ねる筆頭とされていた。 それ故に、エストの名を冠する五家は、爵位の壁を越える特別な家門とされていた。 エストリア家には姉妹しかおらず、長女であるアリーチェは幼い頃から跡取りとして厳しく教育を受けて来た。 妹のキャサリンは母似の器量良しで可愛がられていたにも関わらず。 そんな折、侯爵家の次男デヴィッドからの婿養子への打診が来る。 父はアリーチェではなくデヴィッドに爵位を継がせると言い出した。 釈然としないながらもデヴィッドに歩み寄ろうとするアリーチェだったが、デヴィッドの態度は最悪。 その内、デヴィッドとキャサリンの恋の噂が立ち始め、何故かアリーチェは2人の仲を邪魔する悪役にされていた。 学園内で嫌がらせを受ける日々の中、隣国からの留学生リディアムと出会った事で、 アリーチェは家と国を捨てて、隣国で新しい人生を送ることを決める。