転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜

みおな

文字の大きさ
4 / 88
アメジストの姫君

普通がいいと思います

「アリスは可愛いから、こっちのフリルいっぱいのが似合うと思う」

 ブティックでフリルたくさんのどピンクドレスをルイスお兄様に差し出され、こんなの着れるか!とブチ切れそうなアリス・ビスクランドです。

 マジでドン引きです。センスなさすぎです。そのセンスで彼女にドレス贈ったら、絶対フラれます。

 お母様もデザイナーさんも微笑ましそうに見ている場合じゃありません。ダメ出ししてやって下さい。

 私が言ってもいいなら言いますよ?「そんなのヤダ」って。
 多分それ言うと、泣きますよ、シスコンは。いいんですか?

「アリスお嬢様はとても可愛いですから、シンプルな方がお嬢様の可愛らしさが際立ちますよ」

 そう言って、水色のドレスを差し出してくれるのは、デザイナーさんのお弟子さんです。ナイスです。それに、シンプルだけどレースがあしらわれていてすごい素敵です。

「私、これがいいです」

 お弟子さんのおすすめのドレスを手に取ります。あ。ルイスお兄様が膨れっ面になってます。めんどくさいですね。

「お兄さま、見て?似合う?」

 ドレスを当てて、小首を傾げます。私の見た目は超絶美少女なので、こういうあざとさが効果てきめんです。

「アリス、すっごい可愛い」

「お兄さま、だいすき」

「僕もアリスが大好きだよ」

 ご機嫌は治ったようです。はぁ。めんどくさいです。
 大好きなんて言ったら、シスコンが加速しそうですが、機嫌が悪いとこっちも居た堪れないので仕方ありません。

 結局、ドレスは全部で7着買いました。各色取り揃えです。
 パステルカラーのドレスはシンプルだけど可愛らしさや上品さもあります。
 良かったです。中身アラサーとしては、可愛いドレスというのは精神的にキツイものがあります。

 まぁ、見た目は子供なのですが。
某『見た目は子供、頭脳は大人』な方は普通にショートパンツとか着てましたけど、あれ恥ずかしくないんですかね。私には無理です。

 前世の私は、スカートとは敵対関係にありました。ええ。敵です。
 あんな、ヒラヒラふわふわしたものが似合わない、そんな社畜な日々でした。

 ジーンズにくたびれたTシャツでパソコンと睨み合い、外部と会うときだけパンツスーツに分厚い化粧でクマを隠す日々でした。

 スカートを最後に履いたのはいつだったでしょう。
 そんな女を恋人と思えなかったのは仕方ないことだったのかもしれません。
 金づる扱いは許せませんけど。もう少しちゃんと着飾っていたら、あんな風に言われなかったかもしれませんね。

 この世界では、ドレスは戦闘服だとライトノベルに書いてありました。
 そんな疲れることはできればお断りしたいです。ドレスも買ったし、早くお屋敷に戻りたいと思います。

感想 61

あなたにおすすめの小説

王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?

いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、 たまたま付き人と、 「婚約者のことが好きなわけじゃないー 王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」 と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。 私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、 「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」 なんで執着するんてすか?? 策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー 基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。 他小説サイトにも投稿しています。

悪役令嬢のはずですが、年上王子が幼い頃から私を甘やかす気でいました

ria_alphapolis
恋愛
私は、悪役令嬢なのかもしれない。 王子の婚約者としては少し我儘で、周囲からは気が強いと思われている―― そんな自分に気づいた日から、私は“断罪される未来”を恐れるようになった。 婚約者である年上の王子は、今日も変わらず優しい。 けれどその優しさが、義務なのか、同情なのか、私にはわからない。 距離を取ろうとする私と、何も言わずに見守る王子。 両思いなのに、想いはすれ違っていく。 けれど彼は知っている。 五歳下の婚約者が「我儘だ」と言われていた幼い頃から、 そのすべてが可愛くて仕方なかったことを。 ――我儘でいい。 そう決めたのは、ずっと昔のことだった。 悪役令嬢だと勘違いしている少女と、 溺愛を隠し続ける年上王子の、すれ違い恋愛ファンタジー。 ※溺愛保証/王子視点あり/幼少期エピソードあり

これって私の断罪じゃなくて公開プロポーズですか!?

桃瀬ももな
恋愛
「カタリーナ・フォン・シュバルツ! 貴様との婚約を破棄し、国外追放に処す!」 卒業パーティーの最中、第一王子アルフォンスから非情な宣告を突きつけられた公爵令嬢カタリーナ。 生まれつきの鋭い目つきと、緊張すると顔が強張る不器用さゆえに「悪役令嬢」として孤立していた彼女は、ついに訪れた「お決まりの断罪劇」に絶望……するかと思いきや。 (……あれ? 殿下、いま小さく「よっしゃあ!」ってガッツポーズしませんでした!?)

悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。

香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。 皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。 さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。 しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。 それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?

良くある事でしょう。

r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。 若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。 けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。

婚約破棄だ!と言われ実家に帰ったら、最推しに餌付けされます

黒猫かの
恋愛
王国の第一王子クレイスから、衆人環視の中 で婚約破棄を言い渡されたローゼン侯爵令嬢ノエル。

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない

魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。 そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。 ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。 イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。 ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。 いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。 離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。 「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」 予想外の溺愛が始まってしまう! (世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!