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ゲームの舞台の学園へ
ずっと隠していたこと
悪役令嬢っぽく、サイドの髪を縦ロールにしようか迷っているアリス・ビスクランド11歳です。
来月には、乙女ゲームの舞台である魔法学園に入学することになっています。
フォレスト王国の国立の魔法学園には、11歳から15歳までの貴族の子息令嬢が通います。
何故、貴族かというと、この世界では貴族には魔力があり、平民には魔力がないからです。
あの5歳の時から、元婚約者とは会っていませんが、この学園に入学すると顔を合わせることになると思います。
セシル様と婚約して6年経ちました。
おかげさまで、何も問題なく仲良くできていると思います。
今日もサードニクス公爵家でお茶会をしています。
「今日も可愛いね、アリス」
「ありがとうございます」
ガゼボで向かい合って座ってお茶をいただきます。いつも通り何もなく終わるはずだったお茶会は、しばらくしてから発せられたセシル様の言葉により、空気は固まりました。
「アリスはずっと何か考えてるね」
「え?」
唐突にかけられた言葉に、セシル様を見上げると、ジッと真っ直ぐに見つめられていました。
その真っ直ぐな視線に、目を逸らしてしまいます。
「出会った頃からずっと何か思いつめてるよね。僕には話せないこと?」
セシル様は、人の感情に機敏な方です。本当に初めて会った時から気付かれていたのかもしれません。
だけど、話せません。だって、私には前世の記憶があって、アリス・ビスクランド本人も、ダートン公爵令息に婚約破棄されて処刑されるんですなんて。
「話して欲しい。アリスのことが好きなんだ。君の力になりたい」
「セシル・・・様」
手をぎゅっと握られます。辛そうな声に顔を上げると、切なそうな瞳が揺れていました。
どうしてそんな悲しそうな顔をするんですか。
私が・・・私がそんな顔をさせているのですか?
私が、あの元婚約者のことにこだわっていたから?いよいよ乙女ゲームの舞台の学園に通うことを、不安に思っていたから?
だけど、そんなことを言ったら、私のことを嫌いになってしまわないですか?
「私を嫌いになってしまわないですか?」
「絶対ならない」
なら、話してもいいでしょうか。
例えそれが今だけの言葉でも、セシル様が否定してくれるなら・・・
「わかりました。お話します」
来月には、乙女ゲームの舞台である魔法学園に入学することになっています。
フォレスト王国の国立の魔法学園には、11歳から15歳までの貴族の子息令嬢が通います。
何故、貴族かというと、この世界では貴族には魔力があり、平民には魔力がないからです。
あの5歳の時から、元婚約者とは会っていませんが、この学園に入学すると顔を合わせることになると思います。
セシル様と婚約して6年経ちました。
おかげさまで、何も問題なく仲良くできていると思います。
今日もサードニクス公爵家でお茶会をしています。
「今日も可愛いね、アリス」
「ありがとうございます」
ガゼボで向かい合って座ってお茶をいただきます。いつも通り何もなく終わるはずだったお茶会は、しばらくしてから発せられたセシル様の言葉により、空気は固まりました。
「アリスはずっと何か考えてるね」
「え?」
唐突にかけられた言葉に、セシル様を見上げると、ジッと真っ直ぐに見つめられていました。
その真っ直ぐな視線に、目を逸らしてしまいます。
「出会った頃からずっと何か思いつめてるよね。僕には話せないこと?」
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だけど、話せません。だって、私には前世の記憶があって、アリス・ビスクランド本人も、ダートン公爵令息に婚約破棄されて処刑されるんですなんて。
「話して欲しい。アリスのことが好きなんだ。君の力になりたい」
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手をぎゅっと握られます。辛そうな声に顔を上げると、切なそうな瞳が揺れていました。
どうしてそんな悲しそうな顔をするんですか。
私が・・・私がそんな顔をさせているのですか?
私が、あの元婚約者のことにこだわっていたから?いよいよ乙女ゲームの舞台の学園に通うことを、不安に思っていたから?
だけど、そんなことを言ったら、私のことを嫌いになってしまわないですか?
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例えそれが今だけの言葉でも、セシル様が否定してくれるなら・・・
「わかりました。お話します」
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