気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな

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あれ?問題解決なの?

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 闇魔法使いが、魔法のストッパーを外せるかもしれない。

 そうお父様たちに報告したら「アイリーンは賢いね」と褒められた。

 あれ?そういう問題?

 小首を傾げたら、落ちそうになったノアが頭の上で文句を言った。

「にゃー」

「あ、ごめん。ノアが乗ってるの忘れてた」

「あらあら、仲良しさんね」

「ノアは、アイリーンの頭の上以外は、誰のところにも行かないですものね」

 え?そうなの?

 そういえば、エリーゼや兄ズたちもノアを撫でてるけど、お膝の上で眠ったりしてるのを見たことがない。

 それを聞いたら、頭の上は重いけど、なんか優越感?を感じた。

「しかし、闇魔法使いか。なるほどなぁ」

 お父様の呟きにハッとする。
そうだ。優越感を抱いている場合じゃなかった。

 数少ない闇魔法使いを探さなきゃなんだった。

「見つかるでしょうか?」

「うん?どうした、アイリーン?何を言っている?」

「え?ですから、闇魔法使いって数少ないんですよね?見つかるでしょうか?」

 いや、みんなどうしてそんな不思議そうな顔してるの?

 え?家族や使用人に闇魔法使いがいるとか?

 いやいや、いないよね。
なのになんでそんな表情なの?

「あれ?アイリーンは気付いてなかったのか?カインが闇魔法使いだって知らなかった?」

「へ?」

「あー、まぁ他国の人間だしな。最近、忙しいのか会ってもないから、お互いの状況が知れてないものな。アイツは優秀な魔法使いだよ」

 はいぃ?
カイン様が・・・私の偽装婚約者様が闇魔法使い?

 それって、それって・・・
あっさり問題解決ということ?

 いや、まぁ、闇魔法使いがストッパーを外せるかどうかは、カイン様に聞いてみないと分かんないけど。

 でもまさか、こんなあっさり見つかるとは思わなかった。

 闇魔法や聖魔法は特殊な魔法だ。

 だからこれらの保持者って、本当に数が少ない。

 聖魔法に至っては、現在のところエリーゼしかいない。

 エリーゼが教会に奪われなかったのは、お父様たちが前もって王家との婚約を結んでいたからだ。

 でなければ、ゼッケン公爵の娘さんと同じように、教会に保護という名目のもと囚われていただろう。

「しかし、カインか・・・今アイツ、国でゴタゴタがあって身動き取れないんだよな」

「そうなのですか?」

 こっちも色々あったし、あくまでもランディ除けの偽装だったから気にしてなかったけど、そういえば誕生日のパーティーにも来なかったな。

 お祝いのプレゼントは贈ってくれてたけど。

 私がお願いした通り、シェリエメール王国の歴史書から恋愛小説まで幅広く本が贈られてきた。

 それから、サファイアのペンダントと手紙。

 サファイア。
カイン様の髪と瞳の色。

 


 
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