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謝罪を求めます
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「アーロン殿下・・・どういうことですか?本当のことを話しているのに、どうしてダンブル侯爵令息はエリザベート様のお話を信じようとしないんですか?しかも、公爵令嬢であるエリザベート様を睨むなんて。ご説明願えますか?」
どうしよう。
クリス様が怒っている。
アーロン殿下は顔を真っ青にしてるし、イザベリーナは私の右腕にしがみついてフルフル震えている。
確かにゲーム内ではエリザベートは悪役令嬢だったけど、今の私はアーロン殿下とも婚約していないし、アーロン殿下の婚約者である妹イザベリーナともそれなりに仲良くしている。
悪役令嬢と言われるような行動は取っていないのに、アスランは私をどういう目で見てるのよ。
私、そんなに悪役令嬢顔かしら?
いつも笑顔でいるように心がけているんだけどな。
「え、あ、いや、しかし・・・」
「す、すみません、クリス嬢。アスランは僕が後できっちり叱っておきますから、どうか落ち着かれて下さい」
「私にではなくエリザベート様に謝罪するべきでは?」
「はいぃ!その通りです!エリザベート嬢、本当に申し訳なかった!アスランはちょっとその思い込みが激しくて、無駄に正義感が強いのだ。だが、ご令嬢に対して全く見当違いの文句を言うなど、騎士として大問題だ。ダンブル侯爵とも話してキツく仕置きをしてもらうから許して貰えないだろうか?」
えーと。
なんだか恐怖政治みたいになってるんだけど?
どうしてアーロン殿下、そんなに怯えてるの?
イザベリーナも、私を掴んでる手に力が入り過ぎてて痛いんだけど。
クリス様を怒らせたら、もしかして王妃様に叱られるのかしら?
三年前の、あの威勢のいい婚約破棄を告げたアーロン殿下はどこに行ったの?
「アーロン殿下、気になさらないで下さい。多少は不愉快ではありましたけど、騎士団長様にお話するほどのことでもありません。ご本人から謝罪をいただければそれでかまいませんわ」
ここで謝罪もなく許すほど、私はお人よしではない。
それに、これを謝罪なく有耶無耶にすれば、アスランはそういう行為が許されるものだと思ってしまう。
普通は許されないのよ。
私は公爵令嬢で、しかも嫡子。
対するアスランは侯爵家の次男。
その上、私の妹のイザベリーナは、第二王子アーロン殿下の婚約者。
あいにく私にはまだ婚約者はいないけど、釣書は届いていると聞く。
そういえば、私はまだ見せて貰えてないわ。
お父様もお母様も、なんだか困ったようなお顔をされていたような。
もしかして釣書が来てるというのは、私を気遣った嘘だったりするの?
どうしよう。
クリス様が怒っている。
アーロン殿下は顔を真っ青にしてるし、イザベリーナは私の右腕にしがみついてフルフル震えている。
確かにゲーム内ではエリザベートは悪役令嬢だったけど、今の私はアーロン殿下とも婚約していないし、アーロン殿下の婚約者である妹イザベリーナともそれなりに仲良くしている。
悪役令嬢と言われるような行動は取っていないのに、アスランは私をどういう目で見てるのよ。
私、そんなに悪役令嬢顔かしら?
いつも笑顔でいるように心がけているんだけどな。
「え、あ、いや、しかし・・・」
「す、すみません、クリス嬢。アスランは僕が後できっちり叱っておきますから、どうか落ち着かれて下さい」
「私にではなくエリザベート様に謝罪するべきでは?」
「はいぃ!その通りです!エリザベート嬢、本当に申し訳なかった!アスランはちょっとその思い込みが激しくて、無駄に正義感が強いのだ。だが、ご令嬢に対して全く見当違いの文句を言うなど、騎士として大問題だ。ダンブル侯爵とも話してキツく仕置きをしてもらうから許して貰えないだろうか?」
えーと。
なんだか恐怖政治みたいになってるんだけど?
どうしてアーロン殿下、そんなに怯えてるの?
イザベリーナも、私を掴んでる手に力が入り過ぎてて痛いんだけど。
クリス様を怒らせたら、もしかして王妃様に叱られるのかしら?
三年前の、あの威勢のいい婚約破棄を告げたアーロン殿下はどこに行ったの?
「アーロン殿下、気になさらないで下さい。多少は不愉快ではありましたけど、騎士団長様にお話するほどのことでもありません。ご本人から謝罪をいただければそれでかまいませんわ」
ここで謝罪もなく許すほど、私はお人よしではない。
それに、これを謝罪なく有耶無耶にすれば、アスランはそういう行為が許されるものだと思ってしまう。
普通は許されないのよ。
私は公爵令嬢で、しかも嫡子。
対するアスランは侯爵家の次男。
その上、私の妹のイザベリーナは、第二王子アーロン殿下の婚約者。
あいにく私にはまだ婚約者はいないけど、釣書は届いていると聞く。
そういえば、私はまだ見せて貰えてないわ。
お父様もお母様も、なんだか困ったようなお顔をされていたような。
もしかして釣書が来てるというのは、私を気遣った嘘だったりするの?
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