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競い合わせて、ついでに教育
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「カリーナ様はアーデン侯爵家のご令嬢。王太子妃として問題ない家柄ですわ。それに、レッチェル伯爵令嬢と二人を婚約者候補にすれば、お互いをライバルとして切磋琢磨なさるのではないでしょうか」
私はカリーナの方はよく知らないからアレだけど、マルチナがライバルができたからって頑張るかなぁ。
それに、王太子。
アレを教育し直さなきゃ、婚約者がどれだけ優秀でも駄目だと思うんだよね。
「それに、王太子殿下もご一緒に学ばれれば、二人も頑張られると思いますわ」
「ジェラートは王太子教育は終えていて・・・」
「ええ。ですが、愛しい婚約者のために、時間を共にすることも大切ですわ。その時間が二人の絆を深めるというものです。それに陛下たちのように優秀な王族となるためには、何度も復習をするのは良いことだと思います」
「あ、ああ!そうだな。子は親の背中を見て育つというからな」
国王陛下・・・チョロ。
お母様の手のひらの上で、コロコロコロコロと転がされてるじゃん。
完全に、アーデン侯爵令嬢とマルチナは二人とも婚約者候補扱い。
しかも、二人の王太子妃教育と共に王太子ジェラートも教育のやり直しが決定した。
今日って、ジェラートとマルチナの婚約披露パーティーだったよね?
え?主役二人とも退場させられた上、婚約者から候補になったんだけど?
大丈夫なの?これ。
他国の貴族を招いてないのが幸いかな。
マルチナの非常識さと、ジェラートの未熟さ。
あの場面を見てた人たちは、ある意味不安を感じてるだろうし。
「そっ、それなら、アレーシア嬢も一緒に教育を・・・」
「あ、誠に申し訳ありませんが、私はお母様から学びますのでご遠慮させていただきます」
「な、なら!フロライン公爵夫人に二人の教育を・・・」
「陛下。すみませんが、我が愛する妻を王宮に出仕させるつもりはありません!二人の教育係は、私が推薦させていただきます!」
何で私が、冤罪ふっかけてくるようなヤツと仲良しこよしで勉強しなきゃならないのよ。
そもそも、私は王太子妃教育を受ける必要はないじゃん。
だって、王太子の婚約者になんか絶対にならないんだから。
でもって、お父様!
お母様ラブは知ってるけど、お母様ならあの二人を完璧に仕上げてくれそうなんだけど。
「なら、僕が王太子殿下の教育に付き合いましょう。教師は、僕の教育係であるラズウェル公爵閣下にお願いすることにしましょうか」
「・・・う、うむ」
お兄様の提案に、陛下は渋々頷いた。
さすがにあの様子を見てれば、再教育が必要さは理解したのね。
私はカリーナの方はよく知らないからアレだけど、マルチナがライバルができたからって頑張るかなぁ。
それに、王太子。
アレを教育し直さなきゃ、婚約者がどれだけ優秀でも駄目だと思うんだよね。
「それに、王太子殿下もご一緒に学ばれれば、二人も頑張られると思いますわ」
「ジェラートは王太子教育は終えていて・・・」
「ええ。ですが、愛しい婚約者のために、時間を共にすることも大切ですわ。その時間が二人の絆を深めるというものです。それに陛下たちのように優秀な王族となるためには、何度も復習をするのは良いことだと思います」
「あ、ああ!そうだな。子は親の背中を見て育つというからな」
国王陛下・・・チョロ。
お母様の手のひらの上で、コロコロコロコロと転がされてるじゃん。
完全に、アーデン侯爵令嬢とマルチナは二人とも婚約者候補扱い。
しかも、二人の王太子妃教育と共に王太子ジェラートも教育のやり直しが決定した。
今日って、ジェラートとマルチナの婚約披露パーティーだったよね?
え?主役二人とも退場させられた上、婚約者から候補になったんだけど?
大丈夫なの?これ。
他国の貴族を招いてないのが幸いかな。
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あの場面を見てた人たちは、ある意味不安を感じてるだろうし。
「そっ、それなら、アレーシア嬢も一緒に教育を・・・」
「あ、誠に申し訳ありませんが、私はお母様から学びますのでご遠慮させていただきます」
「な、なら!フロライン公爵夫人に二人の教育を・・・」
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そもそも、私は王太子妃教育を受ける必要はないじゃん。
だって、王太子の婚約者になんか絶対にならないんだから。
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「なら、僕が王太子殿下の教育に付き合いましょう。教師は、僕の教育係であるラズウェル公爵閣下にお願いすることにしましょうか」
「・・・う、うむ」
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