はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第四十九話

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「それで、結局どうなるのですか?」

 私とブレンディ侯爵令息様、アルバート殿下とドロシー王女殿下の婚約は解消できたけど、元凶といえる国王陛下たちは結局どうなるのかしら?

 私が尋ねると、お父様は何枚かの書類の控えをテーブルに並べられました。

「まず、イーサン・ブレンディ侯爵令息だが、カタロニア公爵令嬢への不敬、そしてエリザベスへの誹謗中傷の罪で、西の収容施設である鉱山行きだ」

 西の収容施設である鉱山は、王都から西に位置する島にある、軽犯罪を犯した罪人の収容施設です。

 自由はありませんし、逃げることも出来ないのですが、その任期を真面目に取り組めば、出ることは叶います。

 ブレンディ侯爵令息様は騎士ですし、まだ若く体力もありますから、鉱山でもバリバリ働けますわよね。

 私への誹謗中傷もですが、さすがに筆頭公爵家のご令嬢に対する不敬が不味かったと思います。

 王女殿下の近衛騎士だろうとなんだろうと、彼は侯爵家の子息に過ぎないのですから。

「で、ブレンディ侯爵家だが、こちらが融資した金を三ヶ月後までに一括で返却してもらう。出来なければ、当然爵位返上になる」

 三ヶ月後までに一括返済だなんて、絶対に無理ですわよね。

 無理と理解っていて、その条件を出しましたのね、お父様。

 まぁ、あの方々は、国王陛下に良いように操られていただけですから、私としても恨みも何もありませんわ。

 親としてもう少し、息子を教育するべきだったと思いますけど、次男の方は真面目ですから、あれはあの方だけがオカシイだけですわね。

 しかし、爵位返上ですか。
ご親戚の方とか、継がれる方はいらっしゃらなかったのでしょうか。

「親戚の方は?」

「カリスタ伯爵家を敵に回すような愚家を継ぎたくないそうだ。まぁ、綺麗に清算した方がブレンディ侯爵家縁の家も、不安要素がなくて良いのだろう。領地も王家預かりとなるから、領民の心配もしなくていい」

「わかりましたわ」

「次男は、奴らが爵位返上の際に養子縁組をする。まぁ、万が一にも返済できれば、そのままブレンディ侯爵家を継がせるがな」

 お父様。
多分というか、その万が一はありませんわ。

 二年もの融資を、どうやって三ヶ月で返せるというのですか。

 あの方たち、返すという概念がありませんでしたもの。

 私と子息が結婚して身内になれば、返さなくても良いとでも考えていた気がしますわ。

 先に養子縁組しないのは、次男をからでしょうね。

 まぁ、踏み倒されてもかまわないとお父様はお考えなのでしょうね。

 返却請求は、単に爵位を取り上げる為だけな気がしますわ。
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