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第五十三話
学園は、変わらずスキップ制度を続けることにしました。
もう面倒なブレンディ侯爵令息や王女殿下はいらっしゃらないので、クラスメイトとの友好のために通う選択もあったのですが、残念ながら私の方にそんな時間的余裕がないのです。
アルバート様は、クシュリナ王国の王太子殿下。
その婚約者になったことで、私はクシュリナ王国の王太子妃教育を受けなければなりません。
婚姻の準備は周囲がしてくれているのは、私にそれに割く時間がないからでした。
学園に通えるかもと思った自分を、叱咤したいですわ。
可能な限りは、クレメンタイン王国で学び、後半はクシュリナ王国で学ぶことになっています。
アルバート様は、早くクシュリナ王国に来て欲しいと、学園ならクシュリナ王国の学園に通えばとおっしゃっていましたけど、絶対に面倒が起きそうなのでお断りしました。
アルバート様は、王太子殿下です。
今までは、婚約者が王女殿下だから諦めていたご令嬢たちも、婚約が解消されたことで「なら、自分が!」と思っていたはず。
それなのに新たに婚約者になったのが、また他国の、しかも伯爵令嬢。
カリスタ伯爵家の商会のことを知っていても、ご令嬢方からすれば「たかが伯爵令嬢」でしょうし、絶対に絡んで来られますわ。
それならば、婚姻して王太子妃になってから対応した方が良いと判断しましたの。
もちろん、王太子妃教育の最終段階はあちらで受けなければなりませんが、その時は王宮での滞在になりますから、ご令嬢たちと会う機会も少ないでしょう。
あの、ほとんど通わない学園ですら、あのようなことがあったのです。
ブレンディ侯爵令息様やドロシー王女殿下だけが、特殊だったわけではありません。
まぁ彼らの場合は、極端でしたけど。
あのような考えの方は、一定数いらっしゃるのです。
私は確かに伯爵令嬢です。
身分に関しては公爵家や侯爵家のご令嬢には敵いません。
それに、他国の令嬢よりも自国のご令嬢を娶った方が、アルバート様の地位を盤石に出来ることも事実なのです。
それでも、アルバート様の隣を誰かに譲るつもりはありません。
だからこそ、なるべく波風を立てたくないのです。
幸いにも、王妃殿下・・・アルバート様のお母様も私の考えに同意してくださり、教育の最終段階まではクレメンタイン王国で暮らすことを推奨してくださいました。
「リズともっと一緒にいたいのに」
「ふふっ。私も同じ気持ちですわ。でも、もう誰にも邪魔されたくないのです」
「僕が守るのに」
「もう学園を卒業されているアルバート様が、学園内のことに関わろうとすれば何かしら問題が起こります。起こさせず済むのなら、そうすべきですわ」
たった一年ですもの。
今までの六年を思えば・・・あっという間ですわ。
もう面倒なブレンディ侯爵令息や王女殿下はいらっしゃらないので、クラスメイトとの友好のために通う選択もあったのですが、残念ながら私の方にそんな時間的余裕がないのです。
アルバート様は、クシュリナ王国の王太子殿下。
その婚約者になったことで、私はクシュリナ王国の王太子妃教育を受けなければなりません。
婚姻の準備は周囲がしてくれているのは、私にそれに割く時間がないからでした。
学園に通えるかもと思った自分を、叱咤したいですわ。
可能な限りは、クレメンタイン王国で学び、後半はクシュリナ王国で学ぶことになっています。
アルバート様は、早くクシュリナ王国に来て欲しいと、学園ならクシュリナ王国の学園に通えばとおっしゃっていましたけど、絶対に面倒が起きそうなのでお断りしました。
アルバート様は、王太子殿下です。
今までは、婚約者が王女殿下だから諦めていたご令嬢たちも、婚約が解消されたことで「なら、自分が!」と思っていたはず。
それなのに新たに婚約者になったのが、また他国の、しかも伯爵令嬢。
カリスタ伯爵家の商会のことを知っていても、ご令嬢方からすれば「たかが伯爵令嬢」でしょうし、絶対に絡んで来られますわ。
それならば、婚姻して王太子妃になってから対応した方が良いと判断しましたの。
もちろん、王太子妃教育の最終段階はあちらで受けなければなりませんが、その時は王宮での滞在になりますから、ご令嬢たちと会う機会も少ないでしょう。
あの、ほとんど通わない学園ですら、あのようなことがあったのです。
ブレンディ侯爵令息様やドロシー王女殿下だけが、特殊だったわけではありません。
まぁ彼らの場合は、極端でしたけど。
あのような考えの方は、一定数いらっしゃるのです。
私は確かに伯爵令嬢です。
身分に関しては公爵家や侯爵家のご令嬢には敵いません。
それに、他国の令嬢よりも自国のご令嬢を娶った方が、アルバート様の地位を盤石に出来ることも事実なのです。
それでも、アルバート様の隣を誰かに譲るつもりはありません。
だからこそ、なるべく波風を立てたくないのです。
幸いにも、王妃殿下・・・アルバート様のお母様も私の考えに同意してくださり、教育の最終段階まではクレメンタイン王国で暮らすことを推奨してくださいました。
「リズともっと一緒にいたいのに」
「ふふっ。私も同じ気持ちですわ。でも、もう誰にも邪魔されたくないのです」
「僕が守るのに」
「もう学園を卒業されているアルバート様が、学園内のことに関わろうとすれば何かしら問題が起こります。起こさせず済むのなら、そうすべきですわ」
たった一年ですもの。
今までの六年を思えば・・・あっという間ですわ。
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