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婚約者令嬢、論破する。
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「レジスタ嬢。婚約者である令嬢が、王太子殿下に土下座して欲しいなどと・・・!」
脳筋もといオリバーは、不満そうにイレーヌを諭す。
あー。脳筋だけど、王家に忠実ではあるのかな。
「ラトビア様は、アイル様が殿下を土下座させたとおっしゃっていましたけど、どこからそんなデマを聞いていらっしゃいましたの?アイル様は被害者でしてよ。殿下の方がご迷惑をおかけしたのです。本当に土下座して詫びてもらいたいくらいですわ」
「だっ、だが!」
「あら?まだ何かおっしゃりたいことが?ああ。アイル様を罵倒されていましたものね。ラトビア様も謝罪されるべきですわね」
うん。イレーヌが怖い。
にっこりと微笑んでるのに、目が笑ってない。
高位貴族のご令嬢って、こうじゃなきゃ社交界を渡っていけないんだろうな。
特にイレーヌは、王太子妃、ひいては王妃になるんだから。
「お、俺は・・・」
「アイル様?どうされましたの?」
「あ。カレリア様」
これは、オリバー、窮地だわ。
確かにエドワードは私に土下座して謝ったけど、それは愛しい愛しいカレリアに、私を詰ったことで責められ、泣かれ、婚約解消とまで言われたからである。
そのカレリアが、私が詰られてるところに現れたということは・・・
「コモンズ嬢!いいところに!この女がエドワード先輩を土下座させたのだろう?」
いいところ・・・かなぁ。
どう考えても、オリバーが窮地に立たされるだけの気がするけど。
案の定、カレリアはその可愛らしい顔に、不快そうな表情を浮かべた。
「何をおっしゃているのか理解しかねます。大体、いくら侯爵家のご子息といえど、伯爵家のご令嬢をこの女などと呼ばれるなんて!アイル様はお優しい方ですわ。もしも、エドワード様がアイル様に土下座しなければならないことがあるとするなら、それは必然。エドワード様が悪いことをなされたということ。そのことを、関係のないラトビア様にどうこう言われる筋合いはございません」
「し、しかし・・・」
「私の大切なお友達にそのようなおっしゃりよう。必ずエドワード様にお伝えして、ラトビア侯爵様にもご注意していただきますわ!」
「あら?ではわたくしも公爵である父と、そうですわね、今度王妃様にもお伝えしましょうか」
可憐な美少女のカレリアと、美女のイレーヌに、不快そうにそう言い切られ、オリバーの顔色は青を通り越して白くなっている。
あーあ。
確かに伯爵家の私相手なら、侯爵家子息のオリバーは強く言えたのだろうが、イレーヌは公爵家令嬢の上、王太子の婚約者。
カレリアは同じ侯爵家だけど、婚約者のエドワードが公爵家子息である。
味方になってくれると思ってだんだろうなぁ・・・
脳筋もといオリバーは、不満そうにイレーヌを諭す。
あー。脳筋だけど、王家に忠実ではあるのかな。
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「だっ、だが!」
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うん。イレーヌが怖い。
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高位貴族のご令嬢って、こうじゃなきゃ社交界を渡っていけないんだろうな。
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「お、俺は・・・」
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これは、オリバー、窮地だわ。
確かにエドワードは私に土下座して謝ったけど、それは愛しい愛しいカレリアに、私を詰ったことで責められ、泣かれ、婚約解消とまで言われたからである。
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「コモンズ嬢!いいところに!この女がエドワード先輩を土下座させたのだろう?」
いいところ・・・かなぁ。
どう考えても、オリバーが窮地に立たされるだけの気がするけど。
案の定、カレリアはその可愛らしい顔に、不快そうな表情を浮かべた。
「何をおっしゃているのか理解しかねます。大体、いくら侯爵家のご子息といえど、伯爵家のご令嬢をこの女などと呼ばれるなんて!アイル様はお優しい方ですわ。もしも、エドワード様がアイル様に土下座しなければならないことがあるとするなら、それは必然。エドワード様が悪いことをなされたということ。そのことを、関係のないラトビア様にどうこう言われる筋合いはございません」
「し、しかし・・・」
「私の大切なお友達にそのようなおっしゃりよう。必ずエドワード様にお伝えして、ラトビア侯爵様にもご注意していただきますわ!」
「あら?ではわたくしも公爵である父と、そうですわね、今度王妃様にもお伝えしましょうか」
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確かに伯爵家の私相手なら、侯爵家子息のオリバーは強く言えたのだろうが、イレーヌは公爵家令嬢の上、王太子の婚約者。
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味方になってくれると思ってだんだろうなぁ・・・
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