転生モブは分岐点に立つ〜悪役令嬢かヒロインか、それが問題だ!〜

みおな

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モブ、諭す。

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「あの・・・イレーヌ様もカレリア様も、そのへんで。私は別に気にしていませんから」

 というか、何もしないで?
王妃様とかに話持っていかないで。

 それに、そんなことをして余計にオリバーに絡まれたくない。私は、攻略対象とは関わりたくないんだ。

「まぁ!なんてお優しい!」

「・・・」

 オリバーは不満そうだ。
納得いかないが、公爵令嬢のイレーヌや、同じく公爵家のエドワードを敵に回したくないということだろう。

「・・・何をしてるんだ?」

 そこへ、出来れば来て欲しくなかった人物、ヴェルハルトが現れた。
 いや。まぁ、同じクラスだから、現れてもおかしくはないんだけど。

 最近、私に近づこうとしなかったのに、珍しい。

「ヴェルハルト!」

 オリバーは多分、これで形勢逆転だと思ったんだと思う。

「お前、この伯爵令嬢に迷惑かけられたんだろう?土下座させられたと聞いたぞ」

「・・・」

「ヴェルハルト?」

 だけど、声をかけて来たものの、ヴェルハルトはチラチラとイレーヌを見るばかりで、オリバーの話など聞いていない。

「おい!ヴェルハルト!」

「え?あ?どうした、オリバー」

「お前、話を聞いてなかったのか?だから、この伯爵令嬢に土下座させられたんだろうと言ってるんだ」

「は?何を言ってるんだ?オリバー」

 キョトンとした顔で、聞き直すヴェルハルト。

 まぁ、それはそうだろう。
実際、ヴェルハルトは土下座なんかしていない。
 どこでどうなったのか知らないが。
大体、あの貸切のカフェでの出来事が、どこから漏れた?

「ラトビア様は、アイル様が殿下のことを土下座させたと責められたのです。本当に忌々しい。殿下が、あのような行動をなさるから、このようなことになるのです」

「す、すまない、イレーヌ。僕のせいだ。申し訳ない!ローラン嬢」

 おや?
名前呼びから、普通に戻ってる。
 そっか。イレーヌから婚約解消と言われたのが、よっぽどショックだったんだ。

 でも、良かった。
イレーヌはヴェルハルトのこと好きみたいだし、仲直りできるならその方がいい。

「お気になさらずに、殿下。それよりもイレーヌ様とちゃんと仲直りしてくださいね?私、お優しいイレーヌ様のこと大好きです。ですから、イレーヌ様にはお好きな方と幸せになって欲しいんです」

「好きな・・・?イレーヌは僕のことを好いてくれているんだろうか」

「え、っと、イレーヌ様のお気持ちを私がお答えすることはできませんが、殿下はイレーヌ様のこと、どう思われているんですか?お好きならちゃんと言葉にしないと伝わりませんよ?」

 ヴェルハルトは私の言葉を、えらく真剣に聞き入っていた。

 あれ?私、オリバーに責められていたはずなんだけど、いつの間に恋の指南役やってるの?
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