転生モブは分岐点に立つ〜悪役令嬢かヒロインか、それが問題だ!〜

みおな

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モブ、断罪を見る。

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「わ、私、カレリアさんに噴水に突き落とされたんです!」

「噴水に?大丈夫だったのかい?」

「オリバーが助けてくれたので。エドワード、私、怖かった~。それに、イレーヌさんに教科書を破られたり、制服にインクをかけられたりしたんです」

「それはイレーヌ本人に?」

「はい。ヴェルハルトに近づくなって、睨まれましたぁ」

 ティアラは、エドワードに縋り付きながら、カレリアとイレーヌが行ったといういじめを告白しているけど・・・

 それって聞き覚えがあるんだけど。
駄目だ、あの子も脳筋なの?

「イレーヌ。彼女はこう言ってるけど、反論してくれるかい?」

「ええ、ヴェルハルト様。まずは、わたくしはレジスタ公爵家の娘ですわ。男爵家のご令嬢であるティアラ・プルメリア様に呼びで呼ばれることを注意させていただきますわ」

「そうやって身分を笠に来て、私のことをいじめるんですね!!」

「下の身分の者が、上の身分の者の許可なく話しかけるのはいけないことだとお教えしたはずですわ。貴女は何度言えばご理解いただけますの?」

「ヴェルハルト様ぁ、聞きました?イレーヌさんはこうやっていつも私をいじめるんですぅ」

 ティアラは、そう言いながらヴェルハルトたちに媚びてるけど・・・
 それ、貴族としては当たり前なことなんだけど。

 そりゃ、前世の感覚からいけば、なにそれ!って感じかもしれないけど。
 でも、学生時代の部活動とかでも上下関係ってあったと思う。

 それがこの世界では、身分制度ってだけだ。それに、乙女ゲームをしてたりラノベを読んでたなら、知識としてはあるはずなんだけど。

「まぁ、いいですわ。わたくしがしたとおっしゃられていること。教科書を破いたり、インクを制服にかけたりでしたわね。プルメリア様。貴女、それをアイル・ローラン様にされたと以前おっしゃられて、ラトビア様と一緒にローラン様を責められたことを忘れてますの?」

 そうなのだ。
それをやったのは私だと、オリバーと共に責めてきたのだ。

 多分・・・他に思いつかなかったんだろうなぁ。
 ラノベに書いてたイレーヌがしたいじめって、ソレだったし。

「え、あ、えと、それは・・・」

「その時に、ローラン様がご説明されたはずですわ。教科書も制服も購買で無償で交換されると。もちろん、交換されるからといって、そんなことをするのはいけないことですわ。それで、わたくしがそんなくだらないことをしたという証拠はありますのよね?」

「ティアラが嘘をつくわけがないだろう!」

「ラトビア様はそればかりですのね。それのどこが証拠だと?」

 冷たくイレーヌがオリバーを睨みつける。

「このっ!」

 例のごとく手を上げようとしたオリバーの手を、ヴェルハルトが掴み上げた。

こうやってお前の手を掴んだ。もう忘れたのか?オリバー」
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