ヒロイン転生〜ざまあお断り!私はモブとして幸せになりたいのです〜

みおな

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第2王子登場!ってか出てくんな!

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「へぇ。君がローズ嬢か。ふーん」

 いきなり現れて、人を名前呼びして、挙句にふーんと言い放った金髪・・・
 この国フォーチューン王国の第2王子様である。いいのか、こんな阿呆が第2王子って。
 確かに私と同じ12歳だけど。私には前世の記憶があるから比較するのは間違いなのかもしれないけど。

 でも、周囲を見てみようよ?アルクの顔が般若みたいになってるよ?
 公爵・・・お義父様もお母様も、ついでに言うなら公爵家の執事も侍女も、いつも笑顔のお顔にピキピキ青筋立ててるよ?
 そしてそれに対して、王子付きの護衛がものすごく申し訳なさそうに頭下げてるよ?

「レオンハルト・フォーチューン王子殿下。婚約者でもない義妹を名前で呼ぶのはおやめ下さい」

「アルク?」

「大体、何の御用ですか?前触れもなく訪れるなんて、何を考えておられるのです?王族なら何をしても許されるとでも?」

 うわぁ。アルクがめっちゃ怒ってる!でもって、お義父様、うんうんじゃないです!あれでも一応、王族だから!怒らせたらどうするの~。

「あ、アルク?」

「無礼を承知で、前もって言っておきますが、義妹を・・・ローズを王子妃候補にするつもりはありません。殿下におかれましては、義妹との過度な接触はお控え下さい」

「え?いや、でも・・・」

 アルクの言葉に、レオンハルト王子は目を丸くして、オタオタしている。
 えー?王子妃候補?レオンハルト王子ってまだ婚約してないの?
 確か、フォーチューン王国の公爵家のご令嬢と婚約してたよね?

「その件におきましては、私からも陛下にお話ししてあります。陛下からお聞きでは?」

 お義父様が冷ややかな声で、レオンハルト王子に尋ねている。うわー、お義父様、お部屋が氷点下になりそうです。物理的に。

 このフォーチューン王国には、魔術というものがある。まぁ、乙女ゲームの鉄板だしね。
 で、基本的に貴族のほとんどは魔力を持っていて、ジェラルド公爵家は水の魔力を持っている。

 つまり、凍るのよ。物理的に。現にお義父様とアルクの氷点下の威圧に、目の前の紅茶が凍りそうになっている。いや、気づいて!王子まで凍っちゃうよ?

「旦那様、アルク様、ローズお嬢様が凍ってしまわれます」

「ああっ!すまない、ローズ!」

 執事さんの声に、お義父様が正気に戻られた。侍女が急いで紅茶を入れ替えるために下げてくれる。
 あー、王子よかったね、凍らなくて。顔、青白いよ?帰った方が良くない?

「レオンハルト王子殿下?お顔のお色がよろしくないですわ。お帰りになられた方がよろしいと思われます」

 お母様が言ってることは優しいのに、とても冷たいお声で暗にさっさと帰れと言っている。

 ああ、ちなみにお母様は風の魔力持ちだ。元々、伯爵家のご令嬢だったそう。

 若気の至りで、私の父親と駆け落ちして、私が生まれたけど、伯爵家に連れ戻されたのだそうだ。私を連れて行けなかったのは、私の父親が手放さなかったらしい。

 普通なら、連れ戻されても修道院に行くとかになるんだけど、幼なじみの公爵に熱烈にアタックされたらしくて、前妻が亡くなってた公爵と再婚したんだって。

 まあ、別に生みの母親が不幸になったらいいとか思ってなかったし、普通に再婚出来てよかったと思ってる。
 その縁で、私、つまりヒロインは公爵家に引き取られるわけだしね。

 ちなみに、平民であった私だけど、魔力がある。ゲームのご都合主義的なものだと思う。

 あ。諸々考えてたら、気づかない間に第2王子が居なくなってる。帰ったんだ~。

「ローズ、大丈夫かい?」

「大丈夫です、アルク兄様」

 例の、ドアいきなり開け事件以来、アルクはとっても紳士的になった。
 私にもすごく優しい。アルク兄様と呼んでと懇願された時は、ちょっと引いたけど。

 ん~、でもレオンハルト王子ってまだ婚約してなかったのか。
 学園に通う頃には婚約してたから、もうそろそろなんだろうな。
 私は第2王子を攻略したりしないし、婚約者になったりしないよね?
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