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ただひとりの
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「アイテール様」
現れたその人に、思わず声をあげてしまいます。本来、精霊様たちが人の前に姿を現すことはありません。アイテール様やアテルナ様が私の前に現れて下さったのは、本当に珍しいことなのです。
『此奴が其方の想い人か』
『そうだよ~アルっていうの~』
アテルナ様まで!
アルフレッド様は、固まっています。それもそうでしょう。アテルナ様から加護の髪飾りを受け取ったとはいえ、お姿は見てないはずですから。
「その声は・・・月の精霊様ですか?」
『そっかぁ~アルと会うの初めてだった~そだよ~アテルナって呼んでね~』
まさか月の精霊様が幼女とは思いませんよね。わかります。私も初めてお目にかかった時は驚きました。
『ローズか花かという話だったな』
「ええ、そうですわ」
『厳密に言うならば、今の其方は花が進化したローズということになる』
「よく・・・わかりません」
花が進化?進化って何?元のローズはどうなったの?
『わかりにくいか?なら、1つずつ疑問に答えていこう。まず、元々のローズ・ジェラルドだが、消滅している』
消滅・・・
『元々、ローズは公爵家に引き取られる前に亡くなるはずだったのだ。だが我は、同じタイミングで花を死なせてしまった。その花の脳裏に一番強く残っていた記憶にローズの身体が適合したのだ』
『アイテールはね~どうしても花を死なせたくなかったんだよ~だって、アイテールはぁ~』
『アテルナ!それ以上言うとお仕置きだぞ』
『ひゃ~、言わないよ~』
そう言って、アテルナ様は消えてしまわれました。
アテルナ様が何を言おうとしたのかはわかりませんが、幼女をいじめてはいけませんわ。
口に出さなくても、アイテール様には筒抜けです。幼女ったってあいつは・・・などとおっしゃってますけど、実年齢がどうだろうと、見た目は幼女ですわ。
『まぁ、いい。話を戻そう。花をローズの体に入れた時、元々の魂はなかった。だから、花の精神がローズの体に宿っているということになるはずだった』
「そうではないのですか?」
『そうであって、そうでない』
アイテール様の言葉は、謎かけのようですわ。そうであって、そうでないとは?
花ではあって、花ではない?でも、私は花の記憶を持っていますわ。
『だが、薄れてきているだろう?』
アイテール様の言葉にハッとします。
そう。最初の頃はあんなに、乙女ゲームがどうだとこだわっていたのに、今の私はこの世界を乙女ゲームだとは思っていません。
自然と貴族としての言葉遣いで物を考え、行動しています。
神崎花として25年間生きてきた軌跡を、思い出せなくなってきているのです。
『花は、ローズ・ジェラルドとして生まれ変わっていったのだ。魂が身体に定着したといってもいい』
「だから、花でも元のローズでもないんですのね」
『そういうことだ。ローズの番も理解したか?』
「番・・・」
『別に獣人の相手のことを番と言うわけではない。魂が惹かれ合う、唯一無二の相手のことを番と呼ぶのだ。其方の番はローズだろう?』
アイテール様に言われ、アルフレッド様が深くうなづかれました。
番・・・魂が惹かれ合う、唯一無二の相手。私と、アルフレッド様が・・・
アイテール様の言葉は、私と、そしてアルフレッド様に深く染み込んでいきます。
こうして、私は全てをアルフレッド様に明かしたのでしたー
現れたその人に、思わず声をあげてしまいます。本来、精霊様たちが人の前に姿を現すことはありません。アイテール様やアテルナ様が私の前に現れて下さったのは、本当に珍しいことなのです。
『此奴が其方の想い人か』
『そうだよ~アルっていうの~』
アテルナ様まで!
アルフレッド様は、固まっています。それもそうでしょう。アテルナ様から加護の髪飾りを受け取ったとはいえ、お姿は見てないはずですから。
「その声は・・・月の精霊様ですか?」
『そっかぁ~アルと会うの初めてだった~そだよ~アテルナって呼んでね~』
まさか月の精霊様が幼女とは思いませんよね。わかります。私も初めてお目にかかった時は驚きました。
『ローズか花かという話だったな』
「ええ、そうですわ」
『厳密に言うならば、今の其方は花が進化したローズということになる』
「よく・・・わかりません」
花が進化?進化って何?元のローズはどうなったの?
『わかりにくいか?なら、1つずつ疑問に答えていこう。まず、元々のローズ・ジェラルドだが、消滅している』
消滅・・・
『元々、ローズは公爵家に引き取られる前に亡くなるはずだったのだ。だが我は、同じタイミングで花を死なせてしまった。その花の脳裏に一番強く残っていた記憶にローズの身体が適合したのだ』
『アイテールはね~どうしても花を死なせたくなかったんだよ~だって、アイテールはぁ~』
『アテルナ!それ以上言うとお仕置きだぞ』
『ひゃ~、言わないよ~』
そう言って、アテルナ様は消えてしまわれました。
アテルナ様が何を言おうとしたのかはわかりませんが、幼女をいじめてはいけませんわ。
口に出さなくても、アイテール様には筒抜けです。幼女ったってあいつは・・・などとおっしゃってますけど、実年齢がどうだろうと、見た目は幼女ですわ。
『まぁ、いい。話を戻そう。花をローズの体に入れた時、元々の魂はなかった。だから、花の精神がローズの体に宿っているということになるはずだった』
「そうではないのですか?」
『そうであって、そうでない』
アイテール様の言葉は、謎かけのようですわ。そうであって、そうでないとは?
花ではあって、花ではない?でも、私は花の記憶を持っていますわ。
『だが、薄れてきているだろう?』
アイテール様の言葉にハッとします。
そう。最初の頃はあんなに、乙女ゲームがどうだとこだわっていたのに、今の私はこの世界を乙女ゲームだとは思っていません。
自然と貴族としての言葉遣いで物を考え、行動しています。
神崎花として25年間生きてきた軌跡を、思い出せなくなってきているのです。
『花は、ローズ・ジェラルドとして生まれ変わっていったのだ。魂が身体に定着したといってもいい』
「だから、花でも元のローズでもないんですのね」
『そういうことだ。ローズの番も理解したか?』
「番・・・」
『別に獣人の相手のことを番と言うわけではない。魂が惹かれ合う、唯一無二の相手のことを番と呼ぶのだ。其方の番はローズだろう?』
アイテール様に言われ、アルフレッド様が深くうなづかれました。
番・・・魂が惹かれ合う、唯一無二の相手。私と、アルフレッド様が・・・
アイテール様の言葉は、私と、そしてアルフレッド様に深く染み込んでいきます。
こうして、私は全てをアルフレッド様に明かしたのでしたー
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