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エグさ満点

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 結論として・・・

 双子は満面の笑みで戻って来た。
王子たちに扮した衣装を血まみれにして。

 転移で戻って来るから、他の人の目には触れないとはいっても・・・
 血まみれの自分たちの姿に、王子二人は「ひっ!」と声をあげて真っ青になっている。

 ちなみに王子付きの護衛たちは、部屋の外にいる。

 最初は絶対にお側を離れないとか言ってたけど、リフト王子に言って外で待機させてもらった。

 ザギとアマリアは仕方ないとして、ターナとニーナの姿変えを見せたくなかったのだ。

 そもそも、魔法が使える私たち相手に護衛は意味をなさない。

「ターナ、ニーナ、ブレスレットを外して。ご苦労さま」

「みんな真っ青になってダッシュで逃げて行ったのです」

「楽しかったね、ターナちゃん」

「面白かったね、ニーナちゃん」

 ターナとニーナの姿に戻った双子に、洗浄クリーン魔法をかける。

 双子の様子は、覗き見の魔道具で見ていたので、首尾が上々だったことは分かっている。

 というか、ちょっとえげつなくて王子二人は真っ青になって座り込んでしまった。

 まぁ、あんなの戦場に出ないと見ることないし。

 しかも姿は自分たち。
気を失わなかったことを褒めたいくらいだ。

 私は・・・
アゼリア時代に戦場にも出てるから、耐えれたことは耐えれたけど、さすがにちょっとグロかった。

 そりゃ、相手は逃げるでしょうよ。

 捕虜にしようとした子供二人が、持ってた剣で対抗して来るから、脅そうと向けた剣に自ら向かって来て剣に貫かれるんだもの。

 しかも、どう見ても致命傷で血をダラダラ流しながら、ケタケタ笑うのよ。

 そんなのに向かって来られたら、軽くトラウマものでしょ。

 化け物!って叫んでたものね。
ターナに手を伸ばされた人なんか、腰を抜かしてたし。

 アレを楽しかったって。

「二人とも痛いところはない?」

「もう傷も塞がったのです」

「あの程度の怪我、慣れてるので平気なのです」

 双子は、その体質上どうしても囮とかの役目が来ることが多い。

 頭を潰されなきゃ死なないけど、痛みで動けなくならないように、訓練していると聞く。

「フラウにお菓子を準備してもらってるから、戻って休んで良いよ。ありがとう」

「お役に立てたのです。良かったね、ターナちゃん」

「楽しかったからまた呼んで欲しいね、ニーナちゃん」

 楽しそうな双子は、そのまま魔国へと転移して帰って行った。

 まぁ少々エグかったけど、これでオーギュスト王国がすぐに攻めて来ることはないと思う。

 少なくとも王子たちを捕虜にしようとはしないだろう。

 あとは、国王あたりを脅せば何とかなるかな。
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