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みおな

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51.見切りをつけられたの

「は?婚約・・・解消?ちょ、ちょっと待って下さい!どういうことですか!」

 ユリシスは南の商会の視察から戻り、その報告をした場で、予想もしていないことを父である国王陛下から言われた。

 婚約者であるティファ・アメトリン公爵令嬢との婚約の解消である。

 十一年も婚約関係で、来年の学園卒業を以て婚姻するはずだったのに。

 ユリシスにとっては寝耳に水な話で、目を丸くした。

「婚約の解消って、?」

「・・・そこで、いきなりどうしてと聞ける貴方だから、婚約解消になったのよ。貴方、学園では王族ではなくひとりの男として過ごしたいと言ったのですって?」

 母システィーナの冷たい声に、ユリシスは冷や汗をかきながら、それでも首を横に振った。

「それは、ではなかったのです。確かに王族としての垣根を越えて、多くの令息令嬢と仲良くできればとは思いましたが、別にティファを蔑ろにするつもりはなくて」

「蔑ろにするつもりはなくても、婚約者のことを軽んじているわよ。それに、それ以前に貴方、毒味も通さずに物を口にしているわよね?何度も周囲から注意され、婚約者からも注意されたのに、それを気にし過ぎだと聞き流したわよね?」

「え、あ、それは・・・。で、ですが、コンクパール嬢は好意で」

「好意だろうと悪意だろうと、相手のことを言っているのではないの。が問題だと言っているのよ」

 ユリシスは、そのことに関して両親から注意は受けていなかった。

 だから、侍従やティファから注意されても大したことないと思っていたのだ。

 それを言われても、と思う。

 それに、それとティファとの婚約解消は別問題ではないのか。

「そ、そのことに関しての罰は受けます。ですが、ティファとの婚約に関しては・・・」

「アメトリン公爵令嬢から、他のご令嬢とと親しくしているお前との婚約を継続したくないと申し出があった。アメトリン公爵からも、お前との婚約を継続するのなら、オブシディアン王国から出て行くとまで言われたぞ。お前とアメトリン公爵家を天秤にかけて、我々はアメトリン公爵家を取った」

「そ、そんな。ティファだって、かまわないと・・・」

「かまわないではないでしょう?了解したと言っただけでしょ。それはね、貴方の行動を許すと言ったわけではないの。勝手にすれば良いと、自分は関与しないという意味なのよ。貴方はね、見切りをつけられたの」

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