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悪役令嬢の攻略者
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オレンジ色の髪に、エメラルドグリーンの瞳。
魔力有りと認定された女子生徒のことを、私は見たことがなかった。
「どなたですの?」
「アイリス様はご存知なかったのですね。先週、隣のクラスに編入されてきた方ですわ。平民だった方で、男爵家に引き取られたそうですのよ。確か、マリエ・ホービン様」
リリーナ様が教えてくれる。
へぇ。ホービン男爵の庶子ということかしら。
何気なく彼女の方を見ると、目が合った。彼女は、ジッと私を見ている。
何か不気味なものを感じて、思わず後ずさってしまう。
「アイリス様?」
「き、教室に戻りませんか?」
私は、逃げるように講堂を後にしたー
それから、私はマリエ様から必死に逃げていた。
毎日、毎日、休み時間毎に私のもとへやってくるのだ。
マリエ様は魔力有りと認定され、私たちのいる特別クラスへと編入された。
私たちがいるのは、高位貴族や領地を継ぐ嫡子が集まるクラスで、魔力持ちでなくても、魔力の流れや制御などの座学の授業がある。
また、魔法具を使っての実技もあるのは、高位貴族として、何らかの有事に対処出来るようにするためだと言われている。
彼女は、そんな中で唯一の魔力保有者である。魔力持ちなのを秘密にしている私としては、近づきたくない存在だ。
そして、それだけが理由ではなくー
私がマリエ様を避ける1番の理由は、彼女の言動にあった。
とにかく、言動がおかしいのである。
ナルシス王子やマイルズ様たちが廃嫡されたと聞くと、「なんで?バグなの?」と訳の分からないことを言い、挙句に「悪役令嬢のアイリスと侯爵家令嬢が仲良くしてるなんておかしい」と言う。
悪役令嬢って、何?どうして私がリリーナ様とセリア様と仲良くちゃいけないの?
この気持ち悪さは、まるでナナミ様を彷彿させる。
何かを思い込んで、それを押し付けてくる、そんな気持ちの悪さ。
そんな思いをマリエ様は抱かせる。だから、逃げるしかなかった。
魔力有りと認定された女子生徒のことを、私は見たことがなかった。
「どなたですの?」
「アイリス様はご存知なかったのですね。先週、隣のクラスに編入されてきた方ですわ。平民だった方で、男爵家に引き取られたそうですのよ。確か、マリエ・ホービン様」
リリーナ様が教えてくれる。
へぇ。ホービン男爵の庶子ということかしら。
何気なく彼女の方を見ると、目が合った。彼女は、ジッと私を見ている。
何か不気味なものを感じて、思わず後ずさってしまう。
「アイリス様?」
「き、教室に戻りませんか?」
私は、逃げるように講堂を後にしたー
それから、私はマリエ様から必死に逃げていた。
毎日、毎日、休み時間毎に私のもとへやってくるのだ。
マリエ様は魔力有りと認定され、私たちのいる特別クラスへと編入された。
私たちがいるのは、高位貴族や領地を継ぐ嫡子が集まるクラスで、魔力持ちでなくても、魔力の流れや制御などの座学の授業がある。
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そして、それだけが理由ではなくー
私がマリエ様を避ける1番の理由は、彼女の言動にあった。
とにかく、言動がおかしいのである。
ナルシス王子やマイルズ様たちが廃嫡されたと聞くと、「なんで?バグなの?」と訳の分からないことを言い、挙句に「悪役令嬢のアイリスと侯爵家令嬢が仲良くしてるなんておかしい」と言う。
悪役令嬢って、何?どうして私がリリーナ様とセリア様と仲良くちゃいけないの?
この気持ち悪さは、まるでナナミ様を彷彿させる。
何かを思い込んで、それを押し付けてくる、そんな気持ちの悪さ。
そんな思いをマリエ様は抱かせる。だから、逃げるしかなかった。
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