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四度目の人生
失敗
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目覚めて見えた世界が、真っ白だったのを見て、自分が失敗したことを理解した。
シャロンとの約束を破ったから・・・
私はあの幸せな世界を失ったのね。
「あのあと・・・どうなったのですか?」
アズリル殿下とキャス様の助けを求める声に、私は扉を開けてしまった。
その後の記憶がない。
『レティーナを殺したのは、王妃の父親だ』
正妃様の父親?
私、面識ないわよ?どうしてそんな人に・・・
『あの男が、あの女を妃にすると宣言した。そこまではレティーナの予定通りだったな?』
「ええ」
『結果として、国王も王妃も、周囲の貴族もそれを認めた。王太子の座から降りるという条件で』
そこまでは予想通りだわ。
お父様や側妃様たちが根回ししていたはずだもの。
『だが、唯一反対をしたのが王妃の父親だ。王妃がいくら宥めても聞き入れなかった』
「正妃様と陛下はお許しになったのね?」
『最初は驚いていたが、許すしかないだろう?自分も同じことをしたのだから。国王が座を退かずに済んだのは、代わりがいなかったからに過ぎない。あの国王たちはそれを理解し、口にしていた』
そうね。陛下も側妃様ではなく正妃様を選ばれたのだものね。
息子が自分と同じ選択をしたからと言って、責めることはできないわ。
「アズリル殿下も王太子を下りることに何も?」
『ああ。別に王族でなくなっても、あの女といられるなら構わないとな』
本当に、真実の愛だったのね。
でも、最初はとんだお馬鹿さんだと思ったけど、キャス様は素敵な女性だったわ。
アズリル殿下に見る目があったということね。
「それで何故、私は死んでしまったの?」
『王妃の父親が、あの女を殺そうとした。ある程度の情報は掴んでいたのだろう。騎士の味方をつけて、その剣で斬り付けようとした』
「!」
『あの男が庇い、逃げ出した先がレティーナのところだ。そして、扉を開けたレティーナは、今まさに斬られようとしていたあの女を庇った。なぁ、どうしてだ?どうしてあの女を庇った?』
キャス様を庇った理由?
そんなの、決まってる。
「私がレティーナだから。レティーナなら、大切な人のためならその身を投げ打つはずだから」
『大切?あの女を?』
「たった一週間しかともにいなかったけれど、同じ屋敷に住み、過ごしたのです。殺されたことは・・・あの幸せな世界を失ったことは残念ですけど、庇ったことを後悔はしません」
『・・・そうか』
あのまま知らないふりをして生き延びても、きっと後悔するもの。
「それで、キャス様たちは?」
『すぐに国王や騎士が追い付き、助かった』
「・・・良かった」
お父様やお母様、シャロンたちを悲しませてしまっただろうけど、守れたのなら良かったわ。
『レティーナ。その優しさはお前の美徳だ。それを失ったら、お前らしくないのかもしれない。だが、どうか次こそは幸せに』
シャロンとの約束を破ったから・・・
私はあの幸せな世界を失ったのね。
「あのあと・・・どうなったのですか?」
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その後の記憶がない。
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私、面識ないわよ?どうしてそんな人に・・・
『あの男が、あの女を妃にすると宣言した。そこまではレティーナの予定通りだったな?』
「ええ」
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『だが、唯一反対をしたのが王妃の父親だ。王妃がいくら宥めても聞き入れなかった』
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『最初は驚いていたが、許すしかないだろう?自分も同じことをしたのだから。国王が座を退かずに済んだのは、代わりがいなかったからに過ぎない。あの国王たちはそれを理解し、口にしていた』
そうね。陛下も側妃様ではなく正妃様を選ばれたのだものね。
息子が自分と同じ選択をしたからと言って、責めることはできないわ。
「アズリル殿下も王太子を下りることに何も?」
『ああ。別に王族でなくなっても、あの女といられるなら構わないとな』
本当に、真実の愛だったのね。
でも、最初はとんだお馬鹿さんだと思ったけど、キャス様は素敵な女性だったわ。
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「それで何故、私は死んでしまったの?」
『王妃の父親が、あの女を殺そうとした。ある程度の情報は掴んでいたのだろう。騎士の味方をつけて、その剣で斬り付けようとした』
「!」
『あの男が庇い、逃げ出した先がレティーナのところだ。そして、扉を開けたレティーナは、今まさに斬られようとしていたあの女を庇った。なぁ、どうしてだ?どうしてあの女を庇った?』
キャス様を庇った理由?
そんなの、決まってる。
「私がレティーナだから。レティーナなら、大切な人のためならその身を投げ打つはずだから」
『大切?あの女を?』
「たった一週間しかともにいなかったけれど、同じ屋敷に住み、過ごしたのです。殺されたことは・・・あの幸せな世界を失ったことは残念ですけど、庇ったことを後悔はしません」
『・・・そうか』
あのまま知らないふりをして生き延びても、きっと後悔するもの。
「それで、キャス様たちは?」
『すぐに国王や騎士が追い付き、助かった』
「・・・良かった」
お父様やお母様、シャロンたちを悲しませてしまっただろうけど、守れたのなら良かったわ。
『レティーナ。その優しさはお前の美徳だ。それを失ったら、お前らしくないのかもしれない。だが、どうか次こそは幸せに』
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