虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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やり直しの人生

疑問

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「な、んで、こんなところに・・・」

 ラウルお兄様が、目を見開いて固まっている。

 え?でも、お母様に許可は取ったのだけど?
 もしかして、お隣に立つ方に会わせたくなかったのかしら?

 でも、会ってしまったのだから、ご挨拶はしたほうが良いわよね?
 お父様たちがお相手していた方だから、私より位は上の方のはずだもの。

 でも、どこかで見た顔なのよね。
少年から青年に変わりかけた、シャープな輪郭。
 切れ長のアメジストの瞳に、薄い唇。スッとした鼻筋。

 そこいらのアイドルや俳優が裸足で逃げ出しそうなほどの美形。

 一度見たら忘れないと思うんだけど、どこで見たのかしら?

「はじめまして。レティーナ・ファンブルクと申します」

 カーテシーをすると、その人は驚いたように目を見開いた。

 何に驚いているのかしら?
もしかして、カーテシー?

 私には侯爵夫人としての経験も、王太子殿下の婚約者であった公爵令嬢としての経験もあるから、綺麗なカーテシーが出来ることは密かな自慢なのよね。

「レティーナ王女。お会いできて光栄だ。俺は、サウスクラウド王国国王、アルフレッド・サウスクラウドだ」

 サウスクラウド王国国王陛下?

 サウスクラウド王国は、ファンブルク王国から遥か東に位置する大国で、我が国とはほとんど国交がない。

 その国王陛下が何故ここに?
いえ。それよりも、私にはその顔と名前に覚えがあった。

 前々回。
アズリル殿下の婚約者だった公爵令嬢の時に、王太子妃教育でその名を聞いたことがあった。

 アルフレッド王太子殿下の絵姿も見たことがあったので、記憶にあったのだ。

 記憶の中の彼は、王太子殿下だった。
ということは、彼の父親である前国王陛下は崩御された?

 確か、あの国は王弟殿下もいらしたと思うけど、まだ年の若い殿下が即位されたということは、相当優秀な方なのだろう。

「ラウル殿下。少し姫君と話をさせてもらいたいのだが」

「え、あ、陛下、ですが・・・」

「姫君、かまわないだろうか?」

「え?あ、はい」

 ラウルお兄様が困ったような顔をしているけど、さすがに大国の国王陛下の願いとなると断れないみたいだ。

 国王陛下がおいくつなのかは知らないが、年の離れた私と何の話があるのだろう?

 確か彼には、弟妹はいなかったはずだから、弟妹の友達になって欲しいとかではないだろうし。

 お兄様は何かを諦めたように、陛下と私を居住区の庭園にある東屋へと導いた。

 あら?
そういえばどうしてお兄様は、居住区に国王陛下をお連れしているのかしら?

 
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