虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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やり直しの人生

会いに行ってみたい

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「ありがとうございます、アルフレッド陛下。ですが、陛下の手を煩わせる必要はありませんので」

 お兄様が頭を下げてお礼を言っている。
確かに、他国の王族の手を煩わせる必要はないのかもしれないけど・・・

 私は、一応侯爵夫人の知識も、王太子の婚約者であった公爵令嬢の知識もあるから、お兄様の言っていることが『王族として正しい』ことだと分かる。

 分かるけど・・・

「お兄様!陛下にお力を貸していただきましょう?私、クレスト公爵令嬢様にお会いしたいです」

 いくら王族といえど、まだ学園に通う年齢でない私が、特別な用もなく学園内に入ることはできない。

 でも、他国の王族を案内するということなら?

 王族としてはアウトだけど、ここは子供の我儘という感じで押し通そう。

 もし彼女が、噂の通りに愚かな人ならお兄様の婚約者には相応しくないのだけど、そのあたりはお兄様にマルっとお任せするとして、乙女ゲームのテンプレ的な場合とするならば、そのヒロインや悪役令嬢、転生者の可能性が高いのだ。

 私が何度も殺されることになる原因、それが他にいる転生者の存在だったとしたら?

 四回目のエリスさんが自分のことをだと言っていた。
 あの時は、エリスさんや殿下の登場で聞き留めていなかったけど、確かに彼女はヒロインだと言った。

 この世界に、ヒロインという単語は存在しない。

 つまりは、エリスさんは転移者か転生者のどちらかということだ。

 エリスさんは、決して相容れる存在ではなかったけれど、転移者や転生者の可能性のある存在が出て来たのは、四回目が初めてだった。

 そして、今回。
お兄様の婚約者か、その座を脅かそうとしている男爵令嬢のどちらか、もしくは両方が異世界人の可能性がある。

 転生者や転移者は、私の幸せの障害になる可能性が高い。

 エリスさんのように直接手を出してくるかは分からないけど、お兄様との接点がある時点で、楽観視できない。

 私は、今の家族のことが大好きだ。
公爵令嬢の時もそうだったけど、本当に愛されて大切にされていると思う。

 過去に誘拐されたことで、少々過保護すぎると思うけど、それでも彼らの家族であることは嬉しい。

 まだ十歳の私には、自分で自分の身を守る能力はない。

 でもだからこそ、私が今度こそ生き残るためにも、安全を確保しつつ、あらゆる情報を掴んでいく必要がある。

 私が、王族の居住区から出なければならなくなる時、つまり学園に入学するまでに、多くの情報を得たい。

 
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