虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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やり直しの人生

退場

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「そんな・・・だって・・・」

 私の言っていることが理解できないのか、いえ、これは理解というより納得できないのね。

 私だって転生して、お飾りの侯爵夫人だと知った時、どうしてって思ったわ。

 家族に虐げられる伯爵令嬢に生まれ変わった時だって、納得いかなかったわ。

 しかも、毎回殺されるのよ。

 それでも私は自分にできる最善を、その時その時に尽くしてきたつもり。

 白い結婚を目指したことも、交換条件を出すことで生きる道を模索したことも、婚約者が真実の愛の相手と結ばれるように手を尽くしたことも、私の選んだ最善だったわ。

 ダウニー様が乙女ゲームに似ているこの世界に、乙女ゲームの中のヒロインに似て転生したことで勘違いしてしまったことは、多少仕方ないのかな、と思う。

 でも、魅了魔法を意図して使った時点で、仕方ない領域は超えてしまったの。

 大体、ヒロインが魅了魔法を使うなんて、乙女ゲームとしてあり得ないと気付かなかったの?

 それ、確実にざまあされるラノベ系ヒロインもどきでしょ。

「自分の手に届く幸せを、模索すれば良かったのよ。物語にとらわれず、アンジュ・ダウニーとして生きればよかったのに」

「・・・」

 これ以上は言っても無駄ね。
高位貴族の子息を魅了魔法で誑かし、自国の王族どころか、大国の国王陛下にまで手を出そうとしたのだもの。

 アルフレッド陛下はお許しくださったから、処刑はされないだろうけど、良くて修道院行きかしら。

 チラリとお母様たちを見ると、頷かれた。

「では、アンジュ・ダウニー。サウスクラウド国王陛下への不敬、我が国の高位貴族の子息への魅了魔法の使用の罪で、東の修道院行きとする。この首輪を付けよ」

 お父様が騎士に首輪を渡している。
あら?あれ何かしら。

「あれは魔法が発動出来ないようにする首輪だ。あの首輪を外すには、俺クラスの魔力持ちが暗証を打ち込まなければ外れないようになっている」

「そうなんですね。修道院は女性しかいませんが、あの首輪があれば安心ですわね」

 不思議そうにしていたのが伝わったのか、アルフレッド陛下が教えてくれる。

 ダウニー様がこれから送られる東の修道院は、規律のとても厳しいところだ。

 普段は女性しかおらず、外部の人間と接することができるのは、院長と副院長だけ。
 敷地外に出ることも許されず、確か出れないように枷をつけられると聞いたわ。

 作業や掃除が出来るようにある程度の長さはあるけど、両足に鍵付きの枷が付くの。
 チェーンの長さのある手錠みたいなものね。

 我が国には魔法はないけど、そういう技術は進んでいるのよね。
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