虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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新たな舞台へ

受け入れられるとは思っていなかったけど

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「ふぅ」

 いけないと思いつつも、ため息が出てしまう。

 ファンブルク王国からついて来てくれた侍女のセレナが、心配そうな視線を向けてくる。

 年頃のセレナを連れてくるのは気が進まなかったけど、さすがに知らない地で、ひとりきりというのは不安もあって、セレナ本人も付いて行くと強く言ってくれたので、好意に甘える形になった。

 セレナを心配させては、駄目。
ちゃんと理解していたでしょう?と自分に言い聞かせる。

 やっと十一歳になったばかりの、魔法も使えない他国の王女。

 見た目は綺麗な、ただの子供は遠く離れた国交もしていない国からやって来た。

 国王陛下の正妃、王妃にするには余りにも何もかもが足りない。

 そう言われることは覚悟していた。
仮にもアルフレッド国王陛下が選んで、望んで連れ帰ったのだから、直接は言っては来ないけど、陰では言われるだろうと。

 だけど、私の世話をしてくれる、王家の使用人たちにまでそんな目で見られるなんて。

 もちろん、王家に仕える彼ら彼女らは、表面上はとても私によくしてくれる。

 でも、たまたま・・・本当に偶然なのだけど、聞いてしまったの。

 彼女たちが「アルフレッド陛下は、すぐにお世継ぎを産める方を娶るべきだ」って話してるのを。

 私が婚姻できるのは五年後だから、後継を授かれるのは少なくとも六年はかかる。

 アルフレッド陛下はご兄弟もなく、ご両親も亡くなられている。

 かつての王弟との争いは終わりを迎えたが、アルフレッド陛下の周囲が全て味方というわけではないのだと思う。

 だから、アルフレッド陛下をお慕いする使用人たちが、彼の立場が危うくなる『原因』を疎ましく思うのは仕方がない。

 表面上は何事もないように察してくれているのだから、良しとしなければ。

 そう思うのに、ファンブルク王国の家族や使用人たちに大切にされていたせいか、好かれていない、望まれていないことに、傷ついてしまう。

 これでサウスクラウド王国の学園に通うようになったら・・・

 王妃には、この国のご令嬢ご夫人方をまとめるという役目がある。

 つまりは、この国のご令嬢やご夫人方を知っておく必要がある。

 そのために、学園に通い友人を作り、お茶会を開いて、女性としての情報網を作る準備をしなければならないのだ。

 私を厭う人たちばかりではないと思う。
だけど、好意的に迎えられたわけではないとも理解る。

 アルフレッド陛下は、お忙しい。
王妃がいない分、その全てをひとりでなさらなければならないからだ。

 歳の差を埋めることはできない。
私は、私に出来ることをやっていくしかないのだけれど・・・


 
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