虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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最終章

立ち聞き

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「改めてお詫びいたします。王女殿下、我が家の者がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」

 深々と頭を下げて謝罪するフロランス様に、座るようにと促す。

 学園から王宮に場所を移し、私は再びフロランス様と向き合っていた。

 ちなみにあの後、チェリー様は学園の警備の者に引きずられてピスタス侯爵家へと送り返された。

 王家からの抗議文を付けて。

 そして、ピスタス侯爵家の代表として謝罪に訪れたのがフロランス様だった。

 は?
もしかしてピスタス侯爵は、私を馬鹿にしているのかしら?

 正当な抗議文として、一国の王女が送ったのに、当主でなくご令嬢を遣わせるって、どういうことなの?

 学園での出来事と甘く見ているの?

 ピスタス侯爵だって、後妻の元男爵夫人だって、学園を卒業しているのでしょう?

 とりあえず、フロランス様を応接室へと招いた。

 そこで、謝罪をされた。

 フロランス様を連れて謁見の間を下がる時に、お父様とお母様の「潰すか」「本気で代替わりさせるわよ」とかいう、なんだか黒い会話が聞こえた気がするけど、まぁ気にしないでおくことにした。

 私は決して、聖人君子ではない。
むしろ、過去に四回も人の悪意に触れた分だけ、少々腹黒いところもあると思う。

 だから抗議文を、本人ではなく侯爵家に送ったのに。

「ピスタス侯爵は、何とおっしゃったのかしら?」

「・・・父は、その・・・」

「かまわないわ。不敬だなんて言わないから」

 多分。多分だけど、不敬だと言われるようなことを言ったのでしょう?

 そうでなければ、フロランス様が言い淀むわけがないもの。

「・・・我儘姫の癇癪になど付き合ってられん、と。可愛いチェリーに嫉妬して貶めようなどふざけている、と。だから、お前が行って、陛下たちにそう進言して来いと・・・・・・申し訳ございません」

「あらあら、まぁまぁ。ピスタス侯爵の頭は、お飾りでしたのね」

「え、リリアナお義姉様?」

 突然、扉が開くと、扇で口元を隠したリリアナお義姉様と、ものすごくムッとした顔のラウルお兄様が入室して来る。

「お義姉様、お兄様、どうしてこちらに?」

「きっとレティーナは、よほどのことがない限り自分で解決しようとするだろうから、と母上が」

「ですから私たちに、こっそりと真実を聞いて来るように、と」

「・・・お見通しですか」

 だって、私を溺愛するお父様やお母様、ラウルお兄様、そしてリリアナお義姉様に知られると、確実に話が大きくなると思ったのよ。




 
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