虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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最終章

平穏と幸せと、また?

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 それからは、平穏といってもいいくらいの日々が続いた。

 案の定、お父様とラウル兄様は反対したけど、前もってお母様とリリアナお義姉様にお話しておいたのが正解だったわ。

 王籍から抜けるということは、家族として接することが出来なくなるということ。

 そのことは、やっぱり寂しいわ。
王籍から抜けて、しかも平民になるのだもの。

 もう、会話することも出来ない可能性が高い。

 お父様やラウル兄様は、侯爵家を設立すれば良いって言うの。

 ピスタス侯爵家を取り潰したから、ひとつ空いてるって。

 確かにフロランス様がピスタス侯爵家を継がないとおっしゃったから、我が国からひとつ侯爵家がなくなったけど。

 そのフロランス様は、ロイド様と婚約を前提にお付き合いを始めたらしいの。

 ロイド様はまだ、儚くなられた婚約者様のことを忘れられないみたいだけど、フロランス様と一緒にいたいと思ったのですって。

 リリアナお義姉様とクレスト公爵様に、お礼を言われてしまったわ。

 早く忘れろとも言えなくて、困っていたみたい。

 フロランス様が嫁がれるまでは、お兄様の新しい側近の実家である侯爵家が後見をしてくれることになった。

 王家が後見をしてもよかったんだけど、ロイド様に嫁がれる時に、お義姉様が嫁いでいることもあるから王家でない方が良いってお母様がおっしゃったの。

 お兄様の側近候補はダウニー様のことがあって、入れ替えとなった。

 卒業間近に入れ替えで大変だったけど、当然のことながら、側近候補は他にもいたの。

 その新しい候補から側近となった侯爵家のご実家が、ご子息しかいらっしゃらないから、是非ともフロランス様の後見になりたいとおっしゃって下さったの。

 ロイド様もフロランス様も、どちらもまだ恋愛感情はないらしいけど、フロランス様が卒業されるまではまだ時間があるもの。

 ゆっくり距離を縮められたら良いわ。

 学園生活は、本当に平穏だった。
みんな、チェリー様の愚行を見ていて、その結末も知っているから、私やフロランス様、イヴァン様に近付いてくる人はいなかった。

 このまま、何事もなく日々が過ぎていって、学園卒業後にイヴァン様と国を出て色んな国を旅する。

 そう思っていた。

 学園最終学年の春・・・

 ひとりのご令嬢が転入してくるまでは。

 ピンク色の髪にピンク色の瞳。
ダウニー様を思い出した。

 絶対、転生者よね?
だって王女の私が足を出して転ばせた、と泣き出すんだもの。

 また魅了魔法とか使うのかしら?
もういい加減、うんざりなのだけど。

 

 

 
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