推ししか勝たん!〜悪役令嬢?なにそれ、美味しいの?〜

みおな

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悪役令嬢、物申す

「王太子殿下、ちょっと二人と話したいのですが」

「駄目だよ、シア。には言葉は通じないから」

 私がダミアンに頼むと、何故かカイルにダメ出しされた。

 まぁ、確かに言葉は通じなさそうだけど。

「もう二度とお会いすることもないでしょうから、お伝えしておきたいことがありますの。私の自己満足ですから、通じなくてもかまいませんわ」

「ここで話すなら」

「ふふっ。ありがとうございます、カイル様。王太子殿下もかまわないでしょうか?」

「ああ。だが危険だから、近付き過ぎないでくれ」

 カイルにお礼を言って、ダミアンの指示通りに拘束された二人から適度な距離を取って立ち止まる。

「さて、廃籍されてますからお名前で呼ばせていただきますわね。まずはメイソン様。女子供に手をあげるような殿方は嫌悪されますわよ。それに、口のきき方には注意された方がいいと思いますわ」

 ご近所さんに嫌われたら、メイソンの首が締まっていくだけだと思うわ。

「あ、そうそう。婚約者・・・元婚約者のプライウッド伯爵令嬢のことはご心配なく。プライウッド様をちゃんとお支えしてくださる婚約者をご紹介しますから」

「そう簡単に見つかるものかっ!」

「あら?メイソン様とシシリー様が婚約したのは、ワイアット侯爵家からの申し入れで、ワイアット侯爵様の人柄で成った婚約ですわよ?」

「は?」

 あら、知らなかったのね。
ワイアット侯爵家を息子のために、侯爵様が取り付けた婚約だったのに。

 前もって言っておけば、メイソンも馬鹿な態度を取らな・・・

 うん。無理ね。メイソンは基本的に自分評価の高い馬鹿だもの。

 ま、良いわ。言いたいことは言ったから。

 さて次は。

『エイミ、あなたって転生者よね?この世界が乙女ゲームの世界だとでも思ってるの?でも、ヒロインはちゃんといるのよ?なのに、ヒロイン気取りで。別に誰を好きになろうとかまわないけど、婚約者のいる相手は駄目だってことくらいわかるわよね?』

 私がでそう言うと、エイミは驚いた表情で口をパクパクとさせた。

 まぁ!面白い顔。
気付いても良さそうなものなのに。

 ダミアン以外と婚約してる時点で、アナスタシアが転生者だって理解りそうなものでしょ。

『あ、あなたっ!転生者なのっ!』

『あ、ちなみにそんなことをここの言葉で言わない方が良いわよ?頭がおかしいと思われて、病院行きになるから。せっかく、平民にはなるけど重い罪にはならなかったんだから、これからはちゃんと真っ当に生きた方がいいわよ』
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