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第六章 幸せな花嫁
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その日の朝、カナはいつもよりも早くに目が覚めた。
昨夜から緊張していたせいか眠りが浅かったのかもしれないし、この日を楽しみに待ち侘びて胸がそわそわしていたせいかもしれない。
兎にも角にも、今日という日が特別な日であると言う事が関係しているのは間違いない。
隣へ視線を向ければ、まだ眠っているアズベルトの姿があった。カナは身体の向きを変えると、彼の頬に落ちかかった髪をそっと耳の後ろへと流す。そんなごく普通の些細な事でさえ幸せなのだと、今なら以前よりもよく理解している。
こんな風に寝顔を見られるのも、彼に触れる事が出来るのも、彼の琥珀色の瞳に姿を映す事が出来るのも。
「私だけ……」
無意識に呟いていた事に気が付き、自分で自分に驚いた。
アズベルトやナタリーから、「カナは欲が無い」と言われるが、そんな事は決してない。目の前で穏やかな寝息を立てている愛しい人を、独り占めしたくてたまらないのだから。
ビエント辺境伯令嬢のような綺麗で華やかな女性なんか目に入らなければいい。
彼の目に映るものが自分だけになってしまえばいい。そんな風に思ってしまう程には独占欲は強かった。
起こしてしまうだろうかと思いながら、こちらに身体を向けて眠る彼の頬にそっと触れる。親指で薄く形の良い唇をなぞった。
疲れているだろうから起こすのは申し訳ないと思いながらも、その反面綺麗な琥珀色に自分だけを映して、この形の良い唇で触れて欲しいとも思う。
自分からするには、まだ勇気が無い。恥ずかしい気持ちも強かった。アズベルトにそれを伝えれば、また意地悪されてしまいそうだ。
そんな事を思いながら、ギリギリまで寝かせてあげようと、頬に触れた手を引こうとした時だ。
逞しい腕に腰を抱き寄せられると、あっという間に胸の中に閉じ込められてしまった。
「ひゃぁ!」
可愛さの欠片もない声が口をついて飛び出し、跳ね上がった心臓がバクバクと暴れ出す。
いつまでも埋もれていたい衝動に抗いながら胸の中から顔を上げると、眠そうに瞳をうっすらと開くアズベルトを間近で見上げた。
「びっくりした……アズ、いつから起きてたの?」
「今起きた。…おはよ」
長い睫毛が何度か瞬き、本当に眠そうな姿に思わず笑みが零れる。
「ふふっ……おはよう」
「何考えてた?」
「え? 何でも……」
尻すぼみの答えに、今度はアズベルトがクスクスと笑う。
「カナ、嘘つけないだろう?」
「う……」
確かに昔から何でも顔に出てしまう方だった。彼の前で更に顕著に表れてしまうのは、彼がカナを良く見ているからなのだろう。
「教えて?」
「……そんな、ただ……幸せだなって……」
「うん」
「アズが……ここにいてくれて」
「ん……」
「私、だけの……アズでいて……」
彼に向かって伸ばそうとした手は途中で捕まり、ベッドへと縫い付けられてしまった。カナを見下ろす位置に身体を移動した彼が、すぐ真上から熱を孕んだ眼差しを向けてくる。望んだ通り琥珀色の美しい瞳には、カナの姿だけが映っている。
「この身体も、心も……全部カナだけのものだ」
鼻先が触れた時には、唇が重なっていた。彼の体重も、夜着越しの体温も、全身で感じる。
縫い止められた手をぎゅっと握り返しながら、このままくっついてしまえば良いのにと思う。
二度と離れてしまわないように、くっついて溶けて混ざり合ってしまえばいいのに。
もう一方の手を彼のうなじに回して、しがみつくように求めた。それに応えるように、彼の腕がカナの身体へと絡んでいく。
彼も同じ想いでいてくれるなら、こんなに幸せな事はないと思う。彼の仕草が、眼差しが、言動が、それらを正しく伝えてくれる。
胸の奥で後から後から湧き起こって止まないこの想いが、ちゃんと全部伝わって欲しいと思いながら、カナはアズベルトに回した腕にきゅっと力を込めたのだった。
部屋の中央で真っ白なウェディングドレスに身を包んだカナが、背もたれの無い椅子に腰掛け、時間がくるのを待っていた。
少し離れた場所には姿見が置かれ、もう何度自分の姿をチェックしたか分からない。
ビスチェタイプのドレスから覗く左肩も、ネックレスと同じ宝石があしらわれたブレスレットしか付けていない右手首にも、痣は全く見られなかった。改めてゲネシスには感謝の気持ちが湧いてくる。
やがて控えめなノックの音が聞こえ、こちらもドレス姿のナタリーが入ってくる。
彼女の瞳と同じアメジスト色のすっきりとしたフォルムのドレスが、いつものメイドではなく『ナタリー嬢』へと姿を変えている。
手首までの手袋をしているナタリーの腕は、怪我をしていたなどとは微塵も感じさせない程綺麗だ。
式の主役となるカナの補佐をする役目の為、今日はナタリーも着飾って一緒に式に参加する事になっている。
「キレイよ……カナ」
そう言って目線の高さに合わせて膝を折る友人の瞳は、いつもよりも穏やかに緩み、少しばかり潤んで見える。
ここ三ヶ月程で色々あった事を思うと、気を抜こうものならカナの涙腺が崩壊してしまいそうだ。アラサーの涙腺など、一度壊れてしまえば取り返しがつかないと言うのに。
「ナタリーだって、とってもキレイよ。……お嫁に行かないなんて、勿体無いわ」
「……行く事にしたわ」
「え……」
「……お嫁に、行く事にしたの……」
「……うそ、……それって……」
ナタリーは頬を可愛らしくピンクに染め、俯きがちに小さく頷く。
途端にカナの瞳から大粒の涙が零れ落ちてしまった。せっかく息を止めて、効いているのかいないのか分からない些細な抵抗をしていたと言うのに。
それを見たナタリーが、慌ててハンカチを取り出すと、カナの目元に当ててくれた。
「カナ! 我慢して!! メイクが落ちちゃうわ」
「ごめっ、無理!! 何で今言うの!? こんな格好じゃ抱き締められないわ」
どうしよう……本当に嬉しい……
「良かったね、ナタリー……本当に、良かった……」
「もう……泣かないでよ……」
嬉しそうに頬を緩めるナタリーの瞳にも涙が光っている。
そんなもの見てしまったら、やっぱり次から次から溢れてきて止まらなかった。
再びノックが聞こえると、今度は真っ白なタキシードを完璧に着こなしたアズベルトが数人の執事と入って来る。
「ど、どうしたんだ二人とも!!」
部屋の中央で寄り添いながら二人で目元を抑えていれば、それは驚きもするでしょう。
心配そうに駆け寄ってくるアズベルトを見て、二人で泣きながら顔を見合わせクスクスと笑った。
屋根のないオープンタイプの馬車に揺られて、フォーミリオの街にある教会へと移動する。
バルーシュと呼ばれるエレガントなその馬車は、特注なのか二人掛けではあるもののゆったりと座れる広さがあり、やはりと言って良いのか流石と言えば良いのか、豪奢な造りの優雅なものだ。馬車を引く馬は四頭、体毛は全て真っ白で体躯も毛並みも美しい。
木陰になっている林道をゆっくりと走り、辿り着いた教会で待っていたのは神父では無くゲネシスだった。彼のたっての願いで、今日の進行役を務めてくれる事になっている。忙しい筈の彼は、今日の為に予定を空けてくれていたのだ。
特別に用意された部屋で二人の姿を見たゲネシスは、カナリアの両親とアズベルトの両親役を務めてくれるシュトレーゼ夫妻と共に、嬉しそうに微笑んでいる。
「カナリア……君のドレス姿が見られるなんて、本当に夢のようだ。……アズに幸せにしてもらうんだよ」
「はい、ゲネシス様。今日はどうぞよろしくお願いします」
挙式の前に行われる調印式は、この世界の婚姻の儀の一つで、日本でいうところの婚姻届のようなものだ。神様の前で宣誓書へ互いに署名し、見届け人である父親の署名も貰うことになっている。
カナリアの父であるアルクトスは、昨夜の時点でもう涙が止まらなかったらしく、会った時にはすでに泣き腫らした目をしていた。アズベルトの父親代理のゼジルが、絡み酒が大変だったと教えてくれた。
アズベルトと顔を見合わせて笑い合うと、和やかな雰囲気の中それぞれの名前を記入する。やっぱりいざとなると緊張してしまい、手が震えていつも通りに書けなかったのが悔やまれた。
見届け人である二人にも署名をもらい、ゲネシスから了承の旨の祝詞を貰う。
「アズ。末長く、よろしくお願いします」
「こちらこそ、カナ……」
嬉しそうにカナの手を取り甲に口付けるアズベルトが、あまりにも神々しくて蠱惑的で……カナは思わず見惚れてしまいそうになる。
そうして今、この瞬間を持って、ようやくカナは名実共にアズベルトの妻となった。
昨夜から緊張していたせいか眠りが浅かったのかもしれないし、この日を楽しみに待ち侘びて胸がそわそわしていたせいかもしれない。
兎にも角にも、今日という日が特別な日であると言う事が関係しているのは間違いない。
隣へ視線を向ければ、まだ眠っているアズベルトの姿があった。カナは身体の向きを変えると、彼の頬に落ちかかった髪をそっと耳の後ろへと流す。そんなごく普通の些細な事でさえ幸せなのだと、今なら以前よりもよく理解している。
こんな風に寝顔を見られるのも、彼に触れる事が出来るのも、彼の琥珀色の瞳に姿を映す事が出来るのも。
「私だけ……」
無意識に呟いていた事に気が付き、自分で自分に驚いた。
アズベルトやナタリーから、「カナは欲が無い」と言われるが、そんな事は決してない。目の前で穏やかな寝息を立てている愛しい人を、独り占めしたくてたまらないのだから。
ビエント辺境伯令嬢のような綺麗で華やかな女性なんか目に入らなければいい。
彼の目に映るものが自分だけになってしまえばいい。そんな風に思ってしまう程には独占欲は強かった。
起こしてしまうだろうかと思いながら、こちらに身体を向けて眠る彼の頬にそっと触れる。親指で薄く形の良い唇をなぞった。
疲れているだろうから起こすのは申し訳ないと思いながらも、その反面綺麗な琥珀色に自分だけを映して、この形の良い唇で触れて欲しいとも思う。
自分からするには、まだ勇気が無い。恥ずかしい気持ちも強かった。アズベルトにそれを伝えれば、また意地悪されてしまいそうだ。
そんな事を思いながら、ギリギリまで寝かせてあげようと、頬に触れた手を引こうとした時だ。
逞しい腕に腰を抱き寄せられると、あっという間に胸の中に閉じ込められてしまった。
「ひゃぁ!」
可愛さの欠片もない声が口をついて飛び出し、跳ね上がった心臓がバクバクと暴れ出す。
いつまでも埋もれていたい衝動に抗いながら胸の中から顔を上げると、眠そうに瞳をうっすらと開くアズベルトを間近で見上げた。
「びっくりした……アズ、いつから起きてたの?」
「今起きた。…おはよ」
長い睫毛が何度か瞬き、本当に眠そうな姿に思わず笑みが零れる。
「ふふっ……おはよう」
「何考えてた?」
「え? 何でも……」
尻すぼみの答えに、今度はアズベルトがクスクスと笑う。
「カナ、嘘つけないだろう?」
「う……」
確かに昔から何でも顔に出てしまう方だった。彼の前で更に顕著に表れてしまうのは、彼がカナを良く見ているからなのだろう。
「教えて?」
「……そんな、ただ……幸せだなって……」
「うん」
「アズが……ここにいてくれて」
「ん……」
「私、だけの……アズでいて……」
彼に向かって伸ばそうとした手は途中で捕まり、ベッドへと縫い付けられてしまった。カナを見下ろす位置に身体を移動した彼が、すぐ真上から熱を孕んだ眼差しを向けてくる。望んだ通り琥珀色の美しい瞳には、カナの姿だけが映っている。
「この身体も、心も……全部カナだけのものだ」
鼻先が触れた時には、唇が重なっていた。彼の体重も、夜着越しの体温も、全身で感じる。
縫い止められた手をぎゅっと握り返しながら、このままくっついてしまえば良いのにと思う。
二度と離れてしまわないように、くっついて溶けて混ざり合ってしまえばいいのに。
もう一方の手を彼のうなじに回して、しがみつくように求めた。それに応えるように、彼の腕がカナの身体へと絡んでいく。
彼も同じ想いでいてくれるなら、こんなに幸せな事はないと思う。彼の仕草が、眼差しが、言動が、それらを正しく伝えてくれる。
胸の奥で後から後から湧き起こって止まないこの想いが、ちゃんと全部伝わって欲しいと思いながら、カナはアズベルトに回した腕にきゅっと力を込めたのだった。
部屋の中央で真っ白なウェディングドレスに身を包んだカナが、背もたれの無い椅子に腰掛け、時間がくるのを待っていた。
少し離れた場所には姿見が置かれ、もう何度自分の姿をチェックしたか分からない。
ビスチェタイプのドレスから覗く左肩も、ネックレスと同じ宝石があしらわれたブレスレットしか付けていない右手首にも、痣は全く見られなかった。改めてゲネシスには感謝の気持ちが湧いてくる。
やがて控えめなノックの音が聞こえ、こちらもドレス姿のナタリーが入ってくる。
彼女の瞳と同じアメジスト色のすっきりとしたフォルムのドレスが、いつものメイドではなく『ナタリー嬢』へと姿を変えている。
手首までの手袋をしているナタリーの腕は、怪我をしていたなどとは微塵も感じさせない程綺麗だ。
式の主役となるカナの補佐をする役目の為、今日はナタリーも着飾って一緒に式に参加する事になっている。
「キレイよ……カナ」
そう言って目線の高さに合わせて膝を折る友人の瞳は、いつもよりも穏やかに緩み、少しばかり潤んで見える。
ここ三ヶ月程で色々あった事を思うと、気を抜こうものならカナの涙腺が崩壊してしまいそうだ。アラサーの涙腺など、一度壊れてしまえば取り返しがつかないと言うのに。
「ナタリーだって、とってもキレイよ。……お嫁に行かないなんて、勿体無いわ」
「……行く事にしたわ」
「え……」
「……お嫁に、行く事にしたの……」
「……うそ、……それって……」
ナタリーは頬を可愛らしくピンクに染め、俯きがちに小さく頷く。
途端にカナの瞳から大粒の涙が零れ落ちてしまった。せっかく息を止めて、効いているのかいないのか分からない些細な抵抗をしていたと言うのに。
それを見たナタリーが、慌ててハンカチを取り出すと、カナの目元に当ててくれた。
「カナ! 我慢して!! メイクが落ちちゃうわ」
「ごめっ、無理!! 何で今言うの!? こんな格好じゃ抱き締められないわ」
どうしよう……本当に嬉しい……
「良かったね、ナタリー……本当に、良かった……」
「もう……泣かないでよ……」
嬉しそうに頬を緩めるナタリーの瞳にも涙が光っている。
そんなもの見てしまったら、やっぱり次から次から溢れてきて止まらなかった。
再びノックが聞こえると、今度は真っ白なタキシードを完璧に着こなしたアズベルトが数人の執事と入って来る。
「ど、どうしたんだ二人とも!!」
部屋の中央で寄り添いながら二人で目元を抑えていれば、それは驚きもするでしょう。
心配そうに駆け寄ってくるアズベルトを見て、二人で泣きながら顔を見合わせクスクスと笑った。
屋根のないオープンタイプの馬車に揺られて、フォーミリオの街にある教会へと移動する。
バルーシュと呼ばれるエレガントなその馬車は、特注なのか二人掛けではあるもののゆったりと座れる広さがあり、やはりと言って良いのか流石と言えば良いのか、豪奢な造りの優雅なものだ。馬車を引く馬は四頭、体毛は全て真っ白で体躯も毛並みも美しい。
木陰になっている林道をゆっくりと走り、辿り着いた教会で待っていたのは神父では無くゲネシスだった。彼のたっての願いで、今日の進行役を務めてくれる事になっている。忙しい筈の彼は、今日の為に予定を空けてくれていたのだ。
特別に用意された部屋で二人の姿を見たゲネシスは、カナリアの両親とアズベルトの両親役を務めてくれるシュトレーゼ夫妻と共に、嬉しそうに微笑んでいる。
「カナリア……君のドレス姿が見られるなんて、本当に夢のようだ。……アズに幸せにしてもらうんだよ」
「はい、ゲネシス様。今日はどうぞよろしくお願いします」
挙式の前に行われる調印式は、この世界の婚姻の儀の一つで、日本でいうところの婚姻届のようなものだ。神様の前で宣誓書へ互いに署名し、見届け人である父親の署名も貰うことになっている。
カナリアの父であるアルクトスは、昨夜の時点でもう涙が止まらなかったらしく、会った時にはすでに泣き腫らした目をしていた。アズベルトの父親代理のゼジルが、絡み酒が大変だったと教えてくれた。
アズベルトと顔を見合わせて笑い合うと、和やかな雰囲気の中それぞれの名前を記入する。やっぱりいざとなると緊張してしまい、手が震えていつも通りに書けなかったのが悔やまれた。
見届け人である二人にも署名をもらい、ゲネシスから了承の旨の祝詞を貰う。
「アズ。末長く、よろしくお願いします」
「こちらこそ、カナ……」
嬉しそうにカナの手を取り甲に口付けるアズベルトが、あまりにも神々しくて蠱惑的で……カナは思わず見惚れてしまいそうになる。
そうして今、この瞬間を持って、ようやくカナは名実共にアズベルトの妻となった。
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