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第六章 幸せな花嫁
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挙式を終えた二人は、参列者にたくさんの祝福を貰いながら、ここまで来るために乗ってきたバルーシュへと乗り込んだ。
ここからはフォーミリオの街中を通って屋敷まで戻る事になっている。改めて領主の妻となったカナリアを民衆にお披露目する意味合いが込められているのだ。
ルートとしては、中心部のメインストリートを往路のみ通る予定だ。本来は街をぐるりと回るのが範例だったが、カナの身体を気遣ったアズベルトがそれをよしとしなかった。
婚姻の儀にしても、このパレードにしても、アズベルトにとっては大切な催しの筈だ。それなのにカナを気遣って式典そのものを最低限にしてくれた彼に、カナは改めて深い謝意を抱いていた。
馬車に乗り込みゆっくりと走り出すと、カナの表情がたちまち緊張で固まっていく。身体を強張らせてばかりのカナに、アズベルトがクスクスと喉を鳴らすと、ふわりと肩を抱いた。
「花嫁の眉間にシワが寄っていたら、みんな心配してしまうよ」
「あ……ごめんなさい……どうしても、緊張してしまって……」
困ったように笑いながら目尻を下げるカナの手に、アズベルトの大きな手が重ねられた。膝の上で固く握った拳が、大きく温かな温もりに包まれる。
「普段通りでいいんだ。カナの可愛らしい笑顔を皆に見せてやってくれ」
「大丈夫かな……がっかりされないかしら……」
アズベルトの仕事ぶりはずっと見てきた。四六時中では無いにしても部下からの信頼は厚く、式の参列者の顔ぶれを見ても分かる通り仕事熱心で誠実だ。そんな周りから慕われ、民からの人気も高いイケメン領主の妻が自分で本当に大丈夫だろうか。今でも不安になってしまう事はあるし、至らない事が多々あるのだからそんな風にネガティブになってしまう事もある。
「カナ」
穏やかな声に名前を呼ばれて俯いていた顔を上げると、隣に寄り添ってくれているアズベルトを見上げた。ベールの上がったおでこに愛しむようなキスが落ちてくる。
「私はカナの良いところをたくさん知っているよ。ずっと一番近くでカナを見てきた。その私が君を選んだ」
「アズ……」
「皆にはこれからゆっくり知って貰えばいい。……焦る事はない」
「そうね」
カナの手を包むように覆っていた手が、絡むように握り直される。安心させるように握られた大きな手を、カナもぎゅっと握り返した。
「私の歩く隣には、いつだってカナに居て欲しい。良い時も悪い時も、一緒に」
今なら素直に嘘の無い心からの言葉だと信じる事が出来る。何故ならカナもアズベルトと同じ想いだったから。
「はい……」
嬉しさに瞳を潤ませ、静かに頷く。それに満足そうに目を細めたアズベルトが、再びおでこにキスをしてくる。
「折角のメイクが崩れては大変だからな。……その唇は今夜まで取っておく」
そう言って掠めるように頬を撫でてくる。その仕草と熱を帯びた艶やかな眼差しに、別の意味で心臓が騒ぎ出す。
そう言えば今夜って……
意味深な言動に醸され、夫婦にとっての大切な夜だという事に気が付き、冷えていた筈の身体がぐんぐん火照っていく。
緊張で冷えた手を頬に当て、どうにか熱を下げようと試みたものの、それは到底叶いそうになかった。
馬車が街へと差し掛かると、大通りの両脇は大勢の人で溢れていた。
馬車を目に止めた街人から歓声が上がり、道端から屋根の上から、こちらに向かって様々な色の花びらが舞い落ちてくる。誰もが笑顔でこちらへ向かって手を振っていた。
「カナ、手を振って応えてあげて」
アズベルトに囁かれ、カナは表情に気をつけながら遠慮がちに手を振ると、あちこちから歓声が上がった。
アズベルトの微笑みにもそこらじゅうから歓声が上がっている。たまに悲鳴が混じるのは、きっとアズベルトロスのご令嬢方だろう。
たくさんの祝福に包まれて、カナは胸がいっぱいになってしまった。今にも溢れてしまいそうな熱を必死に堪え、幸せを噛み締めながら、笑顔で出来得る限り手を振り続けた。
その夜、フォーミリオ侯爵邸では花嫁の披露パーティーが執り行われた。
パレード終了後、屋敷に到着したカナは少しの休憩の後、素晴らしく連携の取れたメイド達によって夜会用の衣装へとドレスアップしていた。
座らされたドレッサーの鏡に写る自分は、昼間の豪華でふわふわのドレスとはまた違った装いになっている。
上半身はワンショルダータイプで、ウエストがキュッと絞られ、バッスルラインをふんわりと強調している。ウェディングドレスが白だったのに対しこちらは薄いピンク色で、レース地が幾重にも重なった部分が濃く見えて、動く度に色の濃淡が変化した。
宝石の代わりに上質な糸で繊細な刺繍がびっしりと施され、一目で意匠の凝らされた作品である事が分かる。
首元や頭、耳を彩る装飾品にはふんだんにアンバーやダイヤが使われ、さらに華やかさと豪華さを演出している。
メイクとヘアアレンジの済んだカナは、今夜は子爵令嬢としてパーティーに参加する事になったナタリーと共に、緊張しながら迎えを待っていた。
本来、ナタリーはメイドの一人として給仕で参加する筈だった。
しかし、調印式の前にカナと二人で泣いていた事をアズベルトに問い詰められ、クーラとの事を話す事態となった。すると驚きに目を丸くしていたアズベルトが、今夜のパーティーに二人を貴族の子息令嬢として招待すると言われたのだ。
急な事に戸惑ったナタリーだったが、アズベルトが衣装の手配をしてくれ、カナの後押しもあり、クーラと二人参加を決めたのだった。
不意に扉がノックされ、アズベルトが入って来た。昼間とは違い、今は黒のタキシードの装いだ。
髪型も昼間とは少し変わり、全て後ろに流していたのを横分けにしている。少しだけ垂らすように残された前髪がまた、なんともセクシーだ。気を引き締めておかないと、口元がだらしなくなってしまいそうだなと、今も見惚れそうになった心に叱咤する。
彼の後ろからはクーラも付いて入って来た。
彼も黒のタキシード姿で、いつもしっかりと固められたオールバックではなく、さらりと揺れる自然なセットについつい目がいってしまう。それはナタリーも同じだったようで、クーラに微笑まれながら頬を染めておずおずと彼の腕に手を回す姿が本当に可愛らしくて、思わず頬が緩んでしまった。
二人の幸せそうな姿にアズベルトと顔を見合わせ、自然と笑みが零れていた。
彼らにエスコートされ、煌びやかなホールへと足を踏み入れる。いつも過ごしているお屋敷と同じ場所とは思えない程、絢爛豪華な世界がそこにはあった。
アズベルトが参加していたお城の夜会も、こんな風に豪華で目に鮮やかな空間が広がっていたのだろうか。
全く慣れない状況に尻込みしてしまいそうだったが、隣を見上げると彼の緩く甘い瞳がカナを映している。眼差しが伝えてくる「大丈夫」に、不安よりもアズとこんな素敵な時間を過ごせる初めてに嬉しさが込み上げた。
ファーストダンスは、今日の主役の役目だ。
ダンスの練習はしてきたが、流石にこれには緊張し、手も足も震えている。そんなカナの腰を優しく抱き寄せ、美しい琥珀色にカナを映したアズベルトが、鼻先が触れそうな距離で囁いてくる。
「カナ、何も考えずに私だけ見てて」
そう言われ手を取られると、ゆったりと流れる音楽とアズベルトに身体を預けた。
ホールの中央で四方八方から見られている筈なのに、彼のリードと穏やかなアンバーに誘われて、自然と軽やかに身体が動いていった。
本当に楽しくて、アズベルトが手を離す事をしなかった為、途中で飲み物をとって休憩しながら結局三曲も踊っていた。
そうして夜も更けた頃、会場をレイリーとメリッサに任せ、アズベルトに手を引かれて抜け出した。
その意味を理解したカナの心臓は、まだ心の準備が出来ていなかった事も相待って、今度こそ壊れてしまうのではと思う程激しく波打っていた。
ここからはフォーミリオの街中を通って屋敷まで戻る事になっている。改めて領主の妻となったカナリアを民衆にお披露目する意味合いが込められているのだ。
ルートとしては、中心部のメインストリートを往路のみ通る予定だ。本来は街をぐるりと回るのが範例だったが、カナの身体を気遣ったアズベルトがそれをよしとしなかった。
婚姻の儀にしても、このパレードにしても、アズベルトにとっては大切な催しの筈だ。それなのにカナを気遣って式典そのものを最低限にしてくれた彼に、カナは改めて深い謝意を抱いていた。
馬車に乗り込みゆっくりと走り出すと、カナの表情がたちまち緊張で固まっていく。身体を強張らせてばかりのカナに、アズベルトがクスクスと喉を鳴らすと、ふわりと肩を抱いた。
「花嫁の眉間にシワが寄っていたら、みんな心配してしまうよ」
「あ……ごめんなさい……どうしても、緊張してしまって……」
困ったように笑いながら目尻を下げるカナの手に、アズベルトの大きな手が重ねられた。膝の上で固く握った拳が、大きく温かな温もりに包まれる。
「普段通りでいいんだ。カナの可愛らしい笑顔を皆に見せてやってくれ」
「大丈夫かな……がっかりされないかしら……」
アズベルトの仕事ぶりはずっと見てきた。四六時中では無いにしても部下からの信頼は厚く、式の参列者の顔ぶれを見ても分かる通り仕事熱心で誠実だ。そんな周りから慕われ、民からの人気も高いイケメン領主の妻が自分で本当に大丈夫だろうか。今でも不安になってしまう事はあるし、至らない事が多々あるのだからそんな風にネガティブになってしまう事もある。
「カナ」
穏やかな声に名前を呼ばれて俯いていた顔を上げると、隣に寄り添ってくれているアズベルトを見上げた。ベールの上がったおでこに愛しむようなキスが落ちてくる。
「私はカナの良いところをたくさん知っているよ。ずっと一番近くでカナを見てきた。その私が君を選んだ」
「アズ……」
「皆にはこれからゆっくり知って貰えばいい。……焦る事はない」
「そうね」
カナの手を包むように覆っていた手が、絡むように握り直される。安心させるように握られた大きな手を、カナもぎゅっと握り返した。
「私の歩く隣には、いつだってカナに居て欲しい。良い時も悪い時も、一緒に」
今なら素直に嘘の無い心からの言葉だと信じる事が出来る。何故ならカナもアズベルトと同じ想いだったから。
「はい……」
嬉しさに瞳を潤ませ、静かに頷く。それに満足そうに目を細めたアズベルトが、再びおでこにキスをしてくる。
「折角のメイクが崩れては大変だからな。……その唇は今夜まで取っておく」
そう言って掠めるように頬を撫でてくる。その仕草と熱を帯びた艶やかな眼差しに、別の意味で心臓が騒ぎ出す。
そう言えば今夜って……
意味深な言動に醸され、夫婦にとっての大切な夜だという事に気が付き、冷えていた筈の身体がぐんぐん火照っていく。
緊張で冷えた手を頬に当て、どうにか熱を下げようと試みたものの、それは到底叶いそうになかった。
馬車が街へと差し掛かると、大通りの両脇は大勢の人で溢れていた。
馬車を目に止めた街人から歓声が上がり、道端から屋根の上から、こちらに向かって様々な色の花びらが舞い落ちてくる。誰もが笑顔でこちらへ向かって手を振っていた。
「カナ、手を振って応えてあげて」
アズベルトに囁かれ、カナは表情に気をつけながら遠慮がちに手を振ると、あちこちから歓声が上がった。
アズベルトの微笑みにもそこらじゅうから歓声が上がっている。たまに悲鳴が混じるのは、きっとアズベルトロスのご令嬢方だろう。
たくさんの祝福に包まれて、カナは胸がいっぱいになってしまった。今にも溢れてしまいそうな熱を必死に堪え、幸せを噛み締めながら、笑顔で出来得る限り手を振り続けた。
その夜、フォーミリオ侯爵邸では花嫁の披露パーティーが執り行われた。
パレード終了後、屋敷に到着したカナは少しの休憩の後、素晴らしく連携の取れたメイド達によって夜会用の衣装へとドレスアップしていた。
座らされたドレッサーの鏡に写る自分は、昼間の豪華でふわふわのドレスとはまた違った装いになっている。
上半身はワンショルダータイプで、ウエストがキュッと絞られ、バッスルラインをふんわりと強調している。ウェディングドレスが白だったのに対しこちらは薄いピンク色で、レース地が幾重にも重なった部分が濃く見えて、動く度に色の濃淡が変化した。
宝石の代わりに上質な糸で繊細な刺繍がびっしりと施され、一目で意匠の凝らされた作品である事が分かる。
首元や頭、耳を彩る装飾品にはふんだんにアンバーやダイヤが使われ、さらに華やかさと豪華さを演出している。
メイクとヘアアレンジの済んだカナは、今夜は子爵令嬢としてパーティーに参加する事になったナタリーと共に、緊張しながら迎えを待っていた。
本来、ナタリーはメイドの一人として給仕で参加する筈だった。
しかし、調印式の前にカナと二人で泣いていた事をアズベルトに問い詰められ、クーラとの事を話す事態となった。すると驚きに目を丸くしていたアズベルトが、今夜のパーティーに二人を貴族の子息令嬢として招待すると言われたのだ。
急な事に戸惑ったナタリーだったが、アズベルトが衣装の手配をしてくれ、カナの後押しもあり、クーラと二人参加を決めたのだった。
不意に扉がノックされ、アズベルトが入って来た。昼間とは違い、今は黒のタキシードの装いだ。
髪型も昼間とは少し変わり、全て後ろに流していたのを横分けにしている。少しだけ垂らすように残された前髪がまた、なんともセクシーだ。気を引き締めておかないと、口元がだらしなくなってしまいそうだなと、今も見惚れそうになった心に叱咤する。
彼の後ろからはクーラも付いて入って来た。
彼も黒のタキシード姿で、いつもしっかりと固められたオールバックではなく、さらりと揺れる自然なセットについつい目がいってしまう。それはナタリーも同じだったようで、クーラに微笑まれながら頬を染めておずおずと彼の腕に手を回す姿が本当に可愛らしくて、思わず頬が緩んでしまった。
二人の幸せそうな姿にアズベルトと顔を見合わせ、自然と笑みが零れていた。
彼らにエスコートされ、煌びやかなホールへと足を踏み入れる。いつも過ごしているお屋敷と同じ場所とは思えない程、絢爛豪華な世界がそこにはあった。
アズベルトが参加していたお城の夜会も、こんな風に豪華で目に鮮やかな空間が広がっていたのだろうか。
全く慣れない状況に尻込みしてしまいそうだったが、隣を見上げると彼の緩く甘い瞳がカナを映している。眼差しが伝えてくる「大丈夫」に、不安よりもアズとこんな素敵な時間を過ごせる初めてに嬉しさが込み上げた。
ファーストダンスは、今日の主役の役目だ。
ダンスの練習はしてきたが、流石にこれには緊張し、手も足も震えている。そんなカナの腰を優しく抱き寄せ、美しい琥珀色にカナを映したアズベルトが、鼻先が触れそうな距離で囁いてくる。
「カナ、何も考えずに私だけ見てて」
そう言われ手を取られると、ゆったりと流れる音楽とアズベルトに身体を預けた。
ホールの中央で四方八方から見られている筈なのに、彼のリードと穏やかなアンバーに誘われて、自然と軽やかに身体が動いていった。
本当に楽しくて、アズベルトが手を離す事をしなかった為、途中で飲み物をとって休憩しながら結局三曲も踊っていた。
そうして夜も更けた頃、会場をレイリーとメリッサに任せ、アズベルトに手を引かれて抜け出した。
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